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全資産の9割が「日本」?バックアップなしの一本足打法を卒業して、資産ポートフォリオを再設計してみた

実はここ2ヶ月、私は「走れない」日々を過ごしていました。2週間後の浜松シティマラソン(ハーフ)を控えながら、尾てい骨にクラック(骨折)が入るという、まさに物理レイヤーでの致命的なバグに見舞われていたからです。

​今日はようやく漕ぎ着けた、リハビリ後初のランニング。

鈍った体に鞭を打ち、脳内の「システムキャッシュ」を一度クリアにしたことで、ようやく一つの大きな設計図が完成しました。リフレッシュして頭が冴えると、複雑な数字の羅列もスッと構造化されるから不思議です。

​今回私が取り組んだのは、わが家の「資産ポートフォリオの全面的なリビルド(再構築)」です。


​■資産の「As-Is(現状)」をデバッグする

​わが家の資産は、これまで「軍師」である妻が何年もかけて、粛々と、かつ着実に積み上げてくれていたものです。その管理能力には頭が上がりません。しかし、エンジニアの視点でその「システム構成図」を改めて可視化してみたところ、致命的なアンバランスが見えてきました。

​宮脇さき氏の著書を参考に、手元のデータをすべて棚卸しして作成したのがこのグラフです。

As-Is:わが家の現況ポートフォリオ

​一目でわかる通り、日本資産(円建て)が9割以上を占めていました。

システム設計で言えば、特定のリージョンがダウンしたら全システムが停止する、「冗長性ゼロの一本足打法」です。

​特に「現金・預金(43.5%)」という巨大なIdle(待機)リソース。児童手当などが振り込まれたまま放置されていたこの領域は、インフレという外部エラーによって、静かに、かつ確実に価値を削り取られていたのです。

​■「見える化」が軍師を動かした(Approveへの道)

​当初、わが家の軍師は、この国内集中/現金放置について特に問題視していませんでした。そこで私は、現在の「As-Is」をグラフ化して説明しました。

​「今のわが家はメインサーバー1台で運用しているようなもの。もしここに障害が起きたら、バックアップが効かないんだ」

​さらに、『リベラルアーツ大学』の両学長が提唱する「生活防衛資金」の考え方を引用。「生活費の6ヶ月分」をキャッシュとして強固に確保した上で、それ以外の「余剰リソース」を資産形成に回すべきだと提案しました。

​データによる「見える化」と明確な「仕様」の提示により、軍師もハッと納得。個別株の一部を「卒業」させ、眠っていた現金を次なるTo-Beモデルへ転用することに、二つ返事で「承認(Approve)」をくれたのです。

​■目指すべき「To-Be(理想の状態)」の定義

​今回のリビルドにあたり、資産を以下の「3つのレイヤー」に分離しました。宮脇氏の定義をベースに、わが家流にカスタマイズした構成です。

  1. 安定資産レイヤー(防御): オルカン + 安定した配当を生む国内大型株。

  2. 戦略的グロースレイヤー(攻撃): 厳選した日本個別株 + 暗号資産(ビットコイン+α)。

  3. 実物資産レイヤー(ヘッジ): REIT、金・銀。

​この3つのモジュールを組み合わせ、通貨・地域の冗長性を確保します。

……と、理屈を並べましたが、正直に言えば「ワクワク」が勝っています。

金価格の高騰に「高値掴みのバグ」を心配する声もあるでしょう。でも、今回の目的は利ざやではなく「システムの堅牢性を高めること」。バックアップ電源を確保するように、積立(デプロイ)でリスクを平滑化しながら実装していきます。

また、​効率だけならインデックス一本が正解かもしれません。でも、個別株やビットコインの荒波に触れるのって、エンジニアが新しい技術を触るのと同じで、理屈抜きに楽しい。 この「面白さ」というスパイスがあるからこそ、投資というシステム運用を楽しみながら続けられるのだと確信しています。

​■まとめ:心地よい設計への追求

​資産形成は、予測不能なエラー(インフレや暴落)が起きてもシステムがダウンしない「心地よい設計」を追求するプロセスなのだと感じています。

​改めてのご紹介となりますが、今回の「お金の基本」として参考にしたのは、こちらの本。

​そして、「アセットアロケーション」の設計図として参考にしたのは、こちらの本です。

​ずぶの素人の夫が「設計」し、堅実な軍師が「運用」する。

わが家の「ポートフォリオ・リビルド」は、まだ始まったばかりです。次は、実際にどの銘柄を「卒業」させ、どんな「新パーツ」を導入したのか、具体的な実装ログを報告したいと思います。

この記事で判明したバグを、実際にどう修正したか(実装編)はこちら


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