午後の血糖スパイクがやばいのに、ペヤングと焼きそばパンをやめられないHONOの話
午後の血糖スパイクがやばいことは、
職業柄よくわかっている。
患者さんには真顔で「炭水化物×炭水化物は控えましょう」と説明もしている。
それでも私は今日も、ペヤングと焼きそばパンを持ってレジに並ぶ。これからお話しするのは、医療職としての自分と、炭水化物を愛してやまない自分が戦った、ある日の昼休みの記録。
午後の血糖スパイクと共に働く女・HONO
午後の血糖スパイクのことをいちばんよく知っているのは、もはや内科でもガイドラインでもなく、私の膵臓かもしれない。
血糖スパイクがやばいのは、
職業柄わかりきっている。
患者さんには真顔で、「炭水化物同士の組み合わせは血糖値スパイクの原因になりますから、気をつけましょうね」とか言っている。
なのに、昼休みの私はこうつぶやく。
「……焼きそば、食べたい。」
しかも、普通の焼きそばでは満足しない。
頭の中に浮かぶのは、
売店のカップ麺コーナーのあの子。
そう、ペヤングである。
HONO、売店で理性を見失う

昼休み、仕事用の顔をロッカーに置いて、
売店へダッシュ。
まずは迷わずペヤングを手に取る。
ここまではいい。
問題は、その次である。
「これだけじゃ、絶対に足りないな」
……と、冷静な顔で分析した結果、
なぜか焼きそばパンに手が伸びる。
焼きそば+焼きそばパン。
もはや「焼きそば on 焼きそば」という、
炭水化物界のミルフィーユ。
パンコーナーの前で、
心の中のメンバーが一斉にざわつき出す。
〈理性〉「いやいやいやいや、さすがに炭水化物×炭水化物はやめよ?」
〈腎臓のことが常に頭にある薬剤師〉「いや、Naも気にならない?」
〈NSTモードの私〉「たんぱく質どこ行った?」
〈本能HONO〉「知らん!今日の私が食べたいのはペヤングと焼きそばパンだ!!」

そしてレジに並ぶ私のトレーには、
堂々と並ぶペヤングと焼きそばパン。
「血糖スパイク?なにそれおいしいの?」という顔をしているのは、他でもない私である。
ここで一瞬だけ、真面目なお話をさせてください
私が売店でペヤングを握りしめたうえに、「絶対足りない」と判断して焼きそばパンまでカゴに入れたあの瞬間。
実はあれ、「血糖スパイク講義のスライドに載せていいですか?」と言われてもおかしくないくらい、教科書的な炭水化物オン炭水化物コンボなんです。

本気で気を付けてくださいね✨
焼きそばもパンも、
どちらも糖質がメインの食べ物です。
それを一気に食べると、血液の中のブドウ糖(血糖値)がドーンと急上昇し、その血糖を下げるためにインスリンというホルモンが大量出動します。
このジェットコースターみたいな上下動が「血糖スパイク」と呼ばれる状態で、食後の強い眠気やだるさ、集中力の切れやすさの原因になることがあります。
しかも、こうした血糖スパイクを日常的にくり返していると、将来の糖尿病や動脈硬化のリスクにもつながる可能性もあると言われているんです(こわっ😱)。
本当は、野菜やたんぱく質を先に食べて血糖の上がり方をゆるやかにしたり、炭水化物同士の「ダブル炭水化物」を避けることが望ましいのです。
……と、患者さんにはとても落ち着いた声で説明しているのに、自分はカップ焼きそばと焼きそばパンを同時にレジに出しているあたりが、HONOクオリティです。
HONOの膵臓、現場からは以上です
そして迎える、午後。
デスクでペヤングをすすりながら、
焼きそばパンをもぐもぐする私。

しばらくすると——
目の前のカルテの文字が、いつもより1.2倍ぼやけて見える
カンファレンスの声が、遠くのラジオみたいに聞こえる
「ねむい」「だるい」「甘いもの食べたい」の三語しか脳内辞書に残っていない
理論的には「はい出ました、典型的な血糖スパイク後のだるさと眠気ですね〜」と解説できる。
でも現場では、その「典型例」が私である。
医療職のくせに、を自覚している女
午後のカンファレンスで、患者さんの血糖コントロールについて真面目に話し合う。
「炭水化物の量を調整して……」
「食物繊維を増やして……」
「甘い飲み物は控えて……」
心の中の誰かが、そっとささやく。
「で、さっきのペヤングと焼きそばパンの説明は、いつしてくれるの?」
私は聞こえなかったふりをして、
真顔で発言を続ける。
「血糖値の乱高下は、疲労感や集中力低下にもつながるので……」
(はい、今まさに私が体現しております)
言い訳と、やめられない午後
一応、言い訳も考えてみた。
ペヤングのキャベツ、あれは実質サラダ
焼きそばパンのパン部分は、「小麦畑」のエネルギー
たまにしかやらないから、0kcal
おいしいものはストレス軽減になるから、むしろ健康にいい(気がする)
どれも、エビデンスレベルは「Z(ゼロ)」である。
でも、昼休みの売店前では、なぜかこの理屈がとても説得力を持ってしまう。
本当は、知識もあるし、危険性も理解している。
患者さんが同じ組み合わせをカゴに入れていたら、ぜったい優しく止めに行く自信がある。
でも、こと自分のこととなると——
「午後の血糖スパイク?わかってる、わかってるよ?……で、ペヤングはどこ?」
そうやって、私は一つの決意を胸に抱く。

というわけで、とりあえず今日は、
ペヤングのお湯を沸かすところから始めます。
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