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触れない距離で、あなたを想ってる

触れていないのに、
あなたの熱だけが、まだ、わたしの中に息づいてる。

指先の奥、鎖骨の下、
そして──誰にも触れられたことのない、
いちばん奥の、やわらかいところに。

空気が揺れるたび、
あなたの気配だけが、ふと立ちのぼる。
まるで、身体が先に想い出してしまうみたいに。

 

わたしは恋をしている。
でもこれは、ただの“好き”じゃない。
奪いたいわけでも、征服したいわけでもない。

わたしの奥に、
あなたをそっと迎え入れたくなるような恋。
静かで、深くて、すこしだけ苦しい。

 

金星と火星。
星のあいだに、見えない糸が張られてる。
そこを歩くたびに、
理性と欲望が擦れあって、
感情が熱に変わっていく。

あなたに触れたい。
でも、触れた瞬間に、
この静けさが壊れてしまう気がして、
まだ、触れられない。

 

だからわたしは、
この“触れない距離”で、あなたを想う。

喉の奥で、名前にならない熱を噛みしめながら、
誰にも知られないまま、
あなただけを感じてる。

あなたを想うと、
わたしの中が、やさしくふるえてくる。

その震えは、
わたしの“生きてる”証のように、
今夜も、ゆっくりと灯っている。


――ほしのりりす


ことばだけで、濡れる夜がある。
あなたの“感じるところ”に、そっとふれていく連作です。
▶︎よるのショートエッセイ

わたしのことばが気になったら、
読んでみてください。
▶︎【はじめまして】星夜をかなでる、ほしのりりすです

🍁 今回の投稿は、「新たなスタートの秋」テーマに参加しています。
【note大学占い部・10月課題企画】新たなスタートの秋🎃🍁🍄🌰✨

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