ライブの記憶(14)〜ビーチ・ボーイズ結成50周年リユニオン@香港
前回に続いて、時を飛ばして2012年。なぜか、ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンが亡くなったからです。英Times紙の訃報記事では、“America's Mozart“と称されています。
これまで、何度ブライアンのことをここで書いたか調べてみました。ドキュメンタリー映画「ブライアン ウィルソン 約束の旅路」(2012年)、ポール・ダノがブライアンを演じた「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」(2014年)、ビーチ・ボーイズのアルバム「クリスマス・アルバム」、「サーフズ・アップ」。
享年82歳、二人の弟デニスは39歳、カールが51歳、薬物中毒にも苦しめられましたが、昨年亡くなった2番目の妻メリンダと共に、幸福な晩年を過ごされたのではないでしょうか。
ウィルソン三兄弟、従兄弟のマイク・ラブ、そしてアル・ジャーディンがビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)を結成したのが1961年、私の生まれた年。次々と名作を生み出しますが、1980年代後半から、その原動力となったブライアンのソロ活動や治療の問題から、バンドは分裂します。
そんな彼らが、結成50周年を記念して2012年にブライアン・ウィルソンも参加した世界ツアー“The 50th Anniversary Reunion Tour"を敢行、実質的には20年ぶりと言えるアルバム「That's Why God Made The Radio」もリリースします。大好きなビーチ・ボーイズが帰ってきたと感じさせる名盤でした。
ほとんど奇跡と言えるツアー。とにかく、ブライアンは家が大好きで、1960年代の全盛期において、ツアー中に体調を崩し、コンサート活動から離脱しました。他のメンバーだけでツアーをこなし、ブライアンは家とスタジオで作曲・プロデュース活動に専念しました。
その後、復帰した時期もあるのですが、このツアーは1982年以来のブライアンが参加するツアーとなりました。
メンバーは、ブライアン、マイク・ラブ、アル・ジャーディンのオリジナル・メンバーに加え、60年代に参画したブルース・ジョンストン、デビッド・マークス。この世にいない、デニスとカールも録音された音源で参加しました。
マイク・ラブが中央で、サービス精神旺盛なパフォーマンス。ブライアンは、キーボードやピアノに座り、歌と演奏に専念と、静と動のコントラスト。コンサートは休憩を挟み、これでもかという名曲のオンパレード。勿論、新曲も演奏されました。
香港公演のセットリストを見ると、圧巻の49曲。ビーチ・ボーイズの歴史を網羅する内容で大満足でした。
なお、このツアーの模様は、ライブ・アルバムで聴くことができます。各種映像も観ることができます。
ブライン・ウィルソン、天才は数多くの素晴らしい音楽を残してくれました。奥様メリンダ、そして二人の弟と天国でReunionしていることでしょう。
ご冥福をお祈りします。R.I.P.

