どんどん「何をやってるか不明な人」になっていく
地元の友人に偶然会った際
「…なんかよくわからないけど…色々やってんだね」
と言われた。
僕はどんどん「何をやってるか不明な人」になっていく
以前は正直、人からそう思われることが猛烈に怖くて
なんなら「なるべく話したくない」とすら思い
隠していた部分もあったのだけれども
なんだか複業を始めて一年が経過し
少し心境の変化が出てきた模様
「まぁ、いっか。何をやってるか不明な人で。笑」
となってきている
この変化には、自分でも少し驚いている
去年の一月、「正社員」を辞め
東京から僕の地元福島へ夫婦で移住し
月の半分は派遣(介護)の仕事をして
もう半分は珈琲を焙煎したり、エッセイを書いたり…
自分の“やりたいコト”にフルコミットしながら
自分自身がほのぼのと暮らしていけるよう
「複業」にシフト中の僕
大学進学を機に上京し
その後社会人になってからも東京で暮らしていたので
かれこれ十五年以上向こうにいたことになる
地元の友人なんかは、もちろん定期的に会う友人もいたけれど
高校卒業を機にそれっきり会っていなかった、なんて友人もいた
今回偶然会った地元の友人も、まさにその一人である
元気にしてた?
あれ、福島に帰ってきてたんだな
ところで今、仕事は何してんの?
なんて自然と互いの近況報告になったので
平日は介護の仕事をしながら、週末は珈琲を焙煎し
エッセイを書いている
と素直にありのままを説明すると
明らかに友人の顔がフリーズし
頭が「?」でいっぱいになっているのがわかった
こういうとき会社員って便利なんだな〜とつくづく思う
「〇〇会社に勤めて、⬜︎⬜︎してる」
と言えば、なんだかとりあえず
いい具合に社会的信用が得られる
けれど僕が今やっている複業だと、中々そうはいかない
友人も理解が追いつかなかったのだろう
「…なんかよくわからないけど…色々やってんだね」
で仕事の話が終了した
これ以上、触れてはいけない
みたいな空気感になってしまった
そういう訳では全然ないんだけど…なんかごめん。
この複業という働き方に変わってから
仕事の話になると、こういうことが多々ある
「ふらふらしてないで、正社員として働きなよ!」
なんて言われてしまうことも、正直ある
当の本人は一切ふらふらしてるつもりはないのだけれども…
なんなら大真面目に考え(そのせいでちょっと拗らせちゃったりしながら)
日々複業に励んでいる
・介護(派遣)
・自家焙煎珈琲の販売
・エッセイ執筆
今、僕が複業としてやっている3つの仕事
一見なんの共通点もないけれど
僕の中ではどの仕事も
自分自身がほのぼのと暮らしながら
ほのぼのした気持ちを人に届けるべく行っている"手段"であり
そういう意味では、どの仕事にも一貫性がある
ちなみにこういう話をすると
「会社員よりフリーランスの方がいいよね」
みたいな類の話に捉われがちなのだけれども
そういうことが言いたい訳では決してなくて
それができる働き方が今「会社員」という形態では見つけられなかったので
こうして自分で仕事を創るべく複業しているだけの話
けれど、世間一般的な目線から見たら
そういうことではないのだろう
なるほど、これが噂の「世間体」ってやつか
ふと立ち止まって考えてみる
この働き方は理解されないことが多い
それを僕も長らく気にしてきた
そういえば自分自身
正社員を思い切って辞める際
一番気にしていたのも「世間体」だったかもしれない
みんなが歩むレールから一歩外れるのが
どうしようもなく怖かった
でも、これって
誰のため?なんのため?
僕は、これまでの「正社員」という働き方では
確かに世間体は得られていたのかもしれないけれど
ちっとも自分自身の「信用」を得ることができなかった
だから、積み重ねれば積み重ねるほど
どんどんしんどくなってしまっていた
正直以前は「自分のため」と胸を張って言えたことが
一度もなかったように思える
「お金のためでしかないよね」
「生きてくためにはしょうがない」
「一生社畜です〜笑」
なんて自虐で笑いながら話していたけれど
心はいつも泣いていた
だから手放すことにした
怖かったけれど
もうこれ以上、自分の心が納得していないことを
積み上げるのは違うな、と思った
これからは、どこかの誰かが「いいね」と推すものではなくて
自分の心が「いいね」と声高らかに叫ぶことだけを積み上げていきたい
まだ複業を始めたばかりなので、毎日が手探り状態
何を積み上げられてるのかすら
わからない日も正直ある
でも、世間体ばかり気にして変に隠したり
自分に嫌悪感を抱くことはもう辞めることにした
もちろん、相手の価値観的に
「どう考えてもこの人には話さない方がいいな」
という場面もあるので、そういうときは話さない
別に僕の価値観を押し付けたい訳では決してないので
そういうしなやかな柔軟性も持ち合わせながら
上手くバランスをとって生きていきたい
こうしてSNSで自分の暮らしを発信することを始め
思い切って「複業をしています」と人にも
自分のことを話してみるようになってから
ありがたいことに否定的な意見ばかりではなく
面白がってくれる人も現れた
なんなら「自分も複業してます!」という人とも繋がれたりして
情報交換ができるようになったり
日々、良い刺激をいただけたりと
嬉しい出来事も増えてきた
「こんな働き方は、誰にも理解されないんじゃないか」
なんて一方的に思ってしまっていたけれど
もはやそれこそ僕の「固定観念」だったのかもしれない
そう気づかされるきっかけにもなった
だから怖がらず
どんどん「何をやってるか不明な人」になっていこうと思う
はたから見たら「何をやってるか不明な人」でも
ほのぼのと暮らしていけるならそれでいい
むしろそれが、一番いい。
事務職の正社員として働いていた僕が
こうして「複業」をはじめるに至るまでの
無職期間や、畑違いの仕事へ再就職した日々を綴ったエッセイ本はこちら
