読書感想文note【格差の”格”ってなんですか?】
「格差の”格”ってなんですか?」を読みました。
とても面白かったです。
気になった箇所を引用しながら感想文noteを書いてみたいと思います!
豊かな人間性を育むとは?
非日常の商業的な経験(テーマパークに行くことや旅行)が育むとされる豊かな人間性とは一体何か。
福祉施設で働くようになり、「現状の日本において、非日常(あるいは日常)の経験の有無には障害を理由に差がある」ということを身をもって感じるようになった。
例えば、「就労率」については以前noteにも書いたことがある。
その差を調整することも一つの理由として、僕は「超短時間雇用」創出の取り組みを行っている。
「差を調整する」ということは、「調整することで何かいいことがある」と信じて行うことだ。
その差がなかったら「どんないいことがあるか」、本文の言葉を借りれば「育むとされる豊かな人間性とは一体何か」、その問いを飛ばして、単に差を埋めようとしてはいないだろうか。
自分自身にも改めて問いたい。
また、『「豊かな人間性」というものが社会的構造から成り立っているようなものではないか(権力者にとって都合のいい人間性を「豊かな人間性」と言っているのではないか)』も点検していたい。
覚悟とは?
うまくいけば、「覚悟を決めていた」人であり、うまくいかないと、「覚悟が足りない」人になる。
「あの人は覚悟が足りないから、すぐに会社を辞めてしまった」
そんな言葉を聞いたことがある。
「覚悟」というのは、個人だけに責任を持たせ、構造的な問題から目を背ける口実として都合のいい言葉だな、と思う。
耳当たりのいいことばに流されない
「よりよい社会」と言うならば。ことば単体で拘泥せず、「分ける」「分かる」「分け合う」の円環を念頭に問い続け、「え?何が成果なの?」と臆せず声を上げたい。
「よりよい社会」「インクルーシブ社会」「ダイバーシティ」「平和」
そうなったらいいと疑いもなく思えることばたち。
例えば、そんなことばが散りばめられたプレゼンを聞いたら、「いいね」と思うだろう。
でも、そこに具体的に「何を成果とするか」がなかったら?
耳当たりのいいことばを発したり聞いたりしているだけでは、「よりよい社会」には近づいていかないだろう。
耳あたりのいいことばは、その通り「耳当たりがいい」。
そこに「何が成果なの?」とは突っ込みづらい場面もあるかもしれない。
でも、そこへ向かおうと思うのならば、「成果」にこだわっていよう。
傍観者でなく、「実践者」であるならば。
自分の枠に閉じこもって「タイパよく」生きる?
つまり、「タイパ」を志向して、「効率」「効果」を考えているようで実際には思考を早々に見切り、自身の「正しさ」や「意味」を拙速に主張する(「自分はこれでよかったんだ」)、なんならそうしている人が「タイパよく」生きている人になりはしないか。
この章の中に、
「意味」のある・なし、つまり「正しさ」は、すこぶる多義的で、それゆえいかようにもあとから味つけできるものだ
という言葉もある。
「意味」や「正しさ」とは、自分が知っている、体験・経験したことのあるところから見つかったり決めていたりするもので、すごく「自分」に依存しているのかもしれない。
自分の枠が広がれば、「意味」や「正しさ」の味つけも変わるだろう。(実際に味つけを変えることもできるし、味は変えずともその方法だけを身につけることもある)
自身の「正しさ」や「意味」を拙速に主張することが、「タイパよく」生きることならば、自分の枠をこれ以上広げようとはしなくなるだろう。
知らないことを知ることで、味つけが複雑に(「正しさ」や「意味」について感じ・考える時間が増え、「タイパが悪く」)なってしまうから。
そう考えると、僕には「タイパよく」生きることの魅力が失せていく。
「(自分の知らないことを含め)全てのものには意味がある」とは思わない。
そこに「意味」があるから「知りたい」という気持ちが湧くわけではなく、「知りたい」気持ちはもっとピュアなものであっていいと思う。
未知のものを知る、世界を知ることを放棄してしまうのは、あまりにもったいないことだ。
*
世の中に溢れている言葉の中に立ち止まるのは、勇気のいることかもしれません。
でも、
「社会をよくしようとして悪くなっていないか?」
そう感じ・考えざるを得ない現状があります。
無力だと諦めるのではなく、社会に生きる一員として「実践者」でいたいと思います。
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