気づいたら部下が全員“自分の派閥”だった男──山縣有朋
組織でいちばん大事なものは何か。
お金でしょうか。
商品でしょうか。
技術でしょうか。
山縣有朋は違いました。
「人事です。」
この人は、それを人生をかけて証明した人物です。
■ 身分は低い。でも観察力は高い
山縣有朋は長州藩の下級武士でした。
吉田松陰のような思想家でもなく、
高杉晋作のようなスターでもありません。
しかし彼は、
幕末の混乱を見ながら気づきます。
「結局、最後に組織を動かすのは人だな」
と。
■ 軍隊を作る
明治維新後、
山縣は軍隊の整備を任されます。
ここで普通の人なら
兵器を買う。
訓練を増やす。
予算を要求する。
そんな方向へ行きます。
しかし山縣は違いました。
まず、
「誰を昇進させるか」
を徹底的に考えます。
■ 人事部、覚醒
優秀な人材を見つける。
引き上げる。
恩を売る。
配置する。
また引き上げる。
また配置する。
気がつけば、
軍の上層部に山縣系。
官僚に山縣系。
警察に山縣系。
地方行政にも山縣系。
どこを見ても山縣系。
現代で言えば、
新入社員研修の担当を30年続けていたら、
社長も役員も部長も全員が
元教え子になっていたような状態です。
ただし。
そんな山縣にも、
人事権が効かない相手がいました。
伊藤博文です。
会社で言えば、
人事部長と社長が
ずっとケンカしているようなものです。
しかも二人とも超優秀。
周囲はたまりません。
■ お金より強いもの
経済で考えると面白い話です。
資金はなくなる。
設備は古くなる。
商品も流行が変わる。
しかし、
人とのつながりは残る。
山縣はそれを理解していました。
だから、
財産より先に人材へ投資した。
結果として、
日本最大級の
人的ネットワークを作り上げてしまいます。
■ 派閥か、人材育成か
後世では
「長州閥のボス」
とも呼ばれました。
一方で、
近代国家の組織作りを支えた人物とも評価されています。
評価は分かれます。
ですが一つだけ確かなことがあります。
山縣有朋は、
誰よりも早く
「人事権が最強の経営資源である」
ことを理解していた人でした。
ここの門下生でした👇
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