【SunoAI】すごい。でも思い通りにならない|2026年版・使って分かった8つの悩みと対処法
SunoAI、すごいですよね。
歌詞とStyleを入れて生成すれば、しばらくするとちゃんと「曲」として聴けるものが出来上がる。
しかも2026年現在のSunoAIは、少し前とは比べものにならないくらい進化しています。
歌声はかなり自然になりましたし、曲の構成力も高くなりました。
Voicesや部分修正、Stem Separation、Suno Studioなど、以前なら「ここまでできたらいいのに」と思っていた機能も、少しずつ実現しています。
それでも、長く使っていると必ず出てくる言葉があります。
「いや、そうじゃないんだけどな……」
これです。
すごい曲ができることもありますし、思わず「おおっ!」となる歌声が出てくることもあります。
その一方で、「Styleにちゃんと書いたのに」「そこだけ直したいんだけど」「なんでその漢字をそう読む?」「さっきの歌手どこ行った?」みたいなことも普通に起こります。
私自身、SunoAIを使いながら何度も同じ経験をしてきました。
このnoteでは、2026年現在のSunoAIを使っていて感じやすい8つの悩みと、その対処法をまとめてみます。
ただし、「この方法なら必ず解決します」という話ではありません。
SunoAIは生成AIですので、同じ指示を書いたからといって、毎回同じ結果になるわけではありません。
だから今回は、どうすればSunoAIを完全に言うことを聞かせられるかではなく、どうすれば狙った曲へ近づけやすくなるかという視点で考えてみます。
🔷 1. Styleを書いたのに、思っていた曲にならない
SunoAIを使い始めた頃に、かなり多くの人がぶつかるのがこれではないでしょうか。
たとえば、「壮大なロックバラード」「切ないピアノ曲」「疾走感のあるアニソン」とStyleへ書いたのに、出来上がった曲を聴いてみると、「いや……私が思っていた壮大とは違う」となることがあります。
それなら、もっと細かく書けばいいのかと思って、ジャンル、BPM、楽器、ボーカル、雰囲気、年代、ミックス、リバーブ、展開などをどんどんStyleへ追加していく。
ところが今度は、さらに方向性が分からない曲になってしまうこともあります。
これは、Styleを細かく書けば書くほど必ず精度が上がる、というわけではないからです。
SunoAIのStyleは、DAWの設定画面ではありません。
書いた単語をひとつずつ忠実に実行する「命令書」というより、曲の方向を示す設計図に近いものだと考えたほうが分かりやすいです。
たとえば、80s synth-pop、acoustic folk、heavy metal、soft piano balladを全部一緒に入れれば、人間が読んでも「結局どれを中心にしたいんだろう?」となります。
SunoAIでも同じで、指示を増やしすぎることで、かえって軸が分かりにくくなることがあります。
そこで私は、Styleを考えるときに、まずジャンル、テンポ感、主要楽器、ボーカル、雰囲気あたりを整理するようにしています。
全部を細かく指定する必要はありません。
むしろ、「今回の曲で絶対に外したくないものは何か?」を決めるほうが大切です。
Styleは長ければ長いほど良いわけではありません。
欲張らず、曲の芯になるものから組み立てていく・・・それだけでも、生成結果のブレはかなり減らせます。
🔷 2. 「ここだけ直したい」が意外と難しい
SunoAIは以前と比べて、部分修正がかなりできるようになりました。
Replace Sectionのような機能もありますし、Suno Studioを使えば、昔より細かな編集もできるようになっており、これは本当に大きな進化です。
ただし、ここで勘違いしやすいのが、**「部分修正ができる=その部分だけ自由自在に直せる」**ということです。
実際には、そう簡単ではありません。
「この一言だけ発音を直したい」「サビの最後だけ歌い直してほしい」「メロディは気に入っているから、歌詞だけ変えたい」と思って修正しても、前後のつながりが少し変わったり、声色やメロディが微妙に変化したりすることがあります。
SunoAIは、音を生成し直しているからです。
Photoshopで文字を1文字打ち替えるような感覚とは少し違います。
ですから、部分修正するときは、できるだけ修正範囲を必要以上に広げないほうが良いと思います。
また、1回で完璧に直そうとせず、いくつか候補を作って、その中から一番自然なものを選ぶことも大切です。
どうしても細かな部分が気になるなら、最終的にDAWや音声編集ソフトで仕上げる。
SunoAIだけですべて完成させようとしないほうが、結果的には早い場合もあります。
🔷 3. 日本語の発音や歌い回しがおかしくなる
これは日本語ユーザーなら、一度くらい経験したことがあると思います。
漢字の読み方を間違えたり、変なところで言葉を区切ったり、不自然に言葉を伸ばしたりすることがあります。
文章としては正しい日本語なのに、歌わせると急に違和感が出てくるわけです。
ここで大きいのが、文章として自然な日本語と、歌として自然な日本語は違うということです。
歌にはメロディがあります。
音符の数があります。
言葉を伸ばす場所があります。
そのため、文章としてきれいでも、歌にすると音が詰まりすぎたり、言葉の切れ目が不自然になったりします。
そんなときは、漢字をひらがなに変えたり、表記そのものを少し変えたりしてみます。
読み間違えやすい漢字なら最初からひらがなにしたり、一文が長すぎるなら短く分ける。
場合によっては、「文章として正しい表記」よりも「正しく歌ってくれる表記」を優先することもあります。
ちょっと不思議ですが、SunoAIで歌詞を書くときは、目で読む歌詞ではなく、耳で聴く歌詞として考える必要があります。
この感覚を持つだけでも、日本語曲はかなり扱いやすくなります。
🔷 4. 気に入った歌声を次の曲でも再現したい
これもSunoAIではよくあります。
ものすごく良い歌声が出て、「この人にアルバム全部歌ってもらいたい」と思ったのに、次の曲を作ったらまるで別人に聞こえる。そんな経験です。
現在はVoicesなど、歌声の一貫性を保ちやすくする機能も増えていて、以前よりかなり改善されています。
ただ、それでも毎回完全に同じ歌手になるとは限りません。
曲のジャンルが変われば歌い方も変わりますし、キーやテンポ、歌詞、感情表現によって声の印象も変わります。
ですから私は、「完全に同じ声を再現する」より「同じアーティストらしさを維持する」という考え方のほうが現実的だと思っています。
アルバムやシリーズ曲を作るなら、ボーカルの性別、年齢感、声質、歌唱スタイル、音域、ジャンルなどを極端に変えすぎない。Voicesが使える環境なら、それも活用する。
そうやって少しずつ「この人らしい歌声」を作っていくほうが、作品全体としてまとまりやすくなります。
🔷 5. 曲構成を勝手に変えられる
歌詞をきちんと書いて、VerseもChorusもBridgeもOutroも入れたのに、生成してみると、2番が短くなっていたり、サビが増えていたり、思っていたところで終わらなかったりすることがあります。
SunoAI、けっこう自由です。
もちろん、これが良い方向へ働くこともあります。
「そこにその展開を入れるのか」と驚くような構成になることもあります。
SunoAIは、単に歌詞を上から順番に読んでいるわけではなく、曲として自然になるように全体を解釈しながら生成しているからです。
そのため、VerseやChorusを書けば100%その通りになる、というわけではありません。
それでも曲構成をある程度コントロールしたいなら、[Intro]、[Verse 1]、[Pre-Chorus]、[Chorus]、[Bridge]、[Final Chorus]、[Outro]のように、歌詞側でセクションを整理しておくほうが良いです。
さらに大切なのは、Styleと歌詞側の指示をケンカさせないことです。
Styleでは短いイントロを求めているのに、歌詞側では長いイントロ演出を要求していたら、生成側も判断に迷います。
曲構成も、Generateを押してから考えるのではなく、先にある程度決めておく。
ここでもやっぱり「設計」が効いてきます。
🔷 6. ノイズやヒス、AIっぽい音が気になる
初めてSunoAIで曲を作ったときは、「AIでここまで作れるの?」と驚くと思います。
ところが、何度も聴いているうちに、高音域のザラつきやボーカルの後ろの妙なノイズ、コーラスが増えたときの濁りなどが気になってくることがあります。
こうしたAI生成特有の違和感、いわゆるアーティファクトは、現在かなり改善されていますが、完全になくなったわけではありません。
特に、音数が多い曲や、ボーカル、コーラス、楽器が密集する曲では、違和感が出ることがあります。
ここで大切なのは、「生成した音源=完成音源」と考えなくてもいいということです。
必要ならStem Separationを使う。
DAWへ持っていってEQを調整したり、ノイズを抑えたり、音量バランスを整えたりして、最後にマスタリングする。
こう考えると、かなり気が楽になります。
写真でも、撮った瞬間が必ず完成ではありません。RAW現像をしたり、色を整えたりします。
AI音楽も同じで、生成と仕上げを分けて考えるようになってきたのだと思います。
🔷 7. 気づいたらクレジットを大量に使っている
これは危険です・・・本当に危険です(笑)。
「悪くない。でも次ならもっと良くなるかも」とGenerateを押し、次にできた曲を聴いて「こっちもいい。もう一回だけ」と続けているうちに、かなりの回数を生成してしまうことがあります。
しかも、あとから最初の曲を聴き直したら、「あれ?最初のやつが一番良くない?」となることもあります。
SunoAIの生成は、どうしても「ガチャ」っぽくなりやすいところがあります。
毎回少し違う結果が出るので、次にもっと良いものが出そうな気がしてしまいます。
でも、何も考えずに生成を繰り返していると、クレジットだけがどんどん減っていきます。
これを防ぐには、Generateする前に「今回は何を確認するのか」を決めておくのがおすすめです。
ボーカルを確認する
テンポを見る
サビの印象を見る
変更するのはStyleの楽器だけ
そんなふうに、一回ごとの目的を決めます。
そうすると、生成が単なるガチャではなくなります。
私はこれを、生成回数ではなく、検証回数として考えるようにしています。
もちろん生成AIなので運もありますが、無計画に何度も回すよりは、かなり効率が良くなります。
そしてもうひとつ大切なのが、100点が出るまで生成し続けるのではなく、70点、80点の良いテイクを見つけて、そこから仕上げるという考え方です。
この意識を持つだけでも、無駄な生成はかなり減らせます。
🔷 8. 著作権・商用利用・ダウンロード条件が分かりにくい
最後は、少し違う種類の悩みです。
SunoAIで曲を作れるようになると、「YouTubeで使っていいの?」「配信サービスへ出していい?」「販売しても大丈夫?」「AIで作った曲の著作権はどうなるの?」といった疑問が出てきます。
ここは、かなり注意したほうがいいところです。
SunoAIの利用条件は、プランや時期によって変わる可能性があります。
無料プランと有料プランで条件が違う場合もありますし、商用利用やダウンロードに関するルールが更新されることもあります。
ですから、ネットの記事を一度読んで終わりではなく、実際に利用するときの最新の公式情報を確認することが大切です。
そして、「AIで作ったから何をしても自由」というわけでもありません。
自分で入力した歌詞、使用した素材、既存作品との類似、第三者の権利など、別の問題も関係してきます。
特に商用利用する作品については、いつ作ったのか、どのプランだったのか、どんな素材を使ったのか、といった記録を残しておくのも良いと思います。
AIサービスは変化が速いです。
今のルールがずっと同じとは限らない。
その前提で利用するほうが安心です。
🔷 8つの悩みに共通していること
ここまで8つの悩みを見てきました。
Style、発音、歌声、構成、ノイズ、クレジットなど、一見すると全部違う問題に見えます。
でも、SunoAIを使っているうちに、私はひとつ共通点があると思うようになりました。
それが、SunoAIへ渡す前の段階で、どこまで曲を設計できているかです。
SunoAIは、ボタンを押せば頭の中を読み取ってくれる魔法の機械ではありません。
こちらが「いい感じの曲にして」と思っていても、その「いい感じ」の中身までは分かりません。
どんなジャンルなのか。テンポは速いのか遅いのか。誰が歌うのか。どんな感情を届けたいのか。サビはどこなのか。何を一番聴かせたいのか。
こうしたことを整理してから渡したほうが、当然ですが狙った方向へ近づきやすくなります。
つまり大切なのは、上手なプロンプト、スタイルを書くことだけではなく、曲そのものを設計することなんです。
🔷 そこで、私はG-Verse Studioを作りました
ここで、ちょっとだけ宣伝させてください(笑)。
私自身、SunoAIを使いながら、「Styleをどう整理しよう」「この曲の構成はどうしよう」「歌詞とStyleはちゃんと合っているかな」「前に作った設定はどこへ保存したっけ」と何度も考えてきました。
頭の中だけですべて管理するのは、意外と大変です。
そこで作ったのが、G-Verse Studioです。
G-Verse Studioは、SunoAIを勝手に操作して曲を作るアプリではありません。
むしろ、SunoAIへ渡す前に、歌詞やStyle、曲の方向性、歌わせ方などを整理するための制作支援ツールです。
私は、SunoAIで良い曲を作るには、Generateを押す前の準備がかなり重要だと思っています。
何を作りたいのか整理する。Styleを組み立てる。歌詞を整える。曲の方向を決める。そのうえでSunoAIへ渡す。
G-Verse Studioは、その部分を少し楽にするために作りました。
もちろん、G-Verse Studioを使わなくてもSunoAIは楽しめます。紙に書いてもいいですし、メモ帳に整理してもいいと思います。
ただ、「生成前の設計を整理する場所が欲しい」という方には、ひとつの選択肢になると思います。
🔷 SunoAIとうまく付き合うコツは「全部任せない」こと
SunoAIは、本当にすごいツールです。
数年前なら、歌入りのフルサイズ楽曲を個人が短時間で作れるなんて、ほとんど想像できませんでした。
そして2026年現在も、どんどん進化しています。
それでも、100%思い通りになるわけではありません。
むしろ私は、それが普通だと思っています。
ここは自分で決める
ここはAIに任せる
良いアイデアが出たら採用する
違えばやり直す
必要なら人間が編集する
そんなふうに役割を分けていく。
これが、今のAI音楽制作では一番楽しいところなのかもしれません。
一発で100点の曲を出そうとすると疲れます。
でも、「今回はこのサビがいい」「この声は残したい」「この構成は自分では思いつかなかった」と、AIから出てきた良い部分を拾いながら、自分の曲へ近づけていく。
そう考えると、SunoAIは「自動作曲機」というより、かなり面白い音楽制作の相棒になってきます。
SunoAIが思い通りにならない。
だからダメ。
ではなく、思い通りにならない部分を、どうやって自分の作品へ近づけていくか。
そこまで含めて、これからのAI音楽制作なのだと思います。
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