腕時計が苦手な私がApple WatchとFitbit Airを身につけている理由 meiseki OS #8
食事、運動、睡眠。これらはすべて複雑かつ密接に連動しているため、生体を最適化するには、これらの要素を統合して判断し、日々の行動を選択することが重要です。
この連載でお届けしているのは、バラバラに管理されたヘルスケアのデータを一つにまとめ、自分自身の状態を正しく見えるようにする「仕組み(OS)」、meiseki OS の設計思想と開発ストーリーです。今回のエピソードは、腕時計をつけたくないのにApple Watchが手放せなくなってしまった話です。
個人的な話から
数ヶ月前まで、もう10年以上腕時計を身につけていませんでした。
腕時計というプロダクト自体は好きなんです。

これの、同じモデルを3つ買いました。
なぜ3つも同じ時計を買ったかというと、腕時計を着けるのが苦手で、気になってしまうと至る所で腕時計を外し、その場に置き、そのまま忘れる。
これを繰り返した結果です。
悩んだけど、すごく重宝しています
もう失くしたくないし、携帯でいいや、としばらく腕時計なしで生活していたのですが、筋トレを始めてからApple Watchで色々測りたいという欲が出て、Apple Watchを買いました。
今では、筋トレやウォーキング中の心拍数、睡眠中の心拍変動(HRV)や安静時心拍数(RHR)、Apple Watchから取得するデータはどれも私にとっては重要なデータで、特に後者は無くなったら本当に困るレベル。
そうなると、装着時の違和感も、なんとかなるものです。
今では、反対側の腕にFitbit Air、指にはOura Ringも着けています。
HRV/RHRとは
実を言うと、Apple Watchを購入するまで、HRVという単語自体を知りませんでした。
数値が大きい方がいい、数値は鼓動間の揺れの大きさで、鼓動のリズムは乱れていた方が調子がいい。
当時は理屈より、"数値が大きい方が調子がいい"という理解だけで、ダッシュボードに組み込みました。
今では、この数字を見ないと、デロードいつしよう、今日のRPEは全セット8までに抑えておこう、今日は追い込む日、これらを判断できないってぐらい頼っています。
ただ、Apple Watchは、HRVを取得する間隔が長いので、データの取り扱いに注意が必要です。
睡眠直後のHRVは急なスパイクを示すことがあり、それを含めて平均値を出すと全体を見誤ります。
安静時心拍数(RHR)も少しやっかいで、Appleのヘルスケアアプリで見る安静時心拍数は
「安静にしている時」=「座って安静にしている」+「睡眠中」
で測定結果を表示しています。
私が見たいのは、回復度合いなので睡眠中のデータだけ見たいのですが、そうするには自分でプログラムを組まないとできません(専用アプリがあれば別ですが)。
それでも、苦労して数値を取得してダッシュボード化する価値は大いにあります。
データの取り扱いについて自分なりに調べ整理した内容を、ガイド記事にまとめました。
▷ ガイド:あなたのHRV、「正常値」を探していませんか——数値の比較より、"あなたの推移"が語ること
足すアプリではなく、引くOS
苦手な腕時計を着け、データ収集。
データは集めただけで終わりではなく、どう解釈するか。
今回書いたような「なぜこの数値がいいとされるのか」「スパイクをどう扱うか」といった、地味な理解と手間が必要です。
デバイスが増えると、取得できるデータが増えます。
ですが、増えたデータをすべて自分の頭で解釈し続けるのは、それ自体が新しい負荷になります。
meiseki OS が目指しているのは、機能を"足す"ことではありません。
バラバラなデバイスから増え続けるデータを裏側で引き受け、判断に本当に必要な形だけを残して映す、いわば"引く"OSです。
腕に着けるものは増えても、頭の中の負荷まで増やす必要はない。
それが、私がこの仕組みを作っている理由のひとつです。
※本記事は私個人の体験と、一般的な生理の話であり、特定の食事法や治療を勧めるものではありません。体調や体重の管理に不安がある場合は、医療機関・専門家にご相談ください。
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