40代から英語を勉強してよかったこと|【後編】50代、旅先で英語が自然と口から出た話
2026年、最初のアジア旅。長女と一緒にカンボジアへ行ってきました。
トゥクトゥクに乗ると、頬に当たる風が本当に気持ちよくて。東南アジア独特の熱気、街の匂い、行き交うバイクの音。日本の“いつもの日常”から、本当にカンボジアに来たんだと感じました。
旅先では、いつものように英語ガイドさんのツアーにも参加したのですが、周りは欧米人のカップルばかり。人見知りで慎重派な私は、少し気後れしてしまい、いつもの消極的な自分が出てしまう場面もありました。
しかも、カンボジア人のガイドさんの英語は少し癖が強く、観光地の説明が聞き取りにくくて戸惑うことも。
でも、そんな「ままならない」部分も含めて、今回の旅では大きな気づきがありました。
▶前編はこちら
薬局で、ふいに出た言葉
旅先で少し困ったことが起きました。娘が外出先で蚊にたくさん刺されてしまい、持っていた塗り薬がなくなってしまったのです。
薬局へ行き、状況を説明しようとしたとき、自分でも驚くほど自然に英語が出てきました。
She got a lot of mosquito bites.
頭の中で「ええと、蚊に刺されたは英語で……」と組み立てたのではなく、何も考えず、自分の言葉としてすっと出てきた感覚です。
さらに、かゆみ止めだと確認するために、口から出てきたのがこれ。
For itchy?
今思うと英語としては整っていないのですが、その場ではそれでもちゃんと通じて、店員さんが「これだよ」という感じでおすすめしてくれました。
これまで練習してきたことが、いざというとき自分の中にちゃんと残っていたんだなと、うれしさを感じた瞬間でした。
完璧じゃなくても、会話はつながる
ホテルでも英語を使う機会がたくさんありました。
シャワーのお湯が出ないと勘違いしてフロントに問い合わせたり(後で自分のミスだと分かり、苦笑いしながら謝りました)、スパの予約をしたり。
スタッフの方が会うたびに気軽に声をかけてくれるのですが、それに返す短いやり取りも、毎日楽しかったです。
長女からも「お母さんがしゃべってくれてよかった」と言ってもらえて、ちょっとだけ誇らしい気持ちになりました。
英語を「使う状況」に身を置くということ
東南アジアを旅して改めて思うのは、英語ネイティブ同士の会話ばかりではないからこそ、簡単な英語で十分だということです。
それぞれの母国語なまりがあっても大丈夫。大切なのは、きれいに話すことよりも「シンプルな英語で伝えようとする」こと。
日本にいると、英語を話す状況を作るのはなかなか難しいものです。
でも、だからこそ日頃から、英会話レッスンでうまく言えなくても一度口に出してみる。間違ってもいいから、伝えようとしてみる。
そういう小さな練習が、旅先でふっと自分を助けてくれるのだと思います。
旅の最後に残ったもの
印象に残っているのは、英語の手応えだけではありません。
トゥクトゥクの風が気持ちよかったこと。
食事がおいしかったこと(暑い国のごはんって、なんであんなに元気が出るんでしょう)。
トンレサップ湖でボートの上から見た夕日を眺めながら、「ああ、いま私、旅をしてるんだな」としみじみ思ったこと。
そんな時間の中で、「この旅ができたこと」に、ただただ感謝が湧いてきました。
そして、いつもと違う環境に身を置くことで、頭の中の緊張がほどけて、「またこれからがんばろう」と自然に思えたのです。
「いつか完璧になったら」ではなく、今持っている言葉でつながってみる。
薬局で口から出た “She got a lot of mosquito bites.” の、一言を思い出すたびに、なんだか自分のことを少し誇らしく思える気がします。
「45歳のあの時、勇気を出して英会話を始めて、本当によかった」
カンボジアの風の中で、そんなことを再確認した旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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