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欧州での粉ミルク回収と中国武漢のバイオテク企業の関係について

 2026年1月6日、スイスのネスレNestleが乳幼児向け粉ミルクの自主回収を欧州全域で行うとを発表した。原因は製造過程で添加されるアラキド酸オイル(ARA Oil)に毒素セリウリドcereulideの陽性反応がでたというもの。セリウリドは摂取すると、嘔吐、吐き気、腹痛を引き起こす可能性がある。
 1月8日にはネスレ・ベトナムが乳幼児向け粉ミルクの自主回収を表明している。
 1月21日、今度はフランスのダノンDanoneとラクタリスLactalisが、同じ理由で乳幼児向け粉ミルクの自主回収を開始した。問題はネスレ以外の欧州メーカーに拡大した。そして、問題のアラキド酸オイルは、オランダの企業が販売したものだが、製造したのは中国企業ということまで報道された。
 この中国企業であるが、実は当初のネスレの発表のときから、中国武漢のCabio Biotech(嘉必優生物技術)の名前が挙がった。というのはCabio Biotechは、アラキド酸オイル製造大手として業界内でよく知られていたからである。同社全体ではその製品の供給先は300社以上とされ、問題はさらに拡大する可能性もある。
    すでに当該企業がCabioであることは確定しているようだが、Cabioの製造工程にどのような問題があってこの問題が起きたかは、今の時点では明らかではない。またネスレやダノンなどの欧州企業がなぜ、中国企業のアラキド酸オイル供給に身を委ねたのかは、ぜひ詳しく知りたいところである。

スイスのネスレ、欧州全域で粉ミルクの自主回収 同社史上最大の製品回収 原因はオランダの工場と特定 REUTERS 2026/01/06
Nestle's Chinese Supplier Plunges, Yi Cai Global, 2026/01/08
ネスレベトナムが予防的措置としてリコール VIETNAM V.N. 2026/01/09
ネスレが同社史上最大規模の粉ミルク回収を実施 SWI 2026/01/12
シンガポールで輸入粉ミルク二製品に回収命令 NNA    2026/01/19
粉ミルク回収がフランスのダノン,ラクタリスに拡大 フランス政府高官がオランダの企業が販売、中国企業が製造したものが原因と漏らす REUTERS  2026/01/21
Namuami 粉ミルク汚染危機の全容と日本メーカーの安全性 2026/01/22
スイス連邦食品安全局が原因は中国企業と発表 VOCO NEWS 2026/01/24
Source of contaminated milk supplier, belga news, 2026/01/26

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福光 寛  中国経済思想摘記 main page: https://note.mu/hiroshifukumitsu  マガジン数は20。「マガジン」に入り「もっと見る」をクリック。mail : fukumitu アットマークseijo.ac.jp