気候変動問題の盲点⑯:木質新素材にも需要が増えていくポテンシャルが⁉
植林が気候変動緩和にとって効果的だと分かっていても、持続可能な事業としての魅力に欠けるために、植林は、人々の善意の寄付に頼っています。
植林が事業としての魅力が増すためにも木材需要の拡大が欠かせません。今回は、木材を原料にした新素材をを見ていきましょう。
✅セルロールナノファイバーと改質リグニン

今回も、森林林業白書から情報を紹介します。
現在、木材の主成分を原料とした新たなバイオマス素材の開発が進展しています。セルロースナノファイバー(CNF)及び改質リグニンと呼ぶ新素材は、それぞれの素材の特徴を活かした製品の開発が進んでいます。
リグニンというのは、樹木の中の繊維どうしをくっつけている接着剤だと考えてください。表には、既にCNFが使われている製品例が示されています。
化石燃料由来のプラスチックは、我々の生活を便利にしてくれました。
しかし、不適切な廃棄のしかたで、世界全体で陸上から海洋へ、年間数百万トンのプラスチックごみが流入しています。
現状のままでは、2050年までに海洋プラスチックゴミは海洋生物の量を上回ってしまうそうです。
気候変動問題同様に海洋ゴミ問題は、世界中で問題意識を共有したことからレジ袋有料化につながるムーブメントを生みました。
バイオマス素材は、化石燃料を原料としたプラスチックや金属の代替となるとともに、それらに比べて生産・廃棄時の環境負荷を低減することが可能です。
CNF及び改質リグニンは、高付加価値製品への展開が期待されており、これまでにそれぞれ自動車の内外装部品に使用された試作車が公表されています。
また改質リグニンは、化粧品などの成分として使用される安全性の高い素材であるポリエチレングリコールによって、リグニンを改質した耐熱性等の機能と加工性を併せ持つ素材として期待されています。
気候変動対応に対して、樹木の価値が見直され、新素材の開発に弾みがついて、事業植林にも弾みがつけばいいのですが、まだまだ勢い不足です。

✅木材の活用を一人ひとりが考えていきましょう!
日本マクドナルドのように、新規出店及び改装時に、木造建築への切り替えや外装での木材の利用を進めることを表明する企業が出てきました。
環境負荷の高い部材から木材に切り換えていく動きが、建築用途の木材としての活用を増やす契機になり、強度を備えた集成材などの開発も進んでいくことをおっちゃんは期待しています。
また、木材を原料にした、新素材の開発も楽しみです。
東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場に使われている木材を世界中の国が、紹介してくれるでしょう。
そして、その動きが、事業としての植林に弾みをつけてくれることをおっちゃんは、一人楽しみにしているのです。
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