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【じーじは見た!】前編:GX推進のためのグリーン鉄研究会 第1回 フォローアップ会合!

Z世代応援団、未来世代応援のじーじです!

さて、通常国会期間中の政府の有識者会議においては、年度替りの4月になると、「第1回」の看板が目立つ傾向があるのですが、「グリーン鉄」研究会のフォローアップ会議も第1回とあったので、この公開情報を眺めてみました。

トランプ関税やパリ協定からの離脱によって、ESG投資やSDGsといったキーワードが米国政府からは消えてしまいました。そんな中で、特に難しい鉄鋼生産における「グリーン鉄」はどうなっていくのか、注目しています。

前編と後編でじーじなりの解説を加えたいと思います。


1️⃣ 真面目な国、日本!

日本は森林(国土の67%)に囲まれた急峻な国土で、住宅地に適した平地が少なく、つまりメガソーラーといった太陽光発電敷設には不利な国土です。
また、年がら年中強い偏西風に晒されて風力発電の適地であるイギリスのようなアドバンテージもない中で、パリ協定を遵守すべく、莫大な投資が必要なグリーン鉄にも真面目に取り組んできました。

2度のオイルショック、バブル崩壊後の緊縮財政による30年無成長にも耐えて、自動車という基幹産業だけは民間の創意工夫(改善力)で守り抜き、550万人の雇用を確保してきました。

しかし、走行中にCO2を吐き出さない電気自動車(EV)が善で、ハイブリッドは悪であるかのような、国の事情を無視した国際的なルール形成に苦しめられ、100年に一度と言われる大転換に出遅れてしまいました。

更に日本の場合は、トランプ関税の標的が自動車です。

今、EVの世界では、革新的な生産方式や電池性能・安全性で世界をリードしてきたテスラですら中国BYDに完全にキャッチアップされ、もはやEVは中国が世界のトップランナーなのです。

上記動画は、4月の上海モーターショーに関連する報道です。
EV関連の技術では、中国が世界のトップランナーとなり、高速充電設備でも存在感を示しています。

しかし、EVの急激な普及やAIによるデータセンターの増加による猛烈な勢いでの電力需要増は、気候変動対応を後退させかねません。

つまり、気候変動対応には、脱炭素電力の強化が求められているのですが、再エネに不利な国土という物理的ハンデを背負っている日本なのに、文句も言わずに国際協調して産業競争力を弱めながら企業個々は、本当に頑張ってきました。(日本国内には工場は新設せず、海外に出て行って投資等)

米国は一抜けたでパリ協定から離脱、EUも何だかんだ言って当初予定の規制を緩めてきています。

中国は、この電力需要増に対しても、実は再エネ+原子力で脱炭素電力を増やしており、CO2の排出量でもピークアウトは間近と見られています。

しかし、中国と言えども自動車を作る鉄のCO2排出量を下げることの報道はあまり表に出てきていません。

日本は、1992年のブラジルリオでの地球サミット当時は、省エネに優れた日本を表看板にしてCO2排出原単位(鉄1トン製造するのに排出するCO2量)でも他国の見本でした。

しかし、時間の経過と共に電源構成が不利な国土事情に加えて3.11の福島原発事故による原発への信頼喪失によって、今や排出原単位では世界の優等生ではなくなりました。

世界の中でそんな不利な電源構成の中で鉄も自動車も日本の事情の中で頑張っています。

グリーンな鉄(CO2ゼロ)であっても、どす黒い環境によくない鉄(CO2を大量に排出)であっても、鉄の機能は同じであり、グリーンだからと言って高く買ってもらえる保証がある訳ではないのに、日本の自動車産業を支える鉄鋼業界は、地球環境と調和したグリーン鉄の製造に向けて、真面目に取り組んできたのです。

2️⃣ 鉄は、もはや中国の独壇場!

まず、下記のデータを見てください。
【世界の粗鋼生産量ベスト30企業】です。
上位30社の内、16社が中国企業です。

日本製鉄HP/アディショナルファクト/🔷世界の鉄鋼業/主要鉄鋼企業-粗鋼生産上位30社より引用

次に国別の粗鋼生産量を見てみましょう。
中国だけ生産量のオーダーが日米とは2桁違っていて、10億トン/年の生産量を誇っています。

世界の鉄の供給を独り占めする中国は、CO2排出量が多いじゃないかと責められても仕方ありません。

世界の粗鋼生産量 国別ランキング・推移より引用

こういった国際的な鉄のシェアとは異なり、水素還元製鉄の開発に力を入れてきたのは、H2 Green Steel(スウェーデン)、SSAB(スウェーデン)、Thyseen Krupp(ドイツ)や日本の日本製鉄、JFEなどでした。

トランプさんは、USスチールの買収なんか考えずに自動車のように米国に製鉄工場を創ればいいじゃないかと日本製鉄のUSスチール買収を拒んできましたが、最近になって買収自体は許しました。(米国政府が黄金株で拒否権を持つみたいですが。。。)

鉄は国家なりと言われるように、自動車だけでなく、武器もそうだし、あらゆる製品に鉄は必要なのです。ロシアやイランがそこそこの生産量を誇っていることからもその重要性が分かりますよね。

3️⃣ 民間主導で頑張ってきた日本!

グリーン鉄というのは、CO2排出量の少ない鉄と考えていただければいいと思います。

「GX推進のためのグリーン鉄研究会 第1回 フォローアップ会合」の内容については、後編に回すとして、グリーン鉄(グリーンスチール)とはどんな風に製造されるのか?

それを分かりやすく6分の動画で説明してくれている日本製鉄の動画を貼り付けておきますので、ご興味がありましたら、後編に入る前に見ておいてくださいね。

後編では、会議で示された事務局資料からいくつかのテーマをピックアップして説明しますね。

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