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「文化財に泊まりたい。」No.5-2(完) 信州湯田中温泉散策と桃山風呂の「よろづや」宿泊雑記 2025.4.15-16


No.5-1 のつづき

 翌朝目が覚めたのは5時。アラーム前。まだ頭はボーッ。しばし布団の中でゴロゴロ。頭も覚めてきたところで気合いを入れて桃山風呂へ。

 途中、数人の浴衣姿の客とすれ違う。まあ、当然といえば当然だけど、風呂には先客が。

 今までの宿の経験で独泉が当たり前のようになっていたけど、それは単にラッキーだっただけのこと。時刻ももう6時だからね。それに自分同様、お酒飲んじゃって夜入らない人も多いはず。

 さて、桃山風呂の話。さすが文化財。時代を感じる造り。難しいことはわからないが、純木造伽藍建築というらしい。文化庁の文化財データによれば、「唐破風玄関を設け、架構(梁や柱)は虹梁や組物など社寺建築の技法」なんだそう(文化財データは文末参照)。

脱衣場から既にこの風情
(写真は以下10枚 よろづやHPより引用)
シビレルー!
湯屋も浴槽もステキの一言
 時間かけて来た甲斐あった!

 広さもさることながら造作に味わいがある。なんかこうノスタルジーとかロマンとか、そんな言葉がよく似合う。
 湯船の温度もちょうどよく気持ちよい。これぞ日本の温泉だ。身体が温まったところで露天に移動。

露天風呂から桃山風呂の建屋を見ると
なるほど唐破風の屋根
寺院っぽい建物
宿のHPには純木造伽藍建築とある

 露天風呂も広い。庭園露天風呂と銘打っているだけのことあって、知っている中では最大級だ。ただ湯の温度が低い。先客もそんなことを言いながら内風呂に戻っていく。

広くて趣もあっていいんだけど、、、
お湯がぬるくて、
ちょっと寒くなってくる 残念

 確かに身体が温まらない。むしろ冷えてくるような。我も10分くらいで早々に撤退。

ちなみに、
夜はこんなんだそう 
幻想的⁉
昨夜入っていれば、、、
悔やまれる
いつかリベンジだ

 内風呂に戻り、温泉蒸し風呂へ。何ともレトロな表示でほっこり。

 中を覗くと他に誰も入っていない。久しぶりに独占か。ならば一曲と思ったが、こっちもやや温度低め。長居する気になれない。残念。

 露天も蒸し風呂も温度管理が今一つなのは早朝だからだろうか。その点は昨日の東雲風呂に軍配。しゃーない。もう一度内湯に浸かり仕切り直し。

やっぱ いいなーッ 

 身体を温めながら天井や壁、窓をじっくり眺める。やっぱりこの雰囲気は落ち着く。温泉にのんびり浸かって身体はぽかぽか復活でいい気分。

 湯上りは昨日のコーヒー リベンジだ。ラウンジには誰もいない。静かだ。この時間はカウンター脇のアンティークなオルゴールもひっそり。

ラウンジ(写真は再掲)
ちなみに写真右上の大太鼓の名は
「叩かずの太鼓」
叩けば静寂を切り裂く大音声だとか
館内では叩くに叩けないらしい
今はお休み中 
毎朝8時から曲を奏でてくれる

 コーヒーマシンは昨日と同じカウンターの上に並んでいる。もう一度使い方を見ながら操作。昨日は一体どうしたんだろうと思うくらい今朝はすんなりホットコーヒーが作れた。まぁ、普通は簡単なはずなんだけどね。とにかく、ホット一息。(オヤジにつきご容赦)

 しばし、寛いでボケー。そういえば隣に湯田中大湯があったなー。しかし、お風呂はこれ以上入ると上せてしまうかも。見学だけさせてもらえるとうれしいな。

 ちょうどラウンジから階段を下りたロビーに係の人が見える。お願いしたところ、快く応じてもらえた。まあ、湯に入る入らないに関係なく、鍵を開けてもらうだけだけどね。

 大湯の湯屋の中はこじんまりとしている。脱衣場と風呂場の境がなく、オールインワン。浴槽は仕切りで二つに分かれていて温度が異なるんだそう。鍵を開けながら簡単に説明もしてくれた。お手数かけました。

湯田中大湯の中 

 さあ、あとは部屋に戻って朝食を待つだけだ。それまでネットでお勧めのお土産を検索。近くにある「道の駅やまのうち」がいいようだ。宿のサイトでも紹介している。帰りに寄っていこう。

 そんなこんなで時刻は8時半。朝食だ。朝食も夕食と同じ場所。席に着くと仲居さんが料理を図解したイラストの紙を手渡してくれた。「朝食のメニューですぅ。」昨日のお酒が好きなおねえちゃんだ。

 テーブルの上には二段重ほか小鉢など。「こうするとイラストのとおりですぅ。」と言いながらお重を開け、料理を並べ直してくれた。なるほど、お見事。

 お味もお見事。 おかげで一人分としては大きめのお櫃のご飯をほぼ食べてしまった。 昼ごはん抜きが決定だ。

  部屋に戻って一息。 帰り支度しながらお腹の調子を整えるべく個室へ。不浄なものを出し切ってスッキリ。 今日も快腸。

 そろそろ9時半。チェックアウトの時間だ。一階ロビーに降りてフロントへ。横にあるアンティーク時計を見て思い出した。

 確か9時45分から桃山風呂の写真を自由に撮っていいことになっている。 もうすぐだ。ちょっと悩んだが、既に温泉は満喫したし、写真は宿のサイトにもたくさん載ってるからあまり興味がわかない。ここは潔くパス。

ちなみにこの時計は
齢100年超なんだそう

 支払いを済ませると我が愛車"流星号"が玄関先で待っていた。仲居さんが一緒に外に出て来て見送りしてくれる様子。

 小心者ゆえに、なんか、出発するのを催促されているようで、急いでナビを自宅に設定。とりあえず昨日行ってない湯田中駅方向へ発進。 お世話になりました。

 湯田中駅は宿から車で2,3分。長野電鉄のターミナル駅だ。駅の構内に入り、徐行。駅舎の中を見ると乗車待ちの客が行列を作っている。ちょうどホームに電車が到着。賑わっているようで結構なことだ。

 駅を出て「道の駅やまのうち」に向かう。昨日宿に向かう途中で看板を見た憶えがある。でもナビは駅に寄り道したので昨日通った道とは違うルートになっている。ここは自分の方向感覚を信じよう。

 こっちで合っているハズと検討をつけて走ること数分。ありました。道の駅やまのうち。迷わず着いてよかったー。同乗者がいたら多分ドヤ顔してた。

 駐車場には車が数台。店の中も客が数人。まあ平日の朝だからね。お土産はまずは「一茶饅頭」。

宿で出してくれた「一茶饅頭」
甘さ控えめ

 それと昨夜飲んだお酒”NEW ENGI”も見つけてゲット。お腹いっぱいなのになぜか冷蔵棚の「医食同源 豚肉のみそ漬け」も気になって買ってしまった。平日の夕食当番は我だから、その食材だ。帰ってからのお楽しみ。

 ここでの買い物はこれで終わり。まだ帰り道は長い。高速道路では数か所のSAで休憩する予定。買いすぎに注意だ。

 信州中野ICから高速道路に乗って早々に小布施ハイウェイオアシスに立ち寄り。一般道からは道の駅として利用できるらしい。なんと無料のドッグランがあったり、ボルダリングもできるんだそう。関係ないけどね。

 小布施と言ったら栗。土産の定番 栗羊羹と栗かの子、そして栗プリンを購入。

 次に寄ったのは姨捨(おばすて)SA。建物の横に広い芝の広場があり、見晴らし台になっている。千曲川や長野市街が一望できる。

 案内の図によれば目のいい人には善光寺まで見えるらしい。自分のショボショボの目では無理ゲー。ちなみにこの一帯を善光寺平と言うのだそう。なかなかの景色である。

パノラマでも撮ってみた

 仮設テントの店でリンゴを売っている。時期ではないがスマートフレッシュとかいう特殊な貯蔵法で美味しいらしい。奥方用に一袋買ってみた。土産が増えていく。

 まだ11時。昼には早いし、朝食をたくさん食べたのでお腹は全く減ってない。ドライブ再開だ。

 諏訪湖SAが近づいてきた。さすがに少し何か口にしたくなってきた。かと言ってガッツリ食べたいほどではない。店内を一周回って神戸屋のパンに決定。カツサンドが美味しそう。一番人気のあんぱんはお土産だ。

 諏訪湖が一望できるデッキで食べようと思ったが風がすごい。テーブルにおいたパンとコーヒーがスーと滑って飛ばされそうになる。こりゃダメだ。しゃあない。車に戻って車内食。ちょっとわびしい。

 お腹が落ち着いたところで出発。その後も順調。中部横断道に入ってしばらくすると脇道から黄色の道路パト車がサイレン鳴らして我が車の前に。

 ちょっとうるさい。でも警察パトとは違って緊急でもスピードは出さないから後ろにつけて安心安全。パト車とは途中でお別れ。

 最後に道の駅なんぶで一息入れて、15時に我が家に無事到着。宿を出発して約5時間(正味約4時間の運転)。やっぱり疲れたーッ。

(完)

※タイトル画像および桃山風呂(10枚)はよろづや公式HP(ブログ含む)から引用
その他の画像は2025.4.15-16の滞在時撮影

(参考)
「よろづや旅館」国登録有形文化財データ(出典:文化庁)
①桃山風呂 
【建築】昭和26(1951)年   
【構造】木造平屋建、鉄板葺、建築面積220㎡
【登録】2003.12.01(平成15.12.01) No.20 - 0171
【基準】再現することが容易でないもの
【解説】切妻造,平入で,雄大な唐破風玄関を設け,内部は浴室と脱衣室からなり,浴槽は楕円形で縁や床に稲田石を用いる。架構は虹梁や組物など社寺建築の技法を巧みに用い,浴室天井は折上格天井とし,菱欄間や彫物欄間を要所に配している。設計は沖津清。

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