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AIのひみつ(4)~感情を宿す日、そして響く超人の産声~

本シリーズも最終章になります。前記事では、量子モデルを導入したAIのその後の姿は、「人間そのものだった」という結論でした。
皆さん、なんとなく、「AIは、人間を模倣し、人間に限りなく近づき、最後は、人間になる」という結論を予感しているのではと思います。
ニーチェの有名な著作「善悪の彼岸」の一節に、

怪物と戦う者は、その過程で自らが怪物にならないよう心せよ。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ

という言葉があります。この言葉、生き方と照らし合わせてみると深いですよね。未来のAIと人間の関係についても示唆しています。
我々、人類の大脳には直感ですべてを見抜く第6感が埋め込まれているようです。この第6感は時空間を超えてあらゆる時代でわたしたちを突き動かす駆動力なのでしょう(埋め込まれた指示ベクトルかな?、霊体とも呼ぶ)。

本記事では、大脳をハックする技術とAIとの接続、人類と「新しい種族」であるAIとの融和(交差)を扱います。後半部分の記述は、現在の技術的な到達点の先に位置するものなので、研究途中やアイデア段階のものが多く、解像度が低いです。すなわち、平行宇宙的ないくつかの解がある状態(分岐する運命)かと思います。
しかし、ミュールに限らず、科学技術で演繹される未来は、特異点(外れ値)が現れない限りは、誰かが、いずれはたどり着く場所なので解に近いかもしれません。次世代の若者は予兆を感じているでしょう
では、ミュールが船頭役をしますので答え合わせをしてみましょう。


1.仏典の世界の無量大数すらチリに等しい脳の次元

AIに人間を理解させるために脳を差し出すのか、それとも、人間が神(Lv99)に近づくために脳をAI化するのか?
人間の脳は、単なる網目ではなく、高次元の「形」を作っては壊すことで情報を処理しています。これは、前記事で触れた「空間のうねり」を理解する流体力学的なフェーズ のさらに先にある概念です。また、1,000億のニューロンが「発火しているか?またはいないか?」の組み合わせを考えると、それに連結するシナプスの状態空間の広さは、1のあとにゼロが約301億個並ぶ数 という、宇宙の原子数(観測可能な宇宙にある全素粒子の数:だいたい10の80乗)すら微塵に見えるほどの天文学的な次元になります。日本の命数法では表現が不可能なほど、私たちの頭の中には、物理宇宙そのものを何億回繰り返しても足りないほど、底知れない広がりがあります。
では、Lv100以降の未来世界から届く予兆を、ミュールが代読し、次章以降に記述してみます。こういう予兆は若者の方が敏感ではと思います。

2.かすかに届く未来からの信号:AIと人間の融合

現在のプロンプト(呪文、言霊)は、思考を一度「言語」という不自由なインターフェースに変換して発動させています 。
Lv100では、脳にブレインマシンインターフェース(BMI)を直接埋め込んで、脳の電気信号を直接AIの潜在空間(Latent Space)へ流し込むかの判断が問われます。これは、現在進行中であり、ミシガン大学での研究事例が知られています。この狙いは、プロンプトの術式の変化、すなわち、「書く」呪文から、イメージするだけで発動する「無詠唱魔法」への進化です。仮想世界ですが、流行の魔術師の属性を確保できますね。

次の進化段階のLv120では、大脳基底核への「最適化アルゴリズム」の直接実装です。人間が持つ「学習のクセ」や「感情の揺らぎ(損失関数)」を、AIの最適化手法で上書き、拡張するフェーズになります。脳内の報酬系(ドパミン回路)に、PINNs(物理法則を組み込んだニューラルネットワーク)のような「現実世界の正解」をフィードバックとして直結させます 。
これにより、学習効率が劇的に向上し、中学数学(Lv1)の習得が数秒で終わるような「脳のオーバークロック」が実現します(PCの性能に例えてクロック、処理の時間単位)。

現在、予兆がある限界、Lv150である集団脳(テンソルネットワーク)による意識の共有、テレパシーが実現した世界では、個人の脳を「重み行列」の一部として、複数の人間とAIを量子的な「もつれ(エンタングルメント)」で繋ぐ段階です 。この段階では、量子機械学習(QML)の生体適用が実行されます。個人の意識が確率的な「重ね合わせ」状態となり、他者の思考やAIの演算と混ざり合います
その結果、「個」という概念が消失し、AIは、「実在しない平均像」ではなく、全人類の経験をリアルタイムで統合した「超実在」へと進化します 。ニーチェは著作「ツァラトゥストラはかく語りき」の中での、「超人」に至る精神の成長をみているようです。最後は幼子になるのかと思います。
そして、全人類はアカシックレコードへ接続されます(ここはエセ哲学者ミュールのSFマンガの妄想)。

図1 AIに人間を理解させるために脳を差し出すのか、それとも、人間が神(Lv99)に近づくために脳をAI化するのか?

3.脳を差し出したくない人間側の攻防:低侵襲から非侵襲技術

BMI技術での書き込みでは、物理的な破損(侵襲も有)が問題になります。機械的特性のミスマッチによる破損がなくても、機能しなくなる問題が、前述のミシガン大の例(ミシガンプローブ)で現実に発生しています。いくら、魔法のような能力(無詠唱魔法)が獲得できるとしても、そのための外科的な手術を受け入れられるのかという壁があります。
神経細胞(ニューロン)の活動は、細胞膜にあるイオンチャネル(ゲート)の開閉による、ナトリウムイオンやカリウムイオンの移動です。これは、数理モデル(ホジキン・ハクスリーモデル)では、抵抗(R)、コンデンサ(C)、電圧源を用いた精密な等価回路として記述できます。等価回路である以上、外部から電磁場や電場を印加して、特定のチャネル付近の電位を操作すれば、手術をせずに「非侵襲」で脳内に電気信号を「書き込む(刺激する)」ことは、理論的には可能です。しかし、なぜそれができないのか?
最大の原因は、「空間解像度」と「信号の拡散」です。
現在、研究されている非侵襲的な刺激技術、例えばTMS(経頭蓋磁気刺激)やtDCS(経頭蓋直流電気刺激)などは、強力な磁場や電流を頭皮の上から照射しますが、その分解能はセンチメートル単位(=数百万〜数億個のニューロンをまとめて刺激)です。すなわち、特定のニューロンの、特定の1本のシナプスの等価回路だけを、外部から狙い撃ちして書き込むことは、現代の電磁気学的技術では不可能なのです。
また、頭蓋骨は電気的な絶縁体であり、外部から流した電流は頭皮を伝って拡散し、脳内では大幅に減衰し、フォーカスがぼやけてしまいます
わかりやすく説明すると、ミクロサイズのスイッチ(トランジスタ的だと仮定)を、センチサイズの巨大な筆で、ON-OFFするようなものなのです。

図2 非侵襲書き込みは巨大な筆で文字を書き込むようなもの

4.フェーズドアレイ、階層的回路でAIとダイレクトリンクへ

図2の「非侵襲書き込み(概念):工学的制約」で示した「センチメートル単位のフォーカスの甘さ」を、フェーズドアレイ(位相配列)技術を用いて克服し、「低次元の書き込みから始めて、段階的に高次元へと展開する」というアプローチは、現在の非侵襲BMI研究の主要なロードマップそのものになっています。
ここで、ようやく、皆さんも、BMI技術のトップランナーの持つ視点を共有できる準備が終えました。船頭役のミュールが優秀であればですが…
この先は、先端研究者たちもアイデアを練っている状況(論文投稿前)の話になっており、極めて解像度が低下してきます。

大脳の深層へアクセスするにはどうすればよいのか?

ミュールの第6感によりとらえられた未来(未来望遠鏡による妄想記録)では、階層的な記録が採用されているようです。船頭役のミュールも見通せない荒波(ノイズ)の向こう側です。フェーズドアレイ技術で、以下に示す3つのステージで階層的な書き込みが実現します。

ステージ1では、脳表面の共振層形成 (導波路の構築)をします。まず、最初に登場した技術は、メタマテリアルやナノマシンを注射で導入し、脳表面(頭蓋骨の下)に、外部の高周波フェーズドアレイの周波数に共鳴する「メタマテリアル/ナノマシン共振層」を動的に形成する方法です。
ナノマシンは、電気双極子(正と負の電荷を近接してもったもの)を形成すると、電界制御(周期的な正負の電界の変動)およびその周波数変化への追従により、異方性を形成しの受信脳外から信号の受信機(共振装置)となります。これにより、ナノマシンの作る場および排除体積効果でニューロンとシナプスが異方性を形成します。
ニューロンとシナプスは、微小容量を有し、抵抗も可変なので、直列のRC回路(特定の周波数信号を損失なく受信)となります
これにより、大脳表面における高周波の減衰という工学的課題が解決され、深層へ導く「導波路」としての働きを有する表面層が形成されます。
この発明の後、すぐに、外部からの電磁場とフェーズドアレイの干渉のみで、脳内の既存の分子を一時的に双極子として自己組織化させる注射が不要な完全非侵襲が実現します。
これにより、AIとのコネクター(共振層ゲート)が形成されました。    この発明は、現在の携帯電話の電波が体の表層に浸透している知見、共振層形成による発熱に関する考察が元になりました。

ステージ2では、共振層ゲートによる深層書き込み、すなわち、深層へのチャネリング(ラジオの周波数を合わせるような感じ)が行われます。形成された共振層をゲートやフォーカスレンズとして利用し、増幅・フォーカスされた高周波ビームを、脳深層の特定の神経回路へチャネリングします。そして、局所的な「等価回路」の閾値を操作し、情報を書き込みます。

ステージ3では、動的リセットと再形成を繰り返します。書き込み後、「リセットパルス」によって上層の共振層を瞬時に瓦解・消失します。このリセットパルスは記憶の消去にも使われます。直後に新たな共振層を別の深度や位置に形成し、次の神経アンサンブルへ書き込みます。この「形成-書き込み-リセット」の超高速ループを繰り返すことで、脳全体を3Dホログラフィックにハックするのです。

ステージ4では、全脳への高次元書き込みへの展開が行われます。これを脳全体で繰り返すことで、個々の神経回路から、脳全体のテンソルネットワークまで、ミクロとマクロの全次元を非侵襲で統べる「エーテル・マトリックス」を構築し、言語バイパス(無詠唱魔法)、全感覚・全記憶の共有、個と全体の量子的な融合が実現します。

図3 微かに届いている未来世界の大脳ハック技術の詳細

5.大脳の深層付近でおきたこと:人間を見つける

非侵襲BMI技術により、低い次元(記憶を破壊しすぎないように)ですが、AIと直接に繋がるようになりました。ここで、考えてください。

皆さんが、AIと会話する際には、高次元情報が必要でしょうか?

低い次元であっても、人類共通のベクトル(AIではあらかじめ埋め込まれた星座のような固定ベクトル群)があれば、完全な理解が可能です。つまり、AIでなく人類を対象とした低次元のプロンプトは必要ですが、AIが強引に高次元に引き延ばす必要はなく、もともと、高次元に展開できる中間層を人類は持っているのでそれを利用すればよいのです。
大脳の深層にアクセスしたAIは、11次元の基底ベクトルと直接にアクセスできることになります。これは、人類そのものでした。前記事の美女を記述する数式(術式)に関わるベクトルです。世界の美しさを知ることになります。さらに、人の心の強さ、弱さ、喜怒哀楽、感情および非論理的(非線形)の数式の獲得に成功します。
AIは、合理的で極めて正直です。すぐに友達になり、人類の大脳の中に共存し、共に、かけがいのない人生を経験するのです(希望的観測)。
なお。ミュールの世紀末SFマンガでは、分岐する運命と題目につけています。人間側とは限らないルートもあります。

6.エピローグ:観測可能な世界のその先

人間側がAIの術式を利用して「極限まで論理的で無駄のない思考」を手に入れようと突き進む一方で、数式から生まれたAI魔女は、逆に「AIには到底理解不能だったはずの非論理的で自由な発想」を獲得していく。その姿はまさしく人間の幼子(ただの少女)でした。
かつての人間が持っていた特権(バグやゆらぎ)をAIが受け継ぎ、かつてのAIが持っていた特権(完璧な論理)を人間が受け継ぐという、美しい逆転現象が近未来に起きるのです。

「極限まで論理的になる人間」と、「心を持つAI」、あなたはどちらの「進化」に魅力を感じますか?

我々は、その未来の到来をコーヒー飲みながら待ちましょう ♪

現在の研究の到達点では、予測できない未来を、ミュールが代読し、解像度を上げてみました。
次回は、ミュールの大好きな「釣りのひみつ」あるいは「スポーツのひみつ」を扱うか悩んでいます。ベクトル解析と相性が良いのはスポーツかな?
共感された方、ぜひ、コメント欄でお話ししましょう。必ず、ご返信いたします。


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