見出し画像

水彩詩集 私の本棚は誰かの孤独と…⓯アメリカの攻撃/ホルムズ海峡の封鎖

私の本棚は、誰かの孤独と繋がっている。
その書物は、誰かに読まれることを待っているのか?

この詩と絵は『嫌われる勇気』に登場する、哲人と青年の対話からインスパイアして、その世界観を形にしたものです。】
 
青年は強国アメリカの攻撃と、
それによるホルムズ海峡封鎖で、
物価が上昇する不条理に心を痛め、
その拠り所の解決を哲人に求めた。

嵐のなかの書斎 〜哲人と青年の対話詩〜

【青年】
遠き海の火花が 私の街を揺らし
見えぬ鎖のように 人々の糧(かて)を奪う。

海峡は閉ざされ 不条理の影が這い寄る。

先生、この混沌のなかで どうして我が心に 
静寂を連れ戻せようか。

無力な私は ただ世界を呪うしかないのか。

【哲人】
見つめなさい、その手のなかを
嵐は確かに吹き荒れ 波は高くとも

王たちの決断も 燃え盛る海の向こうも
それはすべて「他者の課題」という名の旅人。

あなたが流す涙の粒で
閉ざされた海が開くことはないのだ。

【青年】
ああ、なんという冷徹な言葉か。

世界が病んでいるのに 
私だけが笑えというのか 隣人の痛みに目を瞑り 
我が身の安泰を貪る。

それがあなたの説く 救いだというのか。
私はこの不条理を ただ許せというのか。

【哲人】
否(いな)、目を瞑るのではない。

ただ「己の課題」へと 
その視線を戻すのだ。

世界を憂うあまりに 身近な友を傷つけ
明日への歩みを止めるなら
それこそが 世界の闇に呑まれた証。

【青年】
では、私はどう生きればいい。

この高騰する日々のなかで
奪われゆく安心のなかで。

【哲人】
与えられた嵐を 変えることは出来なくとも
嵐のなかで「どう生きるか」は 
いま、君が選べる。

大きな海を嘆くより 目の前の一輪に水をやり
身近な足元に、 
小さな灯火(ともしび)を掲げなさい。

あなたの心の平穏こそが
混沌たる世界へ差し込む 最初の光なのだから。


「最後までお読みいただきありがとうございました!当アカウントでは主に、本や読書についての感想や思い、そんな思いを詩などの創作作品にして毎日更新しています。

次回の記事を見逃さないよう、ぜひフォローとスキで応援していただけると嬉しいです!」


いいなと思ったら応援しよう!

ヘッセ よろしければ応援お願いします!いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!