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路地裏出版『なんのはなしです珈』 TABBY's COFFEE ROASTER編 第「な」号

 はじめましての人も、前から知ってる方も、ごきげんよう。
 岡埜おかの 由木古ゆきこです。

 コニシ木の子課長主宰「なんのはなしです珈」のZINEが出た。

2026年1月28日
乙巳師走十日
(文字数:約3100文字)



せっかくなので持って行こう

 私が寄稿した記事は選ばれなかったものの、2冊注文しておいて、1冊は私の作品内で言及した、居住地域近くの焙煎珈琲店DEAR BLUE COFFEEに持って行こう。

「頂いてもいいんですか?」
 まずは驚かれたがどうぞどうぞ。ついでにメニューにある、中国は雲南省の珈琲豆が珍しいので一杯飲ませてもらう。

「知り合いからもらった豆が無くなるまでの、期間限定なんです」
 おう。ひと口目のインパクトが強い。
 ダブルファーメンテーション、とか言って、果肉ごと発酵させてから取り出した豆を更に発酵させてあるらしく、珈琲なのに酒っぽい。

 惜しむらくは面白みが強すぎて「好きな珈琲」としては挙げにくい。
 ラーメンではなく天下一品を食いたい時にしか天下一品には行かないように、コーヒーではなく中国の豆を飲みたい時にしか選ばないだろう。

 あとひと口目のインパクトが強いせいで、冷めてきた中盤以降に飽きる。半分量を半額で提供したらちょうどいいんじゃないかと思うが、店側の都合もあるだろうから口出しも出来んな。

 店主の兄さんと話して、謎の単語シューゲイザーと、好きなアーティストとして君島きみじま 大空おおぞらさんを教えてもらう。
 帰ってから調べて一つ賢くなった。


  

せっかくなので人にも話そう

 私が御詠歌ごえいかを習っている文化センターの一角で、ちょうど期間限定店舗を出していた、Tago‘s Coffeeさんに声をかけしばらく話をした。
 すると本来は焙煎豆専門店であり、私の居住地近くでネット販売しているという。

 ならばDEAR BLUE COFFEEに行ってはどうかと、ついでに私の名刺を渡し、「なんのはなしです珈」とZINEについても話してみる。今後行ってみてくれると面白いんだが。

 ルワンダのブゴイという豆だけが、極深煎りだったので購入したら、閉店間際という事もありサービスで、ペルーとホンジュラスの中浅煎りドリップパックを一包ずつもらった。

 ホンジュラス……ナッツ感があって美味い。
 ペルー……酸味少なめの甘め果実感があって美味い。

 どちらが好きとも言い難いな。その日の気分によって決めたいし、それで一向に構わないだろう。

 ブゴイはガッツリ濃い。私が元々好きなマンデリンのような重い流動体の甘みは感じないが、固体として摂取したかのような満足感がある。
 そこは深煎り派の、欠点とも言い切れない、長所でもある難点なんだが、お気に入りの味を見つけたらついそれと比較して、他は物足りなく感じてしまうんだよな。


せっかくなので取り寄せよう

 ところで私がネット上で買い物をするのは、Amazonを除けばこのZINEの購入が初めてであった。
 何分いまだにガラケー使いであり、その正体は元孫請け開発プログラマーで、デスマーチを渡り歩いたせいでIT技術にはトラウマが強いもので。

 これまでのTABBY‘s COFFEE ROASTERさんの商品も、気になってはいたんだが、どうもネット購入に気が引けていたのだが、さすがにZINEは欲しいなと、えいやっと購入操作を行なってしまった以上は、その流れで珈琲豆も買ってみようじゃないか。

 ちょうど某マイトン氏の誕生日に、ロジウラーズブレンドが販売されており、路地裏で何かと話題のピーベリーに、マンデリンも使用されていたのでそれにする。

 おいおい。そいつはlaceflower_coffeeさんの商品じゃないか。
 とツッコんで下さった方、御明察。
 しかしながらこの記事ではあえて、珈琲店に限らず行く先々で生じたなるだけ多くの接点を列挙したかったので。

 あとルワンダのブゴイ豆が残っていて、賞味期限が2月頭なので、消費する頃合いを見計らってTABBY'sさんの商品は買おう。


せっかくなので珈琲を飲もう

しろへびさんの様子が何やら可愛らしげだった

 お気に入りのすみっコぐらしマグカップに淹れる。隣で見ていた配偶者が悲しむほどに、私はドリップが雑なので、バッグを入れてお湯を注ぐだけの状態にしてくれた、ロジウラーズブレンドを選んだところもある。というかそれが最大の理由だろう。

 私は手先が雑ではあるが、事前にカップを温めるくらいはやる。配偶者はこだわりが強いわりに、そうした配慮は忘れがちなので礼を言われる。
 しかしつまりカップが温めてある事に気付けるという事で侮り難い。

 ついでに菓子も食う。先日御詠歌教室に行く道中の期間限定店舗で手に入れた、福井県は東尋坊の崖淵がけっぷちシュークリーム。
 読み方を含めたネーミングセンスがすげぇ。

 その中でも普通のキャラメルではない、焦がしキャラメルシュークリームを買ったんだが、うめぇ。燻製風味のキャラメルソースが雄々しくうめぇ。
 やべぇ肝心のコーヒーと読書がお留守になりかかる、のでまず完食する。


せっかくなので珈琲を飲みながら読もう

 マグカップをテーブルに持ってきたところから、表紙付け根のラインに沿って折り癖を付けて、読み始めながらひと口飲む。
(ここにシュークリームを挟んでいたんだが、本と飲食と珈琲とを同時には楽しめない、と言うより楽しんではならない。書籍そして珈琲に対する無礼である。自分への戒めに書き残す。)

 飲み終えるまでが約30分。
 読み終えるまでが約40分。
 ちょうどいい分量。

 今後読み始める方への忠告として、合わせるコーヒーはTABBY's COFFEE ROASTERさんにしておいた方が無難だ。しかしそれは、TABBY'sさんへのインタビューと、店主夫妻それぞれが書いた記事が収録されていてもちろんそっちも飲みたくなるからであって、
 それはそれとして楽しめる方であれば、laceflower_coffeeさんのコーヒーでもよろしかろう。何せコーヒーの味わいと香りはぜひ欲しい。

 落ち着いた佇まいの奥底に、読書を妨げない程度の華やかさがある。ロジウラーズブレンドと銘打たれた以上は、賑やかさ、と言った方がいいかな。

 はじめに、と、おわりに、はコニシ木の子課長。装丁はMotto氏。
 あえてだと思うが目次が置かれていないので、順序や作者には読みながら出会ってもらえば良いとして、
 エッセイ4作、短編4作、とインタビュー。あと広告。

 誤字脱字を5、6ヶ所見つけたが、指摘するのも無粋だな。私にかかれば5、6ヶ所程度はノーミスの範疇と言える。路地裏らしさを残してあるのかもしれない。

 それぞれの文章が面白い事はもちろんだが、
 モノカキングダム2025における、laceflower_coffee店主masaru_sunさんの作品にも思ったが、珈琲総体に対する思い入れの強さとして店主の文章に勝るものはないだろう。


純然たる余談

 そう言えば熊本ローカル番組「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」の番組終了後後枠で流れる、熊本在住のシンガーソングライター東田トモヒロさんの楽曲が「The  Roasters」という明らかに珈琲の歌で、配偶者は気に入ってわざわざ購入したので、キャンプ方面に興味ある方は聴いてみて下さい。
 キャンプと珈琲も親和性高いからね。キャンプと読書も親和性高いしね。


以上です。
ここまでを読んで下さり有難うございます。

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