明日確認したいことを、一つだけメモしておく
職場で強く言われた日は、夜になっても頭が仕事から離れないことがあります。
上司はどこまで怒っていたのか。自分の説明は伝わっていたのか。自分が対応しなければいけないのは、どこまでなのか。
考えることが増えるほど、どれから手をつければいいのか分からなくなって、結局また同じ場面へ戻ってしまう。
そんな夜に、もし一つだけ書いておくとしたら、次の形が扱いやすいと思います。
「○○について、△△で合っているかを確認する」
たとえば、「提出するのは、修正したページだけでよいかを確認する」といった形、これだけです。
出来事を最初から書き出す必要も、気持ちを整理する必要もありません。明日、実際に確認できることを、一文だけ残しておく。その日はそれで十分です。
書くのは、相手の気持ちではなく、仕事の情報について
夜に浮かんでくる問いには、実は性質の違うものがいくつか混ざっています。
例えばこんな問い。
「嫌われたのではないか」
「仕事ができないと思われたのではないか」
こうした問いの答えを持っているのは、相手です。その日、その夜にどれだけ考えても、明日どれだけ様子をうかがっても、確かなところは分かりません。
答えが出ないからこそ、その問いはいつまでも心にひっかかり、何度も同じところへ戻ってきてしまうのです。
一方で、明日になれば確かめられる問いも混ざっています。
「直すのは、指摘された箇所だけでいいのか」
「出すのは今日中なのか、明日の朝でいいのか」
こちらは、聞けば答えが返ってくる問いです。その夜は分からないけれど、明日には分かる。違いはそれだけです。
自分がどう思われたかといった答えの出しようのない問いはいったん脇に置き、現実的に仕事を進めることに役立ちそうな内容のほうへ視点を切り替えましょう。
明日の会話まで、その日のうちに用意しない
カウンセリングでは、気持ちや頭に浮かんだ考えを扱うのと同時に、そのとき実際に何ができるかという行動も一緒に見ていきます。そして行動は、細かく分けるほど実行できる可能性が上がります。
ですのでここでも行動を分けてシンプルにし、メモに書くのは、確認する中身だけにします。
つまり、どう話しかけるか、どんな順番で説明するか、強く言われたらどう返すか。こういったところまでその夜のうちに用意しようとすると、明日の会話を頭の中で何度も組み立て直すことになり、結局、答えの出ない時間が長くなります。
確認する相手も、強く言ってきた本人とは限りません。指示が書かれたメールを見返せば済むこともありますし、同じ業務を分かっている人に聞いたほうが早いこともあります。
ただし、確認すること自体に強い緊張が伴う状況であれば、この一文で一人で乗り切ろうとしないでください。
確認しただけで強い口調で返される、ということが続いていたり、必要な確認ができずに仕事に支障が出ていたりするなら、書いておく一文は「誰に相談できるかを確認する」でも構いません。
メモは、明日の自分への宿題ではありません
この一文は、明日うまく確認できるという約束ではありません。書いたのにできなかった、と自分を評価したり採点したりするためのものでもありません。
その夜のあなたが引き受けるのは、あれこれと考えてぐるぐる思考にはまり続けてしまうことではなく、確かめたいことを一文にしておくことで、いったん区切りをつけるところまでです。
その一文を持ったまま、その夜は終わりにして構いません。
職場ではなんとか働けたのに、家に帰ってから急に疲れが出て動けなくなるときは、こちらの記事でその時間を扱っています。
