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【詩】7月32日|風まかせ文芸部
過去は終わり、
現在は現れ、
未来は待つ。
左から右に流れるものは進行し、
右から左に流れるものは後退する。
現在を示すのは秒針であり、
しかし、時間は現在の位置を示す。
記憶は前進を担えば、力に変わる。
思い出を担えば、進行を阻む。
しかし、過去に戻るのではなく、
現在を示し、時間から離脱する。
時間が見ているのは、
過去、
現在、
未来。
そもそもあるものではなくて、
生と死のあいだにあるものだと信じたい。
しかし、死の先も時間は先へと秒針を動かし、
過去も時間は現在に向かって動き続ける。
現在を示すものはなくなり、
人はそれを7月32日と呼ぶのだろうか。
アリストテレスが嘆けば、変化は消えていたのだろうか。あるいは、変化を現在の運動として、時間が消えていたのだろうか。
ハイデッガーが笑えば、記憶は過去と現在と未来の為にしか存在しないのだろうか。あるいは、死の為にしか存在しないのだろうか。
7月32日は定義を持たない。
それは時間が存在しないことを示すのだろうか。あるいは、時間の運動を消すことを示すのだろうか。
