英検1級は字幕なしで映画を見られるのか?
映画を字幕なしで見てみたい、をきっかけに、あらゆる方法で英語の勉強をしてきたわたしは、何を隠そう英検1級保持者です。
では結局のところ、映画を字幕なしで見られるようになったのか?
というと、答えは「できはするが、まだ字幕ほしい」ということになります。(´;ω;`)
英検1級のレベルになってからは、明らかに聞き取れる言葉は増えましたし、言語を知っているからこそ、言語以外のところでも、
感覚的に理解できる部分は増えた実感があります。
このシリーズの記事では、「英検1級を取れてもネイティブレベルには届かない日本人」であるわたしが、どんな感覚で映画を見ているのかについて、自己紹介も兼ねながら、言語化してみたいと思います。
そして、わたしと同じように映画を字幕なしで見ることを目標にされている方向けに、いくつかおすすめの映画も紹介しますので、
ぜひ参考にしていただければと思います!
英語力と映画鑑賞スタイルの変遷
まずは、英語を本格的にがんばり始めた高校生から社会人となる現在まで、
英語力と、映画鑑賞スタイルはどんな感じだったのか、およそ10年間の推移を観てみたいと思います。
高校生~海外留学前(レベル:TOEIC650、英検準1級)
高校3年生で受けた英検準1級は不合格だったのですが、大学1年生でリベンジし、合格しました。
会話のレベルとしては、旅行に行ったときにお店で注文ができたり、ネイティブの先生がゆっくり話してくれたら理解でき、
Yes, No, と少しの返答ができる程度です。
ただし、自分から話題を提供したり、意見を主張したりなどはかなり難しかったというか、ほとんどできなかったです。
映画は、この頃いちばん観まくっていました。
吹き替えではなく字幕を意識的に選んでいましたが、まだ字幕なしはやったことありませんでした。
知っている単語は聞き取れてヤッターて感じではありましたが、
長尺のセリフはよく分かっていないのでほぼ環境音みたいなものです。
たくさん見ていたので、英語の音やリズムやイントネーションは染みついたかと思います。
単語の意味がわからなくても、まねして言うことはできそうな感じです。
※余談ですが高校までは映画のDVDをレンタルして観てました。初めてPrime Video と Netflix に登録したときは大興奮でした。
それから、田舎出身のわたしは大学で初めて都会の映画館に行き、IMAXの音響に感激しました。学割で安かったし、あの頃はよかった…(遠い目)
当時、映画館で楽しんだ映画たちはこんな感じです。
『オーシャンズ8』
”かっこいい女性”を堪能できます。
『ボヘミアンラプソディー』
Queenメンバーのビジュアルやライブの再現度に衝撃を受けました。
『君の名前で僕を呼んで』
美しく切ない関係の二人が大好きな作品です。
留学中の映画鑑賞(レベル:ほぼ毎日英語で会話&授業)
19歳でドイツに留学しました。
生活圏ではドイツ語が聞こえてくる環境でしたが、英語で学ぶコースを受けていたので、基本的に自分が使うのは英語でした。
現地でできた友だちと日々話したり遊んだりして、スラングとかカジュアルな言い回しをたくさん耳にしていたのがこの時期です。
英語ネイティブじゃない友だちばかりだったので、各地域の訛り(アクセント)のある英語を聞いているのが楽しく、この英語はアラブ系の人かも…ラテン系かも…的な、聞き分けの能力が
鍛えられました(笑)
映画については、現地の映画館に行って、ドイツ語吹き替えではなく、英語版の放映を見ていました。
つまり、ここで初の字幕なしデビューでした!
日常会話で使うカジュアルな言い回しの知識が増えたので、そういった意味で映画が見やすくなったと思います。
字幕なしデビューするには、既にストーリーの展開を知っているものの方が見やすいと思ったので、子ども向け映画だったり、ディズニー作品だったりを見ていました。
『名探偵ピカチュウ』
ピカチュウの声が渋くておもしろいです。
『アラジン』
アニメも大好きな作品、美しい実写版ジャスミンにうっとりです。
『ライオンキング』
サバンナの動物たちが生き生きと描かれ、CGの技術に感動します。
『JOKER』
ヘビーな内容で字幕なしは理解できるのかなと不安もありましたが、
映像や音楽に魅了されて、これはすごい作品だなーと思い2回行きました。。
聞き取れない箇所はいろいろとあったものの、
ストーリーの全体像は掴むことができて、あとから日本語の解説ブログを読んだりして補完していました。
帰国後の映画鑑賞(レベル:英検1級、IELTS7.0)
留学から帰国してから「勉強」という意味ではいちばん頑張りました。
この頃には、大学院に留学するために必要な IELTS の対策と受験を繰り返していました。
結局就職することに決めたので、日本企業にアピールするために「箔を付けよう」的な動機で英検1級も受けることにしました。
幸い時間はたっぷりあったので、1ヶ月毎日10時間くらい勉強して、ぎりぎりですが合格しました。
残念ながら、コロナ禍だったので映画館に行くのは遠慮していました。
卒業論文を英語で書くことにしたのですが、題材にした作品がこちらです。
1年間を通して何回も見ていたので、セリフやサントラの順番も覚えていました。正確に書くために、英語字幕と日本語字幕の両方を使ってみていました。
『アリー/スター誕生』
レディー・ガガの歌声に鳥肌と涙が止まらない映画です。
社会人の映画鑑賞(レベル:TOEIC900)
社会人となった今は、英語を学ぶ側でもありつつ、教える側にもなっています。仕事以外では、英語のほかに興味がある言語(韓国語やフランス語など)をかじっていることの方が多いです。
最近はTOEICで満点を取ってみたいと思い立って、受験の1ヶ月前はコツコツ対策して、
もう2回受験しているのですが、2回ともスコア900は突破するものの、その先へいけていません。(この事はまた別記事にしますね…💦)
さて肝心の映画鑑賞スタイルですが、字幕を補助的に使うものの、ほぼ人物の表情など映像に目線をやって、(とくに口元を見つつ)
元のセリフをそのまま受け取ろうという意識で見ている感じです。
そして聞こえてきた元のセリフと字幕を比べて、生意気にもその訳し方は違うんじゃないと思ってみたり、反対に、元のセリフの本質を捉えつつ、日本語の表現が巧みだったりすると、それだけで拍手したくなるほどです。
社会人になってから映画館で見た映画はこんな感じです。
『トップガン マーヴェリック』
「トップガン」は父親がどんぴしゃ世代です。
『ウィキッド ふたりの魔女』
劇団四季を観劇、からの映画公開で、最高に楽しみました。
(映画の感想もまた書きますね…!)
字幕なしで映画を見るのに必要な力
さて、字幕なしで映画を見られるかどうかについては、「できはするが、まだ字幕ほしい」と答えたわたしです。
どんなところで字幕が必要と感じるのか、
完全に字幕なしで理解できるレベルに到達するため、何が必要だと感じているのかというと、大きく3つあるかと思います。
イディオム(英熟語)の知識
まず一つは、イディオム(英熟語)の知識です。
英語そのものが聞き取れても、直訳では意味が通じないのがこのイディオム(英熟語)です。
例えば、under the weather 「体調が悪い」のようなもののことですね。
直訳すると、「天気の下」(?)となるのでよくわかりませんが、
船乗りたちが悪天候で体調を崩していたことが由来らしく、
I’m feeling a bit under the weather.(ちょっと体調が悪いかも…。)
という感じで使います。
ネイティブの会話では、イディオムがめちゃくちゃ出てくるのですが、
自分がテスト対策などで取り組んできたのは、
直接的な訳で理解できる文章が主だったと思うので、
この知識はまだまだ不足しているなーと感じています。
スラングなど若者言葉の知識
言葉は生き物で、流行り廃りがあります。
昔の映画を見るときは、当時若者が使っていたスラングを知らないと単語を聞き取れたとしても、意味はつかめないですし、
最新の映画を見るときにも、今最先端を活きる若者が使っている言葉を知らないとピンときません…💦
これは日本語で教材を漁っていても見つかるものではないので、YouTube や Tik Tok や Instagram などで、今をときめくアメリカのお姉ちゃん・お兄ちゃん達のコンテンツをうろうろしていると、分かってくると思います。
映画のジャンルに合った専門用語の知識
先ほど、字幕なしデビューするには、既にストーリーの展開を知っているものの方が見やすいという話をしました。
同じ映画でも、展開を知っていて、かつセリフも比較的シンプルなディズニー作品を字幕なしで見るのと、
展開が読めず、伏線張りまくりで時系列ばらばら、物理学の話もするクリストファー・ノーランのSF作品を字幕なしで見るのとでは、
月とすっぽん、雲泥の差、天と地ほどの差があるわけです。
(日本語のイディオムを多用してみました。)
わたしはノーランの作品が好きなのですが、なんかカッコイイ!くらいの感想しか出せず、字幕をつけているにも関わらず半分くらいの理解しか得られないため、これ字幕なくしたら本当にちんぷんかんぷんなんですねえ。
そこで、字幕なしで映画を見たいのであれば自分の好きなジャンルに出てくるであろう、専門用語については事前知識が必要ということです。
例えば、歴史が好きなら「文明」や「革命」は英語でなんというか、
アートが好きなら「彫刻」や「印象派」は英語でなんというか、
音楽が好きなら「音符」や「音階」は英語でなんというか、などですね。
(あ、自分の好きなジャンルばかり挙げてしまいました。)
まとめ
ここまで読んでくださってありがとうございます。
英検1級まで到達したわたしですが、
かつてから夢見ている、映画を字幕なしで存分に楽しめる自分になるというのは、
まだ時間がかかりそうなのです。
もし同じ目標を持っている方がいらっしゃれば、英語力がこれくらいあれば、映画を見たときの感覚はこんなんだなという参考にしてもらえればなと思います。
そして、既に映画を字幕なしで存分に楽しめていますという、英語学習の大先輩がいらっしゃいましたら、ぜひコメントにて経験談をお聴かせくださいませ!
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