4代目のドレス、手作りのパーティ、花嫁のギター
せっかくなのでお題にのってみようかと。
もうかれこれ22年前、私たちは結婚式を挙げた。
式を挙げた教会は、東京カテドラル(大聖堂/トップの画像)。
大きな聖堂であった。
私は、母、叔母、姉が着たウェディングドレスを着た。これはもともと母が作ってもらったもので、叔母まではAラインのドレスだった。
姉の式のとき、レースを付けてパゴダスリーブ(肘から下を広げた形)にリフォーム。
私のときはパゴダスリーブはなくして、肩だけの袖にリフォーム。肘上までの手袋をした。
その後このドレスは裾を長く伸ばし、袖をすべてとったビスチェスタイルにして従姉妹が着用、私の親友もこれを活用して着用し、6人が着てついに役目を終えた。
ベールも母から代々使われ、最後はもう1人の従姉妹が使用した。
こんなに着られるドレスもないのではないかしら。
母が夜なべをして丁寧にビーズをドレスの模様に合わせて縫い付けてくれた。姉がお客様を案内し、式では兄が私の手を取ってバージンロードを歩いた。
式の後のパーティの会場は、教会の敷地内にある無機質なホール。
夫はまだ大学院生でお金がなかったのもあり、簡素なホールではあったけれど、できる限りの感謝を伝えたいと、手作りのパーティを考えた。
ウェルカムボードならぬウェルカム人形は、私と夫で紙粘土でそれぞれの人形を作り、色を塗ったもの。
司会は夫の友達、私の友達のフルート演奏により入場。
夫の恩師によるあいさつ、それぞれの友達たちの演奏やだしものがあった。
夫の友達がこの日のために一生懸命弾き語りピアノを練習してきてくれて、そのたどたどしさがまた、よかった。
ハスキーボイスで歌の上手な義姉は、夫の演奏で「LOVE LOVE LOVE」を歌ってくれた。
最後は私のギター伴奏で、夫と私が交互にワンフレーズずつ歌った。私の、最初で最後の弾き語り体験。
ウェディングドレスでギターを構えたら、みんな面白がって写真を撮りに来た。
歌った歌は、さだまさしの「雨やどり」。
雨やどりで偶然出会った男女が、その後初詣で再会、つきあいを重ねてプロポーズするまでがコミカルに描かれている。
それはまだ 私が神様を信じなかった頃
9月のとある木曜日に 雨が降りまして
こんな日にすてきな彼が現れないかと
思ったところに あなたが雨やどり
ちなみに婚約式のときは、夫は「関白宣言」を歌っていた。
どちらもコミカルな歌なのに、どちらも涙を抑える姿があちこちで見られて、さだまさしのすごさを感じたものだった。
あの日は5月だというのに、その年最初の台風がやってきて、大雨の中の式とパーティになってしまった。
来てくれたすべての人に申し訳なかったけど、来てくれて本当にありがたかった。
雨降って地固まるだから!と、多くの人になぐさめられた。
固まったのかな?私たちの地は。
「音楽と笑顔のあふれる家庭を築きたい」
と、式のときに配ったパンフレットに書いたのだった。
「あったかい式だった」と、言ってもらえた。手作りは自己満足ではあるけれど、思いの丈を伝えることはできたのかな。
22年。いろいろありましたね。
いつかゆっくり結婚記念日をお祝いしたいですね。
あ、ひとつ思い出した!
結婚式の招待状や当日のパンフレットは、実家にあった「プリントゴッコ」(理想科学工業㈱/2008年に販売終了)で刷ったのだけど、紙やインクなどは新宿の世界堂に買いに行った。
するとそこに。
ノリさん、木梨憲武さんが画材を買いに来ていて。あ、ノリさん、と呟いたらふっと笑ってこちらを見て。
本当に絵を描く人なんだなぁ、、などと思った。以来、テレビで観る度に、真剣に画材を探す姿を思い出す。
