SDHを理解するためには、BIC GEMS(巨大な宝石)が大事である。「ブタに真珠」や「ネコに小判」ではない
最近、Geminiに聞くことが多いです。
健康の社会決定要因(SDH:Social Determinants of Health)を調べようと、公衆衛生の教科書を調べたら載っておりませんでした。
古かったのだと思います。
そこで、AIのGeminiに聞いたところ、すぐに答えてくれました。
以下はAIの回答です。
健康の社会決定要因(SDH)とは、私たちが生まれ、育ち、働き、遊び、そして老いていく「場所」の環境を指します。
単に「食生活が悪い」や「運動不足」といった個人の選択だけでなく、それを取り巻く社会的な仕組みが健康に大きな影響を与えるという考え方です。
SDHを構成する主な5つの分野
一般的に、以下の5つのカテゴリーが健康に影響を与えるとされています。
・経済的安定性:収入、雇用の質、食料の確保、住居の安定
・教育の質とアクセス:識字率、高等教育への進学、幼児教育
・社会的・コミュニティ的文脈:地域社会でのつながり、差別、治安
・医療へのアクセスと質:医療費の負担、保険制度、言語や文化の壁
・近隣環境と居住空間:住宅の質、交通網、公園、大気汚染

なぜSDHが重要なのか
これまでの公衆衛生の歴史を振り返ると、個人の努力だけでは防げない「健康格差」の存在が明らかになってきました。
1 「上流」へのアプローチ
病気になってから治療するのではなく、病気の原因となる社会環境(貧困や教育格差など)を改善することで、社会全体の健康レベルを底上げできます。
2 健康格差の解消
住んでいる場所や収入によって寿命や健康状態に差がでないよう、公平な社会基盤を作ることが求められています。
歴史的な視点と現代
日本では明治期、長与専斎が「衛生」という概念を広げた際、単なる「病気予防」だけでなく、国家のインフラとしての行政(医制)を重視しました。これは現代の「社会全体で健康を守る」というSDHの考え方に通ずるものがあります。
現代では、2026年度の診療報酬改定などにおいても、単なる治療だけでなく、地域包括ケアのような「生活を支える仕組み」との連携がますます重要視されています。

うーむ。SDHの説明に、先月に示された診療報酬の改定まで出てくるとは思いませんでした。
おそるべし、AI。その即効性は、教科書を遙かにしのぐものがあります。
アメリカのPublic Health のテキストを買って読んだところ、さすがにSDHが載っていました。
2025年版の「Public Health 101 Improving Community Health 」という本です。

昔、小学生の頃に、NHKで「ステージ101」という音楽番組がありました。
それを見ていたので、「公衆衛生101」というタイトルが面白そうだと、ついAmazonのポチを押してしまいました。
数ヶ月後に我が家に到着したので、注文したことを忘れておりました。
期待に反して、中身は相当な優れものでした。恐縮です。
SDHを理解するために、BIC GEMS(巨大な宝石)という7つの言葉の頭文字で説明を加えておりました。
「ブタに真珠」や「ネコに小判」ではありません。
試しにGeminiに、聞いてみたところ、驚愕の事実がわかりました。
「健康の社会決定要因を語る上で、BIG GEMSという頭文字をとったフレームワークは非常に重要です。
これは、健康に影響を与える社会的な背景を整理するための便利なツールです。」と紹介されたのです!!

BIG GEMS :7つの決定要因
B(Behavior)行動:個人の生活習慣(喫煙、食生活、運動、飲酒など)です。
I(Infection)感染:ウイルスや細菌への曝露、およびそれらに対する社会的な防御体制
G(Genetics)遺伝:個人が持つ遺伝的な素因
G(Geography)地理:住んでいる場所の気候、標高、感染症の流行状況など
E(Environment)環境:大気汚染や水質などの自然環境に加え、道路の整備状況や住環境などの物理的な環境
M(Medical care)医療:医療サービスへのアクセスのしやすさ、質、予防接種の普及率など
S(Socio-economic-cultural)社会・経済・文化:教育水準、所得、職業、さらにはその地域特有の文化的背景や信仰
かつての公衆衛生は、感染(I)や環境(E)の改善が中心でしたが、現代では「社会・経済・文化(S)」が健康に与える影響がより注目されています。
例えば、長与専斎が明治期に「衛生」という仕組みを整えた際も、単なる病気治療だけでなく、行政や社会制度(S)を通じて国民全体の健康レベルを上げようとしました。
これは現代の「BIC GEMS」の考え方の先駆けとも言える、まさに社会インフラとしての健康管理です。
また、地域コミュニティ(S)のつながりが強い場所では、高齢者の孤立が防げたり、健康情報が伝わりやすかったりするため、個人の「行動(B)」にも良い影響を与えます。
現在、2026年の診療報酬改定などでも議論されているように、医療(M)の枠を超えて、患者さんの生活環境(E)や経済状況(S)を考慮した「地域包括ケア」の重要性が増しています。
「BIG GEMS」の視点を持つことは、特定の病気だけを見るのではなく、その人の背後にある「社会の仕組み」を理解することに繋がります。

北島三郎さんの「まつり」の歌詞が浮かびました。作詞はなかにし礼さん。
土の匂いの しみこんだ
倅その手が 宝物
新しい公衆衛生の歌のフレーズが降りてきました。
SDHの しみこんだ
倅その目が 宝物
決まった!
なお、Gはゴキブリではありませんので、念のため申し添えます。
