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アメリカ人の心臓の健康はDNAの遺伝暗号よりも、住所の郵便番号のほうが重要である

健康の社会決定要因(Social Determinants of Health : SDH)という言葉があります。

Geminiに聞いてみました。

SDHは、人が生まれ、育ち、働き、遊び、そして老いる環境をのものを指します。

個人の努力や遺伝的な要因だけでなく、私たちが生活している「社会的な背景」が健康に大きな影響を与えているという考え方です。

主な構成要素とポイントを整理しました。

1 健康を左右する主な要因

SDHは、単に「医療へのアクセス」だけでなく、以下のような多岐にわたる分野を含みます。

・経済的安定性:収入、雇用形態、食料の安全保障

・教育:識字率、高等教育への機会、幼児教育の質

・社会的・コミュニティ的文脈:社会的包括(ソーシャル・インクルージョン)、差別、地域のつながり(ソーシャル・キャピタル)

・近隣と物理的環境:生活の質、交通手段、犯罪率、公園や歩道の整備状況

・ヘルスケアシステム:医療サービスの利用可能性、質の高いケア、健康リテラシー

2 なぜSDHが重要なのか

かつて健康は、「個人の生活習慣(たばこ、食事、運動)の問題とされがちでした。しかし、近年の研究では、個人の選択よりも、その線セクを可能にする環境(SDH)の方が健康格差に大きく寄与していることが明らかになっています。

・健康格差の拡大:経済的な格差や居住地域の環境が、平均寿命や健康寿命の差として現れます。

・「上流」へのアプローチ:病気になってから治療する(下流)のではなく、病気の原因となる社会環境(上流)を改善することで、より根本的な解決を目指します。

3 日本における取り組み:
  健康日本21

日本では、2024年から始まった「健康日本21(第三次)」において、このSDHの視点がより強調されています。

・社会環境の整備:個人の努力だけに頼るのではなく、自然に健康になれるような「環境づくり」を重視しています。

・格差の縮小:地域間や所得間の健康格差を是正することが大きな目標の一つに掲げられています。

4 歴史的・地域的視点

かつて日本では、脚気(かっけ)の予防において、単なる栄養学的なアプローチだけでなく、兵食の改善や公衆衛生の仕組み作りといった「社会的な仕組み」の変革が大きな役割を果たしました。

また地域医療においては、その土地特有の産業構造やコミュニティの力が、住民の健康状態に密接に関わっていることが知られています。

健康を「個人の責任」として切り離すのではなく、社会全体で支えるべきインフラとして捉えるのがSDHの核心です。

なるほど、なるほど。AIは便利ですね。何でも聞けば答えてくれる。

アメリカ人の医師のヴィンセント・M・フィゲレド先生が書いた「心臓とこころ」(科学同人社)という本には面白い記述があります。

端的に言って、心臓の健康に関してはDNAの遺伝暗号よりも、住所の郵便番号のほうが重要になってくる。

ある人がどんな界隈に暮らし、隣近所の環境がどれほど安全に感じられるかといった要素は、運動能力や健康によい食品の摂取可能性に影響を与えうる。

低所得地域は食料砂漠となってしまうことがある。

健康的で新鮮な食材は手に入らず、不健康なファストフードのほうがどちらにしても安上がりという状況だ。

そのような地域に住んでいる人に、もっと健康的な食事をしなさい、外にでて散歩をしなさいという医師は、背後にある数かずの環境的条件と、それに関連する種々のストレス源を無視していることになる。

さらに、この地域に住んでいるのは安全ではないという感覚は、日々のストレスを引き起こしてストレス関連ホルモンの産生を高めるかもしれない。いずれも心臓疾患事象を増加させることが知られた因子だ。

マイノリティ集団が日々の暮らしを送るなかで蓄積する重圧は、心臓疾患リスクの評価と対処においてこれまで考慮されてこなかった。

心臓疾患の有病率や発症年齢、糖尿病・肥満・喫煙などのリスク因子保有率の上昇は、社会経済的地位や物理的環境、雇用状況、医療ケアへのアクセス、そして社会的支援と関連している。

心臓血管系のリスク因子のなかで健康の社会的決定因子が占める割合の大きさは、ほかのほぼすべての医療分野を上回る。

(中略)

私たちはまず、すべての人に質の高いヘルスケアへのアクセスを確保しなければならない。

これは健康の公正性のための責務である。

文章はまだ続きますが、ここまで読んで、宮崎県が宮崎大学医学部に地域枠40人という枠を作って、修学資金月10万円を貸与しているのが理解できると思います。

地域枠の学生は、卒業後9年間の義務年限のうち4年間は、医療機関が少ない宮崎市以外のBC地域の医療機関に勤務する必要があります。

これはSDHの考えからも妥当性があり、「健康の公平性のための責務」だといってもいいと思います。

日本人の特性は、水と安全がタダだと思っていることだと、いわれています。昔は、鍵はかけておりませんでした。

これほど安全な国は世界にはありません。落としたものが、帰ってくる国です。

そのなかでも宮崎は、さらに安全なところです。そのため「よだきんぼ」が多いのかも。

いずれにしろ、SDHの概念は大事です。今後の公衆衛生・医療政策の柱になります

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