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塾代432万円。不安の正体は「見えていないこと」だった

塾に払った金額だけで、432万円。

その総額を、私は4年間、ずっと「見ないように」していました。
管理部門で25年、数字を扱ってきた人間なのに、です。
一番こわい数字からは、目をそらしていたんですね。

総額をはっきり把握したのは、受験が大詰めを迎えた、小6の1月と2月でした。
落ち着いて振り返れたのは、すべてが終わった3月のことです。

これは、中学受験を考え始めた父親で、「費用が怖くて、なかなか一歩を踏み出せない」という人に向けた話です。

住宅ローンがあります。
老後の資金も気になります。
できれば、副業も始めたい。

でも「432万円」を前にすると、どれも重くのしかかってきて、足が動かなくなるんですよね。
当時の私が、まさにそうでした。

ただ、あとから振り返ると、原因はお金が「足りない」ことではありませんでした。
家計の全体像が「見えていない」こと。
本当に、それだけだったんです。



まず、妻に任せていた家計を引き取った

実は、家計そのものは、数年前から少しずつ立て直していました。

お金の勉強をしながら、支出を一つずつ把握していく。
そのうちに、あることに気づいたんです。

家計は、妻に任せていました。
妻は「ちゃんと管理している」と言っていました。
でも、実態はこうでした。

ある費目で予算が足りなくなると、別の費目から流用する。
それでも足りなければ、銀行からおろしてくる。
予実管理は、していませんでした。

どうりで、お金がたまらないわけです。

ただ、妻を責める気にはなれませんでした。
だって、一番大きい塾代を「見ないように」していた私も、同罪ですから。

それでも、ここは自分が引き取ろうと決めました。
正直、ちょっと揉めました。
でも、引き取りました。


楽天に「お金の入口」をまとめて、見えるようにした

毎日レシートを入力するなんて、私には続きません。
なので、入力しなくても勝手に見えるようにしよう、と考えました。

まずやったのは、あちこちに散らかっていた「お金の入口」を、ひとつにまとめることです。

カードは、楽天カードに一本化しました。
ANAのゴールドカード、JALのSuica付きカード、スーツ屋さんで作ったカード、イオンのWAON…。これらは思いきって解約しました。
電気代も、水道料金も、スマホ代も、光回線も。あちこちから引き落とされていた支払いを、できる限り楽天カードに寄せていったんです。

銀行は楽天銀行、カードは楽天カード、投資は楽天証券。
いわゆる「楽天コンボ」にそろえました。

銀行口座も、思いきって減らしました。
新生銀行もSMBCもやめて、どうしても必要な口座だけを残しています。
ちなみに、小学校の指定でしかたなく開いた地銀は、息子が中学に上がって、やっと解約できました。

残した口座とカードは、マネーフォワードに連携しています。
ログインひとつで、家計の全体像が見えるようになりました。

すると、管理するものがぐっと減って、頭の中まで軽くなったんです。
「あの口座、残高は大丈夫だっけ」と気にすることも、なくなりました。
家計のことを始終気にしなくていいのが、こんなに気持ちいいとは思いませんでした。

そして同時に、わが家がどれだけ火の車かも、一目でわかってしまいましたけどね(涙)


予実管理で「なんとなくのムダ」を削った

見えるようになったら、次は予実管理です。
月の予算を決めて、実績と比べる。
本業でずっとやってきたことを、家計に当てはめただけです。

すると、いろいろ見えてきました。
今月は外食が多すぎたな、とか。
このソフト、もう使っていないのに払い続けているな、とか(PCのセキュリティソフトは、そのまま解約しました)。

そして、塾代やべえ、とも。
塾代だけは、相変わらず管理していなくて、請求されるまま払い続けていたんですけどね。

それでも、数字で見えるようになっただけで、頭がずいぶん楽になりました。


固定費は、「何に備えるか」を決めてから削った

見える化のいちばんの成果は、固定費だったかもしれません。

これは、ケチケチした話ではないんです。
「何に備えて、何は備えなくていいか」。
その軸を持てたことが、大きかったんですよね。
その軸は、家計と並行して続けていた“お金の勉強”が作ってくれました。


保険を、スリムにしました

・生命保険は、県民共済に切り替えました。今は私も妻も、それぞれ月5,000円ほどです
・火災保険は、家財の保障を大きく下げました
・地震保険は、やめました
・学資保険も、やめました(払込が満了する10年目で、解約しました)
・自動車保険は、毎年ネットで相見積もりをとっています。車両保険はつけずに、年1万円台です

地震保険も、学資保険も、車両保険も。
「やめる」と決めるのは、正直、こわかったです。

でも、妻は基本的に任せてくれました。
数字で説明していたからだと思います。
不安からではなく、納得して削れた。これが、いちばん大きかった気がしています。


通信費は、「安さだけ」で選びませんでした

スマホ代は、UQモバイルの月4,000円ほどから、日本通信SIMの月2,000円ほどへ。半分ほどになりました。

ただ、お昼休みや通勤電車で回線が遅すぎて、副業のEC作業に支障が出てきたんです。
なので今は、ahamoの月3,000円ほどに落ち着いています。
安いだけが正解ではない、というのも、使ってみて分かったことでした。


細かいものも、見えたから削れました

使っていなかったPCのセキュリティソフトを解約したり、妻のコンタクトレンズをネット購入に切り替えたり。
一つひとつは小さいんですが、毎月のことなので、積み重なるとちゃんと効いてくるんですよね。


削るだけでなく、育てる側も整えました

削るだけでは、足りません。
お金を育てる側も、整えました。

ライフプランシートと、キャッシュフロー表を、自分で作りました。
これから先、お金がどう動いていくのかを、数字で見ておきたかったんです。

それから、眠っていた現金を、NISAでインデックス投資に回しました。
派手なことは何もしていなくて、ただコツコツ積み立てているだけです。

結果として、432万円の塾代を払った年も含めて、わが家の金融資産は、辛うじて前年比プラスで推移しています。
続けてきたインデックス投資が、静かに効いてくれたのかなぁ、と思っています。


見えてきたのは、不安ではなく安心でした

家計の全体像が見えてから、気持ちが変わりました。
不安ではなく、数字で考えられるようになったんです。

頭のどこかに引っかかっていたものが、すっと消えました。

安心があるから、新しいことに踏み出せる。
副業への覚悟が決まったのも、たぶん、この後のことでした。


さいごに

中学受験の費用が怖くて動けない父親は、きっと多いと思います。
かつての私も、その一人でしたから。

でも、不安の正体は、お金が足りないことではなくて、「見えていないこと」だったりするんですよね。

だから、まずは1つだけ。
クレジットカードとマネーフォワードで、家計を「見えるようにする」。
そのくらいからでいい気がしています。

数字は、不安を煽る道具ではなくて、安心して動くための道具。
そう思えるようになっただけで、ずいぶん気持ちが軽くなりました。

あなたは今、家計の全体像、見えていますか🕊


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中学受験を終えた直後の、息子の様子をエッセイ風にしています。


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ハト 不器用ながら、実務での気づきや日々の葛藤をありのままに綴っています。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。いただいたお気持ちは、執筆活動のために、大切に大切に使わせていただきます。皆様の温かな応援が、何よりの励みになります。