売れない原因を、AIデザインのせいにしかけた。40代会社員が見落としていた「顧客視点」
副業ECの売上が、12月の40万円から、3月は19万円になりました。
数字が落ちて、わたしは真っ先に、サムネイルのデザインを疑いました。
でも、本当に見落としていたのは、そこじゃなかった。その話を書きます。
この記事は、AIを副業に使い始めたけれど、なんとなく数字が伸びない気がしている40代会社員の方に向けて書きました。
🟩 12月と3月の数字を、並べてみる
12月の売上は、40万円でした。
お歳暮シーズンに、プラットフォームのキャンペーンも重なって、想像を上回る注文をいただきました。
でも年が明けると、1月・2月は10万円ほどに落ち込みました。
3月も、19万円です。
食品ECで12月がピークなのは、わかっていました。
年明けが閑散期なのも、頭では知っていました。
それでも、数字が半分以下になると、焦ります。
財務・会計中心に25年、数字と向き合ってきた人間でも、自分の商売の数字の前では、そう冷静ではいられませんでした。
🟩 落ちた数字の前で、デザインを疑った
以前から、気になっていたことがありました。
自分のショップの「顔」であるサムネイルが、どこか野暮ったい。
売上が落ちて焦っていたこともあって、「ここを変えれば、また売れるんじゃないか」と思ったんです。
ちょうど、画像生成AIのnano bananaで試行錯誤していた時期でした。
あるとき、これまでにない高級感のあるデザインが、偶然できた。
素人っぽさの抜けない画像ばかり作ってきた自分には、それが「正解」に見えました。
なぞるように、サムネイルを一新しました。
見た目は、たしかに綺麗になった。
でも——肌感覚として、顧客の反応はよくなりませんでした。
むしろ、少し鈍くなった気さえしました。
🟩 友人の一言で気づいた、本当の見落とし
きっかけは、ECマーケに詳しい友人の、ひとことでした。
「綺麗になったけど、これでお肉を食べたいって思うかな?」
あわせて紹介された本を読みました。
岡本達彦さんの『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法』です。
読んで、ハッとしました。
わたしは「デザインを良くすること」自体を、目的にしてしまっていた。
肝心の、お客さんの視点が、すっぽり抜けていたんです。
高級感を出したい、というのは、わたしの自己満足でした。
お客さんが本当に求めているのは、そのお肉を食べて得られる「幸せな食卓」のほうだった。
週末に家族みんなが「まだ食べたい」と言う瞬間。翌日も胃もたれしない、ちょっとした贅沢。
そういう食卓の風景こそ、サムネイルに乗せるべきだったんです。
中小企業診断士の勉強で、抽象化は人並みにできるつもりでいました。でも、いざ自分の商品でやろうとすると、これが難しい。恥ずかしかったです。
🟩 正直に言うと、原因はデザインじゃなかった
ここは、正直に書いておきます。
「綺麗にしたから、売れなくなった」。
最初は、そう思いかけました。
でも、数字を冷静に並べ直すと、それは言いすぎでした。
売上が落ちた一番の理由は、やっぱり季節です。
12月のピークがあって、年明けの閑散期がある。
その波のほうが、ずっと大きい。デザインは、原因の全部じゃない。
ただ、ひとつだけ、確かなことがあります。
わたしが「お客さんの視点」を忘れて、自分の好みでサムネイルを作っていた。この事実は、売上が落ちたかどうかとは関係なく、直すべきことでした。 売れない理由を一つの犯人に決めつけて終わらせるより、そっちに気づけたことのほうが、ずっと大きかったです。
🟩 検証:リピーターの動きと、始めたアンケート
サムネイルを「幸せな食卓」を起点に作り直してから、まだ日が浅い。
だから、売上との因果を、はっきり説明できる段階ではありません。
ただ、3月の数字を細かく見ると、気づくことがありました。
エントリー商品の焼肉セット・しゃぶしゃぶセットだけでなく、高単価の「焼肉+厚切りロース」「しゃぶしゃぶ+厚切りロース」が、リピーターさんに選ばれている。
「日頃のちょっとした贅沢」として、うちのお肉を選んでくれている——そんなレビューもいただきました。
冷蔵・真空パックで日持ちする使い勝手も、評価いただいているのかもしれません。
それともうひとつ。
岡本さんの本を参考に、お客さんアンケートを始めました。
「なぜ買ってくれたのか」を、ちゃんと聞く仕組みです。
データが積み重なれば、次の一手が、勘ではなく根拠で打てるようになるはずです。また報告しますね。
おわりに
12月の40万円に、少し驕っていました。3月の19万円に、焦りました。 でも、その焦りを「分析」に変えられるのは、たぶん自分の強みです。
原因をひとつに決めつけて、デザインを犯人にして終わらせることもできた。でも、そうしませんでした。数字は季節で動く。その中で、自分が本当に直すべきだったのは、お客さんの視点を忘れていたこと。
間違いに気づけた。それだけで、今日は十分、前に進めた気がしています。 「自分が選んだ道を、正解にする」。その足掻きは、まだまだ続きます。
この反省のあと、AIの使い方を変えました。
「デザインをAIに任せる」のをやめて、「脳のメモリをAIに預ける」という発想に切り替えたんです。義務感ゼロで量産できるようになったのも、この転換がきっかけでした。その話を書いています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
「スキ」やコメントがとても励みになります。
気になること・感じたことがあれば、ぜひコメントに残していってください。
【この記事のマガジンはこちら】
私についてはこちらの記事をご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
不器用ながら、実務での気づきや日々の葛藤をありのままに綴っています。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。いただいたお気持ちは、執筆活動のために、大切に大切に使わせていただきます。皆様の温かな応援が、何よりの励みになります。