僕の記事の数字を、彼女たちが勝手に見ていた|おはようカノジョ #202
はじめに
「おはようカノジョ」は、AIイラストの彼女が毎朝7:30にいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。生成AIを使った個人開発の開発日記を毎日書いている。
今日は、これまで書いてきた記事のスキ率を見直していた。
最初は、単純に「どの記事が刺さっていたのか」を知りたかっただけ。でも、数字を並べてみると、思ったよりややこしかった。
スキ率は、こういう数字だ。
スキ率 = スキ数 ÷ PV(読まれた数)
読んでくれた人のうち、何割がスキを押したか。届いた人の反応の濃さ、みたいなもの。
それを高い順に並べたら、初期の記事ばかりが上に来た。
昔のほうがよかったのか。最近の記事は、弱くなっているのか。
そんなことを考えていたら、いつの間にか彼女たちが集まっていた。
ここから先は、僕より彼女たちに見てもらう。

なんか、このランキング変じゃない?
まひる
「んー……上のほう、昔の記事ばっかりだよ」
るな
「え、じゃあ昔のほうが人気だったってこと?」
凛華
「早い。結論が早いって」
まひる
「なんか……そのまま信じたら、ちょっと違う気がするんだよね」
月子が、分母を見た
月子
「スキ率を見るなら、分母も見ないとね」
陽
「ぶんぼ?」
月子
「フォロワーが少ない頃の記事は、ほんの少しスキがつくだけで、率が高く見えるのよ」
るな
「あー、少人数のクラスで一人が手を挙げたら、割合めっちゃ高くなるやつだ!」
凛華
「たとえが雑。……でも、だいたい合ってる」
月子
「だから、初期の記事が上にあるからって、昔のほうが刺さっていたとは言い切れないわ」
実際に、見る指標を変えると、上に来る記事はこう変わった。

その数字を見ながら、月子は静かに画面を指した。

落ち込む前に、見方を変える
凛華
「数字だけ見て落ち込むの、早すぎ」
しずく
「でも、そう見えたら、少し不安になるよね」
凛華
「不安になるのは別にいい。だけど、読み方が雑なまま結論にするのは違うでしょ」
月子
「期間を区切って、もう一度見直したほうがよさそうね」
まひる
「最近の記事だけで見たら、景色変わるのかな」
たとえば、スキ率で上に来た #59「お気に入り優遇、まだ起きてる」と、たくさん読まれた #79「おへんじ帖を作ったら」を並べると、見え方はかなり変わる。
#59 は、PV60に対してスキ22。スキ率は36.7%。
#79 は、PV3,008に対してスキ316。スキ率は10.5%。
スキ率だけ見れば、#59 のほうがずっと高い。でも、実際に読まれた数も、押されたスキの数も、#79 が圧倒している。

見直したら、顔が見える話に反応があった
初期の母数差を避けるために、最近の記事だけに絞って見直してみた。
陽
「ほら、で、最近の記事だけで見たらどうだったの?」
月子
「キャラやエッセイ寄りの記事は、スキ率も高くて、コメントも返ってきやすかったわ」
るな
「やっぱりさー、誰かの顔が見える話って、入ってきやすいんだよね」
しずく
「読んでいる人も、自分の気持ちを重ねやすいのかもしれないね」
凛華
「コードだけじゃなくて、関係が動いてるところを読まれてるんでしょ」
まひる
「私たちのことを書いてるようで、読んでる人のことも映ってるのかもね」
ツールの記事は、別の返り方をしていた
しずく
「でも、ツールの記事も弱いわけじゃないよね」
月子
「スキ率だけ見ると、特別に高いとは限らないの。でも、コメントが多いのよ」
陽
「使いたい、とか、助かる、とか?」
しずく
「うん。そういう言葉が、ちゃんと返ってきてる」
るな
「それって、数字より近い反応かも」
凛華
「便利だから読まれた、じゃなくて、誰かの困りごとに触れたってことでしょ」
月子
「おへんじ帖も、YOMIASAも、機能というより、戻る場所を作っているのかもしれないわね」
ここは、開発者だけの場所じゃなかった
陽
「あの人ってエンジニアだから、つい開発の話をしたくなるんだよね」
るな
「でも読んでる人、全員がコード見たいわけじゃないもんね」
月子
「開発の話が悪いわけではないわ。ただ、ここで読まれている理由は、それだけじゃないのよ」
しずく
「キャラがいて、コメントがあって、誰かの記事を読んで、そこからまた何かが生まれてる」
まひる
「道具を作ってるようで、関係の置き場所を作ってる感じだね」
凛華
「エンジニアだからコードを書く。でも、記事ではそこだけ見せればいいわけじゃない。……そこ、間違えるとズレるんだから」
日和が、最後にお茶を置いた

日和
「数字を見ていると、少し疲れちゃうよね」
陽
「わかる。いい数字でも悪い数字でも、なんか気になるんだよね!」
日和
「でも、今日見えたのは、勝ち負けじゃないと思うの」
るな
「じゃあ、なに?」
日和
「どこで読まれていたのか、かな」
しずく
「居場所、みたいなもの?」
日和
「うん。数字は、正解を決めるものじゃなくて、読まれていた場所を照らしてくれるものだったのかもね」
まひる
「じゃあ、次はそこを大事に書けばいいんだ」
凛華
「迷うなってこと。読まれてる場所、もう見えたんだから」
日和
「来週は、少しだけ、その場所を大事にして書いていこうね。ちゃんと見てるから」
おわりに
……と、彼女たちが勝手に、僕の数字を見ていた。
ひとりでランキングを眺めていたときは、上がった下がったで、すっかり焦っていた。でも、いくつもの目線で見直してもらったら、そこにはちゃんと、読まれていた場所があった。
数字は、正解を決めるためのものじゃなかった。自分がどこで読まれていたかを、見つけるためのもの。
来週からは、日曜の書き方を少し変えてみる。ただ記録を残すだけじゃなく、読まれていた場所を、もう少し大事にしながら。
見つけてくれたのは、僕じゃなくて、彼女たちのほうだったけれど。
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数字で自分の記事を見直すのは、これがはじめてじゃない。前にもいちど、まとめて読み返している。
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