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互換インクでもいいじゃないか

中学受験界隈でも流行りなA3のインクジェット複合機を使っているわけですが、入れているのはいわゆる互換インクです。
元々A3両面同時読み取りなスキャナーとして買ったのわけで、印刷は主ではありませんから互換インクで十分なのです。
なんせ安いですし。


使っているA3インクジェットはMFC-J6983CDWです。
3万円台で買えるA3対応両面同時取り込みADF付き複合機です。
正直お勧めです。

指定されているインクはLC3117もしくは大容量タイプのLC3119です。
CMYKの4色顔料インクです。
LC3119の4色パックの値段をAmazonでみてみたところ(下のほうにアフェリエイトなリンク貼っておきます)、

純正 16,800円
エコリカ 8,800円
ジェット 7738円
インク革命 6,170円
その他 2000円弱

でした。
エコリカでも半額強、有象無象でよければ1/8で済みます。

もちろんデメリットもあるわけですが、そのデメリットを理解して自己責任で使うならいいと思います。

なお、ブラザーは互換インクを使えないように設計変更したことに対して、エレコムが訴えた裁判がありました。判決は独禁法違反で約150万円の賠償が命じられています。
法的にも互換インクの存在に問題はありません。

ブラザーのプリンターだと互換インクを使っていると「非純正です」と表示されます。
ただ、互換インクでもそうとは表示されないインクがあるので、この辺は互換インクメーカーのチップの作り方次第なのでしょうか。

非純正と表示されるMとKはGPC Imageが、表示されないCとYはstarinkの互換インクが挿入されてる状態です

互換インクのデメリット

もちろん安いのには理由があります。
世の中には、純正より安くて品質が良いというものもありますが、互換インクに関しては基本的に安いけど純正に及ばないというのが実情です。

分かって使うのが大切だと思います。

発色が違う

写真などを印刷したときに、色が純正と違うということがあります。
パソコンで細かく色を調整しても、うまく印刷に反映されないのです。

たとえばインクがCMYKの4色だとしても、それぞれのインクの発色が同じとは限りません。互換インクでは発色傾向が異なります。
成分が違いますから、紙についたときの色味も変わります。

プリンターにもカラープロファイルがあり正しい色で印刷できるように管理されていますが、これはあくまでも純正インクと専用紙での組合せのものです。
用紙メーカーがプロファイルを提供していることもありますが、当然純正インクが前提です。

もちろんプSpyer Printなどを使って、互換インクと自分が使いたい紙でプロファイルを作れば、正しい色で印刷できるようになります。

保存性の違い

また互換インクは保存性に劣ります。
写真用コート紙にモノクロで印刷して放っておいたら、セピアに変色していたことがあります。
長期保存が必要なもので、かつ色がそこそこ重要なものは、互換インクはやめておいたほうがいいと思います。

プリンターが壊れる可能性(ないと思うけど)

互換インクを使うとプリンターが壊れる!なんて話を聞きます。
ただ、まわりで壊れた人はいないません。
おそらく互換インクメーカーはなんかしらデータを持っていると思うのですが、売れなくなる可能性があるデータをあえて公表しないと思うので、この辺りは謎のままだと思います。

なお、エコリカでは「弊社のインクが原因となってプリンターが壊れることはありません」とWebに記載しています。

https://www.ecorica.jp/news/detail/portal/2020/i_201028.php

インクが詰まりやすくなる可能性

互換インクのほうがインクが詰まりやすくなる可能性はあります。
とはいえ、比べたこともないですし、使う互換インクとプリンターの相性もありそうです。

インクの成分が違うことで、純正インクよりも固まりやすかったり、乾燥しやすかったりする可能性です。

なおインク詰まり自体は純正インクでも起きることで故障ではありません。
これを勘違いしている人が故障と言っている可能性があるかもしれません。

ピエゾ式とサーマル式の違い
熱をかけてインクを沸騰させて噴出させるサーマル式のインクジェットプリンターでは問題が起きそうな気はします。
インクの成分と温度が合わない可能性です。

一方で、インクの入った細い管に圧力をかけて噴出させるピエゾ式だとそういう心配はなさそうな気がします。

ちなみに、キヤノンやhpがサーマル式で、エプソンとブラザーはピエゾ式です。

https://www.keyence.co.jp/ss/products/marker/inkjet/structure/method.jsp

顔料インクと染料インク
過去には純正インクであっても、液体そのものに色を付けている染料インクよりも、水に溶けない粒子を混ぜてある顔料インクのほうが、粒が大きいため詰まりやすいと言われていました。
インクの技術開発により、今ではそういう違いはないということになっています。

ただ、互換インクとなると、それが適用できるか分かりません。
プリンターメーカーが想定している粒子の大きさより大きく、詰まりやすい可能性はあるかもしれません。

割り切って互換インクを用途限定で使う

互換インクを使うときに大切なのは、プリンターが壊れても泣かないということです。
そう簡単に壊れないと思うのですが、非純正なのですから仕方ありません。
ちなみに、ブラザーの場合は保証期間内でも有償修理になることがあるそうです。

短期間使うだけの色も保存性もこだわらない印刷

何でもかんでも奇麗で長期保存が必要というわけではありません。
たいていは、普通紙に印刷してちょっと使ってすぐ捨てるという感じではないでしょうか。
中学受験でA3複合機がいいのも、問題をコピーして解いて……みたいな話ならしいので、印刷したらすぐ使う/捨てるだと思います。

ちょっと配る資料にしても、回覧するようなものにしても、コンビニで提示するバーコードにしても、飛行機のeチケットにしても、ネットで予約した宿泊予約だろうが、パスポートのコピーだろうが、通常は数日で長くても1カ月もてば十分です。

そもそも色は重視されないので、多少色が違おうが困りません。

印刷しないなら互換インク

また、ほとんど印刷しないという場合も互換インクでいいと思います。
そもそも使わないのですからなんでもいいわけです。
ただ、インクが入っていないとインク入れろというメッセージが煩いので、なにかしら入れて置いたほうがいいわけです。

ヘッドクリーニングに互換インク

どんなインクジェットプリンターでも、純正インクでも、一定時間印刷していないとインク詰まりが発生します(純正で1週間で詰まったことあります)。

そうなるとヘッドクリーニングが必要です。
インクを無理やり大量に吹き出して詰まりを解消する仕組みです。

そこで、盛大に詰まっているなら、互換インクを使って詰まりを解消させたのち、純正インクに戻すという具合です。

洗浄用の互換インクも売っているのですが、印刷できる互換インクのほうが安いです。
余計に悪化させる可能性は否定できませんが。

インク切れ表示が出たら大人しく交換

互換インクに限らないのですが、インク切れのメッセージが出たら大人しく交換しましょう。

インクの残量検知には、ドットカウント式と、光学センサー式があります。
主流はドットカウント式で、併用されているものもあります。

ドットカウント式は使ったインクの量を積算しておく方法で、光学センサー式はセンサーで実際にインクの量を計る方法です。

ドットカウント式だと、インクのチップに残量が書き込まれるのでいくらインクが残っていてもどうしようもありません(リセッターなど特殊な器具を使わない限り)。
光学センサー式でもないものはないわけで、入れなおしてカ復活なんてことはありません。

インクが残っているけどインク切れが出たカードリッジを外したりつけたりすると、インクが漏れます。汚れます。ダメなんです。

MFC-J6983CDWの純正インクと互換インクのリンク(アフェリエイト)

前述のように、純正インクと互換インクで値段の差は小さくありません。

とはいえデメリットもありますから「俺は純正でいくぜ!」というのも悪くありません。ワタシも写真印刷用のプリンタは純正インクを使ってます。

一方で「印刷できればいい、安く済ませたい」なら互換インクでいいと思います。ただ、値段に幅があります。安く済ませたいけど故障が心配だから壊れることはないと明言しているエコリカにしておく人がいてもいいですし、「壊れるの上等!自己責任上等!」で最廉価なものを使ってもいいと思います。

(了)


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