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A3スキャナはブラザーの4万円複合機で(MFC-J6983CDW)

ここ数年で、買って一番よかったのはブラザーのA3複合機です。
ただし主目的はA3プリンターとしてでもA3コピー機でもなく、A3対応のスキャナとして購入しました。
フラットベッドとしてもA3対応、ADF両面同時スキャンもA3対応です。

数年前に購入したのですが、今でも現行品。
値段も当時とそれほど変わっていないように思いますが、4万円を切って購入できます。

後述しますが、設置場所さえ問題なければ安価なA4複合機を買うよりよほど満足できると思います。コンビニやオフィスのコピー機でできることは大抵できますから。

ScanSnapを買い替える気にはなれず

A3の紙に手書きしたもの、もしくは見開きA3相当なものをデータ化することは少なくありませんでした。
当時は、PFUのScanSnapと、エプソンのA4対応フラットベッドスキャナを使い分けていました。
ただし、共にA4までの対応で、それを超えるサイズのスキャンに手間がかかっていました。

手書きしたものは半分に切ってScanSnapで連続取り込みパソコンで合成。本など切断したくないものはフラットベッドスキャナで半分ずつ取り込み、やはりパソコンで合成していました。どちらも、製品としては悪くないのですが、A3のものをなんとかしようとすると、とたんに面倒くさくなっていました。

ある日ScanSnapが壊れました。紙送りのローラー部分の劣化です。
ベタベタになり紙を汚します。
10年くらい使っていたので仕方ありません。ただ、修理不可です。買い替えか……と思い、現行製品を見るとどれも5万円前後。

5万円を出せば、ブラザーのA3複合機を買えるのは知っていました。かねてから狙っていたのです。もちろん狙いはScanSnap同様に両面同時スキャン対応です。

片面ずつ紙を送りスキャンすることで両面スキャンに対応した製品も安価にありますが、やはり両面スキャンは手軽ですし、紙送りによるトラブルを低減できます。

当時でも4万円を切っていたように思います。
あんまり値段下がっていないのに驚きです。

ちなみにA3のスキャナー専用機というのも世の中にはあります。ただ、インク商法で本体の値段を下げた複合機には、価格面で勝てるわけもありません。

中学受験にA3複合機は重要らしい

X(Twitter)でたまに見かけるのですが、中学受験のために家庭にA3複合機があると便利らしいです。
何に使うのかはよく分からないのですが、きっと問題集/テストを印刷したりコピーしたりするのでしょう。
一度やったテストをコピーして、解答欄を修正液などで消して、再度コピーすれば奇麗なテスト問題に……みたいなことも考えられます。

重要書類をコピーしたりスキャンしてデータ化するなんてことをしているのかもしれません。

もちろんコンビニでコピーはできます。PDFや画像を印刷することもできれば、スキャンもできます。
単純なデータ化だけなら、スマートフォンのカメラを使ったアプリがあります。

ただ、コピーしてちょっと加工して再度コピーみたいな用途だと、家でコピーを繰り返したほうが簡単です。
そもそもコンビニに行くのも手間です。冬は寒いし、夏は暑いです。でかけるための準備も億劫です。もちろん子供の受験のため!と思えば、些細なことなのかもしれませんが、家でできたほうが楽なのも確かです。

加えて、料金もバカになりません。
例えばセブンイレブンのマルチコピー機は、A3カラーでの印刷となると80円もかかります。受験で試験問題なら白黒でいいでしょうが、それでも20円です。

白黒: 20円
カラー A3以外: 50円
カラー A3: 80円
写真: L判40円〜
証明写真: 250円
はがき: 白黒20円、カラー60円
スキャン: 30円

セブン‐イレブン マルチコピーの料金

仮に1枚20円だとしても2000枚印刷すれば4万円です。
もちろん、紙代やインク代などが含まれるので3000枚くらい印刷しないとコンビニより安くならないかもしれませんが、すぐ印刷して確認でき、失敗してもそれほど(気分的に)惜しくないという利便性は、よほどコンビニが近くにない限り代えがたいと思います。

どうせ買うならフルスペックのA3複合機

何をもってしてフルスペックと言うのかは人によるのかもしれませんが、個人的には、スキャン、プリント、コピー、FAX、両面印刷、両面ADF、A3対応だと思います。
この仕様を満たしている複合機は各社色々ありますが、それでもMFC-J6983CDWが最安なのは変わっていないようです。

もちろんいまどきFAXは不要なのですが、あればイザというときに線をつないで使えます。
ブラザーがいいのは、Webでこういった欲しい機能を選択して機種を絞り込めることです。「両面同時スキャン」が選べるのポイント高いです。

https://www.brother.co.jp/product/printer/search/result/index.aspx

これを書いている2025年12月に検索した結果は、
MFC-J7700CDW 108,660円
MFC-J7600CDW 99,000円
MFC-J7500CDW 81,100円
MFC-J7300CDW 52,800円
MFC-J6983CDW 41,770円
の5製品でした。価格はヨドバシ.comのものを記載しました(いずれも10%ポイント戻ってきます)。

J7x00シリーズは2022年発売。J6983CDWは2019年発売の前シリーズになりますが、現行品として残っています。印刷解像度や速度、ランニングコストでは最新のJ7300CDWのほうが上でも、1万円の価格差を考慮して残しているのでしょう。

性能的にはJ7300CDWのほうがいいのは確かですが、J6983CDWだからといって大きな不満は出ないと思います。たぶん、きっと。

ちなみに両面スキャンが不要なのであれば、MFC-J7100CDWが3万円ちょっとで買えます。とはいえ価格差は5000円ちょっとですし、用紙トレイが1段しかないので、A3かA4どっちかがメインと割り切れるなら……という感じでしょうか。

J6983CDWは工事関係者御用達?

地元の電気店にいくと、どこでもたいていJ6983CDWはおいてあります。上のクラスやもっと安い片面スキャンのみの製品があるとしても、J6983CDWだけはあります。

店員さんに聞いてみたところ、「機能的に不満が出なくて一番安いから」みたいな話でした。また、工事関係者の方が買っていく定番という話もしていました。
工事現場などにあるプレハブの事務所/休憩所においておくらしいのです。図面や書類を印刷したり、スキャンして取り込んでメールをしたりみたいな用途で使うようです。
なんか、ちょうどいいらしいです。

鶏が先か卵が先かみたいな話になりますが、安いし売っていから買う人がいる、買う人がいるからメーカーは続けるみたいな感じなのかもしれません。

繋ぐ線は電源コードだけ

今どき当たり前ですが、無線LANでの接続に対応しています。
ルーターがあれば、そこに繋いで、パソコンにアプリケーションを入れれば、使えるようになります。

スマートフォンからの印刷も可能です。
専用の印刷アプリもあるようですが、iPhoneもAndroidも特にアプリを入れることなく、各種アプリから印刷できてます。

部屋の都合でパソコン作業をする部屋に設置していますが、無線LANさえ届けば/FAXを使わないのであれば、設置場所はあまり選びません。

設置場所は重要です。なんせ重くて大きいのです。
お店で見ていると、「ほかのA4複合機と比べて、ちょっと大きいけどこれなら置けるかな」なんて思うのですが、さにあらず。そう簡単ではありません。
しかもA3用紙を入れるとカセットは手前に飛び出てきます。

背面のトレイを使える余地を残すとなると設置スペースは、余裕を見て60x80cmくらい必要です。しかも重いのです。
画像は先の検索結果です。6983CDWは7300CDWと並んで最軽量です。でも、約23.4kgあります。

https://www.brother.co.jp/product/printer/search/result/index.aspx

人が一人でなんとかしようとしてはいけない重さです。
オジサンであれば頑張れますが、多くの女性は厳しいサイズと重さだと思います。箱もでかいです。50x67x58cmあります。ヤマト便でいうところの180サイズです。

二人で設置しろ的なアイコンが書かれているくらいです。

本体側面に書かれているピクトグラム。二人で運べ……ということのようです

半端な棚や机には設置できません。
スチールラックもしくは、いわゆる事務机でないと厳しいです。
家庭であれば、物置部屋などに設置しておくみたいな使い方もできます。その場合、重いので床置きみたいな選択も可能になります。

https://www.brother.co.jp/product/printer/inkjet/mfcj6983cdw/spec/index.aspx

仕様的には↓のような棚でもいけそうですが、実際のところどうなんでしょう?

スキャン操作は複合機から

パソコンから指示して無線LAN経由で印刷できるのはもちろんですが、スキャンも無線で可能です。
本体に取り込みたいものをセットしてパソコンから操作してもいいのですが、複合機から指示することもできます。用紙サイズ/両面・片面/PEG・PDF/解像度などを選んだのち、転送するパソコンを選ぶだけです。

Brother iPrint&Scanを入れれば、スマートフォンから指定してスマートフォンに取り込むことも可能です。
手書きのメモやチラシなどを取り込んで買い物に行くときに、案外これを使います。

もちろん、スマートフォンで画面をキャプチャしたり、スマートフォンで写真を撮っておけばいいということもあるのですが、お店の人に渡すようなものなら紙のほうがよいですし、写真よりスキャンした見やすいデータのほうがいいことも少なくありません。

ただし、この手の製品でありがちなのですが、無線LANのセキュリティはWPA2-PSKです。WPA3非対応なのは残念ですが、仕方ありません(ほかにもそういう機器がありますし)。

使い捨てな印刷なら互換インクでも

オフィスの複合機との最大の違いはインクジェットプリンターということだと思います。さすがにレーザープリンタではありません。
インクはブラック/シアン/マゼンタ/イエローの4色です。4色とも色顔料系のインクです。

インクは3117もしくは大容量の3119が使えます
4色パックの仕様を見ると、3117が『BK:約550枚、CMY:各約550枚』、3119は『BK:約3,000枚、CMY:各約1,500枚』のようです。あまり印刷しないのであれば3117でいいと思いますが、3119にしたほうがランニングコストはよくなります。

もちろん世の中には3117/3119用の互換インクも販売されています。
定番のエコリカからも出ていますが、値付けが微妙です。互換インクの雄だけあって品質はそれなり良いらしいのですが、それなら純正でも……という感じがしてしまいます。

ちなみに安価な互換インクは退色が早いです。ちょっと時間が経つと黒インクで印刷したものが茶色っぽくなってきます。長期保管や日の当たるところで使うのは向きません。

奇麗に印刷したい!残しておきたい!用途なら純正インクが間違いなく、安く済ませるなら激安互換インクでいいと思います。
『互換インクはプリンターが壊れる!』と言う人もいるようですが、互換インクが原因で壊れたという話は聞いたことがありません。
インクが詰まりやすい可能性はあるかもしれませんが、体感としては分かりません。

いわゆる詰め替えインク+リセッターのほうが安価ですが、よほどバンバン印刷するのでなければ互換インクでいいと思います。

ちなみにJ6983CDWは、あまり印刷しないでいるとインク詰まりを予防するためか、1日1回昼頃にインクを吐き出すようになります。
ただ、それでは足りないのか、使わないでいると詰まります。

印刷しない期間が数カ月になることがあると、たいてい詰まっています。とはいえ、クリーニングを数回すれば解消されます。
もちろんJ6983CDWが特に詰まるというわけではなく、一般的なインクジェットプリンタの詰まり方だと思います。

プリンターはインクビジネスです。本体を安く売ってインクで儲けるビジネスモデルです。互換インク/詰め替えインク/消費量の低下により崩壊気味ですが、それでもインクで儲けるぶん本体が安くなっていることに変わりはありません。
そのおかげでA3両面同時取り込みADF付スキャナを安価に手に入れていると思えば、多少インクが詰まるくらい大したことではありません。

別にMFC-J6983CDWでなくてもいいのですが、設置場所さえなんとかなるのであれば、A3対応インクジェット複合機は割と幅広くお勧めできる感じです。


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