「14歳年下の彼」第15話 彼の初めての女性になれた日♥
「わあーこんなに広いんだ。桜も綺麗」
近くに居ながら来たことがなかった新宿御苑に来た。
2人とも自然が好きで
デートは都内の有名な公園巡りが定番になっていた。
週末と言う事もあり
苑内は家族連れやカップルがたくさんいた。
楽しみにしていた私は
前日から準備していた飲み物とレジャーシートにドンキで買った自撮り棒を持ち大量の荷物になってしまった。
「荷物いっぱいだね。」
「公園デートだから、色々準備して来たの」
「デートじゃなくても、春空はいつも荷物多いけどね」
そんな会話でクスクス笑いながら
自然に荷物を持ってくれる彼がたまにカッコよく見える。
私が道路側を歩けば
彼が必ず道路側になる。
不思議。
女性に慣れていない彼がスマートにそれをやる。
「この辺にしようか。」
「うん。」
桜の木の下にレジャーシートを敷いて
駅で買ったパンを食べながら
話をした。
「僕は大学時代ここで良く昼寝してたよ。」
普段あまり喋らない彼が流暢に話をしている。
なんだか、いつもと逆。
新鮮で胸がドキドキしている。
それに、体と体が少し触れ合う距離にいる彼にドキドキしてる。
顔も近い。
お付き合いしてるのに、緊張が走って
少し汗ばんで来た。
違う。
今日、約束したんだ。
だから緊張してるんだ。
頬張るパンの味もわからない。
ランチの後は苑内の日本庭園をお散歩したり
植物園を見てから駅に向かった。
地元の駅に着くと
私の手を優しく握り
いつもと逆方面へ向かう彼。
彼の手は少し汗ばんでいた。
緊張しているのは、私だけじゃないんだ。
3分程歩くと目的地に着いた。
フロントには若い男性が居て私は恥ずかしくなり下を向いた。
「3時間で」
小さく言う
彼の優しい声が耳に残った。
部屋に入ると
「こんな感じなんだ。カラオケボックスにベットがあるみたい。」
「スタイリッシュなホテルだね」
「僕はホテル初めてだから。」
「と言うか、、、したことないしね。」
彼が笑った。
私も笑った。
「そうだね。昨日まではね。」
シャワーで温まったからか
緊張しているからなのか
ベットがやけに冷たく感じた。
優しくキスをされた。
手が少し震えていたのは
私だったのか、彼だったのか分からない。
彼に抱きしめられた瞬間
不思議なくらい緊張は消えていた。
私が想像していたのは
胸が高鳴るような時間だった。
でも、違った。
そこにあったのは
安心だった。
心がほどけていくような温かさ。
「この人なら大丈夫。」
そう思えた瞬間、
涙がこぼれそうになった。
彼にとって初めての女性になれたこと。
それ以上に嬉しかったのは、
私たちが同じ未来を見つめていると感じられたことだった。
あの日、私は確かに思った。
いつか、この恋が年齢では測れないことを、二人で証明出来ると。
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恋愛が私を変えてくれました。
次は、あなたにも幸せが訪れますように🍀
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