【創作大賞】三奇紋乃介さんの「あたしの道草〜鼻の光る紳士」感想文
創作大賞2025「オールカテゴリー部門」
三奇紋乃介さんの
「あたしの道草〜鼻が光る紳士」を読みました。
↑全文掲載されています。
↑連載編です。
三奇さんの「道草シリーズ」あたし編!
主人公は帰国子女の女子大生「マリ」ちゃん。
ある日、親友「リエ」ちゃんの紹介で
「スズキ」さんと会う事に。
マリちゃんは、スズキさんとの
待ち合わせ場所に向かうのですが
途中で連絡が入り、待ち合わせは
キャンセルになってしまいます…
マリちゃんはその足で駅周辺を散策し、
様々な場所に寄り道をします──
「ちょっと変わった女の子」
という印象を持たれる事が多い
帰国子女のマリちゃん。
彼女はとても自由で行動的!
理想や夢に素直で真っ直ぐでありながら
それを他人に押し付けるような事はしない。
優しい女の子です。
「変わってるね」なんて言われながらも
マリちゃんの周りには、彼女を親う人が
たくさんいます。
──それは、彼女の素直な明るさが
自然と人を惹きつけているから
だろうなと思います。
こういう人って、
実際とても信頼できますよね。
マリちゃんの自由で直感的な行動や発言は、
喫茶店で過ごす時間だったり
リエちゃんとの会話だったり
ほんの小さな日常から垣間見えます。
確かに彼女は、
一般的に想像する“女子大生”とは
少し違った感性を持っているように感じます。
彼女の行動や発言は、
どれも彼女の気取らない心情から
生まれてくるものなのかな。と感じました。
自分の理想と感性を大切にする
マリちゃんの事を想像していると
見守りたい気持ちになります。
──しかし物語の後半に描写されている
彼女の大胆な決断には
とても驚かされました。
マリちゃんの行動と大胆な決断が引き寄せた
とある展開は、とても夢があります。
そしてその夢の展開は、とある人物にも伝染し
その人の心を揺らすのですが。──
ここのシーンが一番印象的でした。
──現実味がないのではと考えながらも、
その夢に思考が引っ張られながら過ごす時間。
私もこういう瞬間の経験に心当たりがあるなと
胸が熱くなりました。
誰かの明るさだったり、自由な振る舞いが
誰かの世界に夢を灯して、人生に小さな
刺激を残すのってロマンチックですよね。
物語の進み方は軽やかで、爽やかな青春映画を
観ているような気分になりました。
「あたしの道草〜鼻の光る紳士」
あらすじに記載されているのですが、
マリちゃんは大学の学園祭で
ライブをやることになります。
マリちゃんみたいなシンガーソングライターや
バンドガールに巡り会えたら、
生活が華やかになりそうだなと思いました。
──今後彼女がどんな人生を歩み、
どんな寄り道。「道草」をして、
何に感動していくのか。とても興味が湧きます。
作者様がいつか「あたしの道草」続編
を執筆される事があれば、
母のような気持ちで読んでしまいそうです。
※これは個人的な希望です。
実は私も帰国子女なんです。
中学の二年間だけだったので
期間は長くなかったのですが。。
日本人学校のクラスにいた、
小学校から中学卒業までずっと現地の
日本人学校に通っていた友人は、
帰国して日本の高校に通うもなかなか馴染めず
当時とても悩んでいました。
幼少期から長く海外生活を送り、
日本に帰国した時。ちょっとした文化や
コミニュケーションの取り方の違いに困惑
してしまう人って少なくないと思うんです。
そんな人達にも読んで欲しいなと
思えた作品でした。きっとポジティブになれる!
三奇紋乃介さん。
あたたかい作品をありがとうございました。
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