【文化】クソデカ上質空間、西宮ガーデンズ|歴史×都市計画に裏打ちされた令和の理想郷
◾️西宮市ってこんなに豊かな街だったんですか…
ちゃんとしてない系教養ママのharukaです。
昨日、生まれて初めて
兵庫県西宮市の「西宮ガーデンズ」に
行ってきたんですが……
なんですかあれは?!!?!?!?

株式会社船場HPより
✅国内最大級のクソデカ空間
✅それなのに隅々まで洗練されている
✅業界賞を複数(一部4年連続)受賞
というイ⚪︎ンの上位互換のような
凄まじいショッピングモールでした。
一応子育てど真ん中世帯なもので
ショッピングモールは
これまでも多々お世話になってきたんですが
西宮ガーデンズは
ちょっと格が違いました😇
あまりに凄まじかったので
例によってあれこれ調べてみたところ
西宮ガーデンズは
「西宮」という街が持つ
豊かさレイヤーの象徴のようでもあり
阪急の創始者・小林一三が
大正時代に敢行した
阪神間モダニズムの令和版ではないか?!
と、思えて仕方なくなってきたので
以下、まとめてみたいと思います。
◾️西宮の豊かさレイヤーを紐解いてみる
▶︎レイヤー①「西宮」という地名に見える豊かさの土台
調べてみたところ
西宮エリアは古くから
人が集まる地域でした。
中世には「西宮参拝」「西宮下向」
などと呼ばれて人気を集めた
「廣田神社」という
格式ある神社があるのですが
これは、当時貴族たちが住んでいた
京都から見て「西」にある「宮」
ということで
「西宮」と呼ばれるようになった
などという説があるそうです。
つまり、人が集まるだけでなく
高貴な人々から尊ばれる
ありがたい地域だった、ということです。
廣田神社は現在も
阪神タイガース(本拠地・西宮市)が
球団創設以来、毎年必勝祈願の参拝に訪れる
西宮の重要な神社。

Wikipediaより
その摂社である「西宮神社」は
えびす神社の総本山で
毎年福男を決めるレースでも
全国的に知られています。

Wikipediaより
このように、「西宮」
という地名に象徴される
大きな土台が、まずあるわけです。
▶︎レイヤー②門前町、宿場町、そして酒の町として栄えた江戸時代
古くから重要な神社のあった西宮は
当然、門前町などが発達します。
その上、京都〜九州を結ぶ
西国街道の通り道ということで
江戸初期には宿駅が置かれ
宿場町としても栄えました。
さらに、六甲山から流れる
「宮水」と呼ばれる清水で
酒造りまで発達。
西宮は今も
「灘五郷」の1つに数えられる
関西屈指の酒所で
「日本盛」「大関」「白鹿」の蔵元があります。
このように、西宮は
鉄道開通したり
西宮北口駅が開業する
はるか前から
ヒト・モノ・カネを
集め続けた地域だったのです。
▶︎レイヤー③阪神間モダニズム|鉄道+「上質な郊外生活」のセット売り
1910年(明治43年)、阪急電車の前身となる
箕面有馬電気軌道が
梅田〜宝塚、石橋〜箕面の間に
開通しました。
当時、宝塚や箕面はまだまだ
のどかな田園風景や
山手の風景が広がる郊外の街で
鉄道需要はありませんでした。
しかし、小林一三は逆に
「鉄道に乗ってくれるお客さん」を生み出すのため
鉄道開発とセットで住宅分譲や
「便利で上質な住環境」を謳った
計画的なまちづくりを進めます。
(日本初の住宅ローンもこの時でした)
鉄道需要を高めるために
住宅街やショッピング施設を整える
という、現代よくあるビジネスモデルの
先駆けでした。
それから13年後の1920年(大正9年)
十三〜神戸間の神戸本線が開通し
西宮北口駅も開業します。
その時期に前後するように
西宮には「西宮七園」と呼ばれる
高級住宅街が形成され
やがて「文教地区」にふさわしく
学校や大学も次々と整備されていきます。
西宮北部の六甲山系の南斜面は
景観や気候、水の良さといった
質のいい住環境としての条件が
もともと揃っていました。
そこに、阪急電車開通に伴う
「理想的な郊外生活」セット売り。
西洋文化の窓口だった神戸と
当時東京を凌ぐ発展を見せていた大阪の
中間地点という特性も加わって
西宮はそれまでの蓄積に加え
「ハイカラな暮らしが叶う街」として
新たな性格を獲得していきました。
なお、西宮のように
大阪〜阪神間の阪急沿線で
計画的に作られた生活様式や
その都市文化を指して
「阪神間モダニズム」と
現代では呼ばれています。
▶︎レイヤー④西宮ガーデンズの誕生|球場跡地が呼び込んだ「新風」
そして、2008年にはついに
西宮ガーデンズの完成。

阪急沿線の高級住宅地といえば
芦屋や宝塚も挙げられますが
西宮は「阪急西宮スタジアム跡地」という
他の高級住宅街にはない
新たな広大な土地を手にいれ
西日本最大、国内でも5位に入るほどの
巨大ショッピングモール建設に至りました。
「昔ながらの高級住宅街」は
なまじ歴史がある分
ここまで大規模な「新風」を
呼び込むのは容易ではありません。
しかし西宮ガーデンズは
この広大な敷地の中で
「理想的な沿線生活」を叶える
「令和の阪神間モダニズム」を実現します。
駅直結で、通路も空間もゆとりがあり
阪急百貨店も映画館も併設し
屋上には子供を遊ばせられる
広々とした遊び場。
その上、芦屋・西宮・宝塚など
所得水準の高い地域の住人が
主な購買層となっているため
インバウンドや観光客の目玉になるような
刹那的なキャッチーさより
「上質な暮らし」に特化した
お店や商品のラインナップが印象的。

西宮店限定のモデルも😳
実際、ここは「消費の場」だけでなく
子連れやお年寄り、ペット連れにも優しい
「癒し」や「休息」「リフレッシュ」も視野に入れた
設計がなされています。

なんと子供だけで入れるパン食べ放題のコーナーが!
それに、なんといっても
広さの割に、隅々までオシャレ!!!
リラックスできるのに、上質!!!!!!
これは大した用がなくても
ちょっといい気分になるためだけに
立ち寄りたくなっちゃいます。
◾️西宮ガーデンズは「令和の阪神間モダニズム」
小林一三が提示した
大正〜昭和の阪神間モダニズムが
「私鉄による計画的で上質な郊外生活」
だとするなら
西宮ガーデンズを主とする
西宮北口の周辺環境は
その令和版といえるのではないでしょうか。
神社・門前町・宿場町・酒といった
昔からの古層の地力に
阪急電車をきっかけとする
阪神間モダニズムが乗っかり
さらに西宮ガーデンズ開発で
街が現代仕様にアップデート。
古代から人を集め続け
それでいて時代の流れに乗りながら
絶えず若返りを重ねている
パワフルな街の象徴のようです。
ちなみに来月はいよいよ
実写映画『ゴールデンカムイ』公開。
西宮ガーデンズの映画館には
なんとIMAXが入っています。
来月また行ってきます🤣🎉
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