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【大阪万博】水上ショー『アオと夜の虹のパレード』の音楽|菅野よう子ファンが語り尽くす、感想を超えた何か

◾️「どこから見る?」を語る前に

来週いよいよ
12回目の万博をキメようとしている
フリーダム教育ママの
harukaです。


万博閉幕まで
あと1週間を切りましたが


今日は予約なしでも楽しめる
貴重な万博イベント


『アオと夜の虹のパレード』
について
語りたいと思います!


水上ショーがおこなわれるウォーターゲートエリア


「水上ショー」「噴水ショー」
とも呼ばれるこの作品は


迫力ある噴水や
プロジェクションマッピングなど
ビジュアル面
話題にあがりがち。


でも実はこのショー
日本を代表する作曲家・菅野よう子
音響制作全体に携わっており


「音」
にも相当なパワーが
込められています。


水上ショーというと
予約が取れるか? どこから見るか?
といったことも
気になるかと思いますが


予約が取れなくても
正面から見られなくても

知っているだけで10倍楽しめる!


そんな水上ショーの
「音」の裏話を
まとめてみたいと思います!


◾️水上ショーは音楽から始まった?! 「音の復権」が生み出す感動

さて、そもそも
今回の水上ショーの
成り立ちについてですが


パフォーマンスとしての組み立ては
まさに「音楽」から
始まっているのだそうです!


つまり、バレエやダンスのように

音楽が先にあり
そこに振り付ける形で
水の動きなどを決めていった

ということです。


通常のショーであれば


おそらく先に
演出プランやシナリオ
視覚的な見せ場を
先に作っておいて


音楽はそれに合わせて
盛り上げたり、雰囲気を作ったり
という位置付け
だったかもしれません。


しかし『アオと夜の虹のパレード』では
作曲家である菅野よう子が
音楽で先に「流れ」を作り


より自然なかたちで
場面の抑揚や時間配分を
設定
して


音楽に寄り添うように
水の動きや光の演出を
つけたのだとか。


だから
『アオと夜の虹のパレード』は



ド派手なエンタメとして
最新の技術を次々と披露して
観客を圧倒する!


というよりかは


より「時間芸術」に近いというか


個々の見せ場だけでなく
作品全体の流れも含めて味わう
コンテンツ性の高い噴水ショー
と言えるかもしれません。

ちなみに


実は作曲家・菅野よう子は
シグネチャーパビリオン
「いのちめぐる冒険」でも
音響に携わっています。


そこでも彼女は
「作品の細かい方向性ができる前に音楽をつくった」
と語っています。


スマホ全盛期の現代。
「視覚偏重」「ヴィジュアル重視」が
当たり前になり


音楽はいつしか
「視覚の添え物」になりがち。


でも本来「音」には
もっと根源的な力
より感情や知覚を揺さぶるような
大きな力があるはずです。


しかも、音楽には
コミュニケーションのように
それ自体で「流れ」や「間」
「呼吸」があります。


視覚的な「凄さ」より


音楽が秘める力や
自然なバイオリズムを
大切にしているからこそ


万博の水上ショーは
自然と人の心に寄り添える
「水の運動」に
繋がっているのかもしれません。



◾️菅野よう子という国民的作曲家

そもそも菅野よう子とは
何者なのでしょうか?


端的にいうと
日本を代表する作編曲家。


おびただしい数の
CM、アニメ、ドラマ、映画の
音楽を長年にわたって手がけ続け


東日本大震災の復興テーマソング「花は咲く」
天皇陛下即位奉祝曲「Ray of Water」
大河ドラマ『おんな城主直虎』音楽担当
朝ドラの主題歌など



彼女の名前を聞いたことがない人でも
彼女の曲は聞いたことある
それくらいのキャリアをもつ
国民的作曲家です。


彼女の凄さは
手がけている曲の多さ
だけではなく


同一人物が作ったとは思えない
音楽の守備範囲の広さ



そして



生命力あふれる自由な音楽表現
大胆なアーティスト精神



もはや天才というより
鬼才というレベルです。


以下、参考までに
彼女がこれまで手がけてきた楽曲の一例を
引いておきます。

◾️大阪・関西万博×菅野よう子の相性が良すぎる理由

▶︎ミャクミャクに負けない遊び心と生命力

そんな稀代の作編曲家
菅野よう子ですが


個人的に


こんなにも大阪・関西万博の
コンセプトに合致した作曲家は
他にいないんじゃないか?

とすら思っています🥹


私が思う
菅野よう子の音楽の
最大の魅力は


大胆かつ最高に自由な
子供のような遊び心
バチバチに高いそのエネルギー。



さっそくこちらは
水上ショーの1曲ですが


この曲にもその片鱗が
出ちゃってますよね。
(ちなみにこの曲のキーボード演奏は
菅野よう子本人のようです)


自由で、ライブ感があって
それでいて繊細な感性も
無邪気な楽しさも感じられる。


ミャクミャクが
マスコットキャラクターを務めるような
イベントにぴったりの人選です。


▶︎いろんな意味でワールドワイド|まさかのインド古典音楽

菅野よう子はまた
世界中の様々な音楽に
造詣が深い一面があり


民族音楽を積極的に
作品に取り入れることがあります。



例えばこの楽曲には
南インドの伝統音楽で用いられる
コナッコルと呼ばれる
ボイスパーカッションが使われています。


インドといえば
かつて古代文明を有し
紀元前1000年以上前から
優れた数学の伝統がある国。


このコナッコルも
非常に複雑な
数学的リズム感があり


人類の叡智が詰まっているとしか
言いようのない凄まじさを感じます。



菅野よう子がなぜ
コナッコルを水上ショーの音楽に
取れようと思ったのかは
わかりません。


ただこのコナッコルを
取り入れるために
彼女は実際に
インドまで足を運んでいます。


楽曲に異国情緒を添えるため
という以上の
もっと深いリスペクトを伴った
情熱を感じます。


数百年の歴史をもつ
コナッコルは
純粋なリズムの芸術であり
洗練を極めた叡智でありながら

特定の言語を介さなくても
直感的に「すごい!」と思わせる
どこかプリミティブな
独特の魅力をたたえています。


この選曲だけとっても
作曲家・菅野よう子の
万博との相性の良さが
感じられるのではないでしょうか。


ちなみに菅野よう子は
海外アーティストとの
コラボレーションや
海外公演も多数こなし


Newsweek日本版で
世界が尊敬する日本人100にも
選出されています。


いろんな意味で
ワールドワイドな方です。


◾️一幅の組曲としての『アオと夜の虹のパレード』

さて、そんな
『アオと夜の虹のパレード』
今度はその音楽の魅力について
もっともっと語ってみたいと思います!


▶︎バラエティに富んだ楽曲群

実は『アオと夜の虹のパレード』は
Spotifyでもサントラとして
聞くことができるのですが

さらっと出だしだけ聞くだけでも
菅野よう子らしさ全開です🤣


まず1曲目Overtureは
「いかにもテーマパークのショー」
という感じの
とっつきやすい壮大な音楽。


2曲目はガラリと雰囲気が変わり
アオくんたちの住む世界の
世界観が伝わる民謡調

そして3曲目あたりから
いきものたちのざわめき
「何かが起こる!」を感じさせる
菅野よう子ならではの自由な楽曲群。

こんな調子で
最初から最後まで
『アオと夜の虹のパレード』は
表情豊かな音楽てんこ盛り


そう、やはり
『アオと夜の虹のパレード』は
音楽と共に進められる
1つの物語作品
なんです。


「主人公アオくんと、ドードーの物語」
という、言語化された物語
としての一面もありますが


音楽自体で物語になっていて


それをベースにしているからこそ
20分という尺の長さも
あまり気にならないのだと思います。


やがて、アオくんは
ドードーという鳥と出会い
見たこともない生き物たちと
躍動感あふれる「お祭り」を楽しむのですが


ドラゴンの登場によって
場面が一変したりと
中盤からは静と動が
激しく入れ替わります。


このドラゴンの曲
またかっこよくて🥹


オペラのような荘厳な曲調と
コナッコルが組み合わさって


まさに
菅野よう子だから作れる
一幅の絵巻のような
壮大な組曲を成しています。



▶︎無邪気で、未来志向な子供たちの声

ところで
『アオと夜の虹のパレード』では
「子供たちの歌声」も
印象的です。


なんとこちら
杉並児童合唱団という
日本を代表する児童合唱団が
参加しているようです。


杉並児童合唱団は
60年以上の歴史を持ち
『となりのトトロ』など
様々な作品に参加してきました。


そんなプロフェッショナルな
歌声の合唱団が


この作品では「うあうあ」
「うぉうぉう」など
意味不明語を歌わされ🤣
(もちろん歌詞付きパートもあります)


それがなんとも微笑ましい。


「こども」の歌声は
「遊び」や「無邪気さ」
「素直な喜びの感情」を
表しているようで


年齢を重ねると、どうにも
涙腺にグッとくる🥹


さらに、「子ども」の声として
もう一つ挙げられるのが
アオくんを演じる
毛利花さんの独唱



ドラゴンの登場後
アオくんが一人で
この「にじまつり」を歌う
シーンがあるのですが


個人的にこのシーンが
本当に大好きで。


『アオと夜の虹のパレード』の
制作ディレクターの田中直基は
公式インタビューで
こんなことを語っています。

噴水ショー業界は、そもそも足し算や規模で競うのがセオリーなんですが、今回は「引き算」や「何もない間」いうものを大事にしています。冒頭のアオが森を歩くシーンや、後半のドラゴンの後のシーン。この手のショーでは考えられないくらい静かな演出です。

公式インタビュー


毛利花さんは収録当時16歳。
子供の頃から
ミュージカルで活躍してきた
確かな歌声の持ち主。


この独唱のシーンでは
その毛利花さんの歌唱力に
大人の制作スタッフが
全幅の信頼を置いているのがわかるほど


このシーンはとても静かです。


彼女の歌声をきっかけに
「いのちが戻ってくる」
「再び時が動き出す」
そんな流れになっています。



大抜擢された
16歳の歌声に
会場に集まった観客が皆
静かにじっと聞き入っている。


あの時の一体感は
会場だからこそ味わえる
感動的な瞬間の1つです。


杉並児童合唱団と
毛利花さんの歌声は


これからの世代への
大きな信頼と


大人が見失いがちな
瑞々しい感性の喚起を
呼びかけてくれているようです。


◾️終わりに|『アオと夜の虹のパレード』が呼びかけるもの

『アオと夜の虹のパレード』は
万博で毎日2回ずつ
夜に上演されています。


利用されているのは
会場付近を流れる海水。


船からウォーターゲート側を見たところ
この広大な海の水とともに、ショーをつくる


おそらく一度として
同じ海水が使われることは
ないでしょう。


何十億年も前にこの星に生うまれ
海、 空、 大地、そして生きものを
めぐり続つづけてきた。


今日、飲んだ水は
トリケラトプスが飲んだ水かもしれない。


今日、吸った空気は
百年後の空気になるかもしれない。


水と空気は知っている。
いのち輝やく未来のヒントを。
そのために今すべきことを。

公式HPより

水上ショーは
華々しい演出も
見どころの一つではありますが


自然と共に暮らし
引き算や余白を尊ぶ
日本という国ならではの
コンセプトや美学があり


そのコンセプトをもとにして
物語が、音楽が
そして一流の技術があります。


一期一会の海水が
8800㎡の会場に設置された
300を超える噴水機に打ち上げられ
人工の光に照らされるとき


その打ち上げられる水の高さ
プロジェクトされるアニメーション
繊細で躍動的な噴水のダンスに
私たちは心動かされることでしょう。


その技術のすべてが
生き物たちのやさしい物語を
紡ぐために使われている


そんな事実に思いを馳せると
現地で見る『アオと夜の虹のパレード』は
感動が何倍にも増幅すると思います。



ちなみに私の最後の万博は
10月13日。抽選は外れました。


でも、大尊敬する菅野よう子さんの音楽が
こんなにも素晴らしい技術と予算をかけて
三次元化される機会



この先、そう何度も
あるものではありません。



どんな場所からでも
どんなコンディションでも
可能な限り楽しみ尽くそうと思います!


それでは皆さま
引き続き素敵な万博を!!


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