発売妄想中:MSX1版 ウィングマン2+ ~君だけのヒーロー~

こちらは、ウィングマン2(MSX メガロム)とウィングマンスペシャル(MSX2 ディスク)の合間に3が発売されていたらという妄想のもとに仕上げたMSX1風のCGです。3ではなく2+なのはMSX2のメガロム仕様では諸般の事情から販売できなかったので少しひかえめに2+にしましたみたいな設定です…さらにこの次があったらウィングマンTurboとかになった事でしょう。
この投稿では前半にCGのバリエーションの紹介をします。後半は絵を描く際に気を使った事や、ちょっとしたテクニックなどをまとめます。
CGのバリエーション

こちら ↑ はスプライトの補佐が無いバージョンです。目の部分は特にスプライトなしでは厳しかったですが、電光掲示板で葵と美紅の顔が映し出されているという設定で描いているので全体に黒い箇所が少ないほうがぼわっと光ってる感があっていい気もします。ウィングマンの右腕は曲げをもっと直角に近づければ自然な配色にできると思うんですが、今回はポーズ優先にしました。ウィングマンの右ほほがピンクな件については後半のうんちくで。

こちら余計なネタなしのバージョンです。純粋な絵だけ楽しみたい人用ですね。ロゴを入れるためレイアウト全体が右に寄っていますが、ど真ん中バーン!という配置は一見バランスが良さそうに思えますが、整いすぎていて不自然にも見えます。ウィングマンも右足が画面左に踏みlこんだ格好なのもあり、これはこれでいいバランスだと思います。葵さんの頭が見切れてるのが気になりますか?

こちらはノート記事のヘッダー画像向けに1920x1006の比率に合わせてレイアウトを調整して葵さんの見切れた髪も追加で描いたものです。ちなみに元絵を320x192サイズで描くとノートヘッダーサイズに合わせやすいです。

さらにおまけのブラウン管エフェクト付きです。自分も前にブラウン管エフェクトツールを作って公開しましたが
上の画像のように、さらにきれいに変換できる別のツールを見つけたので、そのうち紹介したいと思います。
実機用正方ピクセルデータ


この小さな2枚は実機で表示するための元データです。スプライトとBGで分けてあります。ここまでの4枚の大きな絵はブラウン管での見た眼に合わせて1ピクセルが8:7の横長の比率に調整されています。(元絵はそれを逆算して縦長の見た目で作成しています。)この横長ドットの画像は実機データにうまくコンバートできないので、元データも掲載しておきました。
さて、自分はMSX実機は持っていません。手元に置いておいてインテリアになるようないい感じのMSX0が発売されたら購入しようとは思いますが、エミュレータではなく実機&ブラウン管でぜひ自分の描いたMSX1風のCGを見てみたいところです。ブラウン管のTVを持ち込まれるようなMSXやレトロPCかレトロゲーム機のイベントはありませんかね?
絵を描いた際の考察
横じま中間色を推す自分のMSX1風のCGですが、それは技術的な話が大きく、絵全体としてはタイリング無しの場所、チェッカー模様のタイリングの場所、誤差拡散的なタイリングの場所を散りばめるべきだと思っています。特定のタイリングだけで表現されたCGはもろに フィルターで変換しました! という感じになってしまい(それはそれで動画用途など変換コスト的に利点があります)一枚絵としては魅力をあまり感じず好きではないのです。何が何でも横じま中間色がいいわけではない、使い分けましょうという件については、以下の投稿の中盤にまとめてあります。
特に女性の広い面積の肌色についてはタイリング無しの塗りにするスタンスです。(ハイライトや影部分にはタイリングを使います。)これはいい肌色がないMSX1パレットで絵を描く際の大きな制約となりますが、全体の構成の調整、状況側を合わせる、人間の特性や目の錯覚を利用する、などいろいろな手段を駆使してタイリング無しでいい肌色に見えるように努めます。この制限を超えていくところがただの懐古趣味ではなく新たなアートにもなりえるのではないかと思うわけです。
で、今回なんですが、女性2人のは肌色に思いっきり横じまタイリングを使っています。これはどういうことか。
絵の構成要素の主役とわき役
今回のウィングマンの妄想タイトル絵はコミックス1感をモチーフにしているわけですが、この絵の主役は誰でしょう?
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3人とも主役だ!とも言えるかもしれませんが、やや前面にいるウィングマンが強いかなというのが自分の考えです。後ろの2人は淡い薄い色で描いても絵が成り立ちます。この絵のウィングマンは体が真っ黒で存在感が強いため(そして桂正和先生の絵のセンスにより)タッチが女性2人と同じでも混ざって見えませんが、通常の絵であれば色彩やタッチを変えた方が見やすい絵になると思います。
今回の女性2人は、モチーフとしてはサブである・面積が大きくてタイリングが可能・全面と背面で表現を分けたい、この3つの理由から肌色に対してタイリング適用となり、逆にウィングマンはタイリング無しで行くと決めました。ウィングマンが後ろの2人に溶け込まないようにしたいのです。そのため特に中間色を使わなくても描けそうな2人の髪もあえて横じまのタイリングを入れてあります。
電光掲示板風:絵の制約ら状況を設定
とはいえ横じまタイリングとタイリング無の絵が同居する事になるので、理解しやすい絵の構成とする以外の意味も与えたくなりました。ここで横じまタイリングはCRTの走査線のように見える事を応用して 暗闇のビルの屋上にウィングマンがいて、後ろの電光掲示板には女の子2人の顔が映っている
という状況を考えました。映画の1シーンとしてもありそうな状況かと思います。この設定の方向で絵にも効果を入れていきます。
まず、女の子2人は画素が発光している事を表現するため、黒の利用個所を最低限にして、色味も白飛び気味に明るく振っています。影部分も明るめです。髪の形状を表す線画にもなるべく色を入れています。
次にウィングマンに光の照り返しを入れていきます。MSX1風の絵の制限により好きな場所に好きな色を置くことはできませんが(スプライト適用箇所を増やせば可能です)可能な場所には女の子の色が反射している表現を差し込みました。ウィングマンにはもっと逆光的な影の入り方やリムライト表現ができるとよかったのですが、影の形もあまり自由にならず、しかし影を入れないと絵が単調になる、という制限の合間でちょっとおかしな影の入り方になってしまいました。まあ、今回はこれで良しとしました。
ウィングマンの右ほほや右の腰のパーツには美紅の髪の色が染みだしてきてしまっています。これは横8ピク内に2色制限に引っかかってしまったためですが、ピンクの光が映り込んできているという形の表現にまとめているので、あまり不自然さは感じないと思います。右ほほのピンクは最後に白スプライトで隠ぺいされてますが、全て隠してはおらずあえてピンクの個所が残されています。
色の照り返しを応用しよう
今回のようにMSX1風の絵を描いていると横8ピク内に2色制限にひっかかり、横の物の色が染みだしてきてしまう事が多々あります。これを色の写りこみ表現で逃げることができる事があります。今回は発光体が後ろにあるのでたまたま可能だったのではないかというとそうでもなく、特に鏡面でつるつるな材質でなくとも、普段意識していないだけで物の色は近くの物の色の影響を強く受けます。
絵のデッサンなどを勉強すると、床からの反射光を描きいれましょうと教えられます。設置感は影だけで出すものではなく、奥まり具合に応じでより暗い配色をするのは間違いなのです。カラーの物体でも、白いシャツの人の横に赤い服の人がいると白いシャツはほんのり赤くそまります。他の物が近くにある(もしくは今回のように強く発光している)という前提が必要ですが、2つの物はお互いの色の影響を受けて見えます。このことを踏まえると横8ピク内2色制限にぶち当たった際もうまく回避する事ができたりします。細かいですが知っておくと便利です。
まとめ
ウィングマンについて。最近ドラマ化された事もあってか話題になる事が多いですね。原作はあらためて見て(CGで描いてみて)抜群にセンスのいい絵だなと思います。アニメ版も好きです。一般的にも原作もアニメも両方好きって人が多くないですか?そして最近MSX版のウイングマンの画面をリライトしている例をちらちら見かけて自分も描いてみたくなったわけですが、描きたいシーンはすでに十分きれいな作品が出ていたので、違うシーンを描いてみました。
MSX1絵について。MSX1風の絵を描く際にも一般的なアートの知識があると役に立つことが多いです。機械的なドット打ち作業やフィルタ一発では決していい絵になりません(楽しい趣味ではあります)。自分としてはMSXの事もよく知らない人が見ても魅力的なドット絵にみえるような作品を今後もちょいちょい描いていけたらと思います。
実はドット絵じゃない普通の絵を描く方がメインなんですが、最近はドット絵ばかりですね。楽しいですしね。
