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糖新生って危険?

皆さん、こんにちは!モグです。
今日は、前に脂質だけだとエネルギー不足になって糖新生起きて身体に悪いんでしょう?コルチゾール出るし…みたいな事を言われたので糖新生を見ていきましょう!

1. はじめに:代謝システムの本質的な違い

​「糖新生(アミノ酸などからブドウ糖を作り出すプロセス)」という生化学的反応自体は共通しているものの、その背景にある代謝の制御システム、インスリンとグルカゴンのバランス、そして身体全体のメイン燃料の切り替わり方は、食生活のスタイルによって大きく異なるようです。

​普通食の場合の糖新生:

糖質が常時供給される状態をベースとし、インスリンが優位な中で補助的・補完的に行われる。血糖値の乱高下や外部要因に左右されやすい。

ここ、大事なので、​わかりやすくメカニズムを分解して説明します。

本来のインスリンは「糖新生のブレーキ役」

​正常な体では、食事で糖質が入ってくるとインスリンがドバッと分泌される。このインスリンには「今は外から糖質が入ってきたから、肝臓でわざわざ糖新生をしてブドウ糖を作らなくていいよ!」と、糖新生のスイッチをオフ(抑制)にする強力なブレーキの役割がある。

​糖質を食べる ➔ インスリンが出る ➔ 糖新生がストップする

​食後しばらく経って血糖が下がる ➔ インスリンが減る ➔ グルカゴンが増えて糖新生が再開する

​これが本来のスムーズなコントロール。

インスリン抵抗性があるとブレーキが壊れて「作りっぱなし」になる

​ところが、糖質の摂りすぎや内臓脂肪の蓄積などで「インスリン抵抗性」が起きると、肝臓がインスリンの命令を聞かなくなってしまう。

​するとどうなるかというと、食事から糖質がたくさん入ってきて血中にインスリンが溢れているにもかかわらず、肝臓は「インスリンのブレーキ信号」を受け取れない。

​結果として、食事からの糖質+肝臓が勝手に作る糖新生のダブルパンチが起きてしまう。

​糖があるのに糖新生のスイッチが切れず、勝手に糖を作り続けて血中に放出しちゃうから、食後高血糖や空腹時高血糖が起きて、糖代謝全体がめちゃくちゃ不安定になるんです。

血糖値のジェットコースター(反応性低血糖)による暴走

​普通食(高糖質食)のもう一つの問題は、血糖値の急上昇と急降下。

​糖質を食べると血糖値が跳ね上がり、それを下げようとして大量のインスリンが出る。その結果、今度は血糖値が下がりすぎて「反応性低血糖」を起こすことがある。

​血糖値が急降下すると、体は生命の危険を感じて慌ててアドレナリンやコルチゾール、グルカゴンといったストレスホルモンを大量に分泌する。

​これが緊急ブレーキ(非常事態モード)になって、肝臓に「今すぐ糖を作れ!」と強制命令を出すので、またドカンと糖新生が起きる。

​糖質を食べて高血糖

​インスリン過剰で低血糖へ暴落

​ストレスホルモン発動で緊急の糖新生

​再び血糖値が不安定に

​こういう乱高下が日常茶飯事になるから、普通食での糖新生は常に振り回されて不安定になるのです。

​まとめると

​インスリン抵抗性のある普通食の糖新生:

糖質が入ってきているのにブレーキが壊れて糖を作り続けたり、乱高下した血糖値を補うために緊急発進を繰り返したりする、制御不能な乱暴な状態。

​だから「普通食でインスリン抵抗性がある状態の糖新生」は、体に強いストレスを与える危険な糖新生になりやすいのです。

私自身もですが、糖質中心の食生活だった頃は、気分悪い、めちゃくちゃ飢餓感感じる→糖質欲しい→糖質入れる→快感すごいしエネルギー湧く→一瞬でまた空腹、激しい倦怠感、みたいなジェットコースター感酷くて常にガリガリ人生で年齢と共にエネルギーさえ湧かなくなって倦怠感のみ…どうにか生きてるみたいな常態でした。今思えば、糖新生起きまくってて、命削ってたからなんでしょうね…。泣


​カーニボアの場合の糖新生:

身体のメイン燃料が「ケトン体」や「脂肪酸」へと完全にシフトした状態(ケトーシス)で常時行われる。インスリンが最小限に抑えられ、グルカゴンが優位な状態で安定しており、恒常的な「メインのブドウ糖供給システム」として最適化されている。

​2. カーニボアにおける糖新生の安全性と危険性の境界線

​潤沢な脂質とタンパク質に支えられたカーニボア環境下において、糖新生は生命維持に不可欠な極めて正常かつ洗練されたシステムであり、まったく危険ではない。

​安全な糖新生(十分な脂質がある場合):

脳や赤血球など、どうしても一定のブドウ糖を必要とする組織のために、肝臓が淡々と行うルーティンワーク。脂質が十分に足りていれば、自分の筋肉を分解して糖に換える必要性はない。体内に十分な脂質(脂肪酸とグリセロールのセット)が入っていれば、脳や赤血球などのために必要な最小限の糖は、わざわざ自分の筋肉をタンパク質分解して作らなくても、脂肪の分解から出てきたグリセロールだけで余裕でまかなえる仕組みになっている。グリセロールだけでは量が不足する場合、アミノ酸(糖原性アミノ酸)からの糖新生が一定数行われること自体は生理学的な事実ですが、脂肪摂取がしっかり出来ていれば非常に安定した範囲です。

​危険な糖新生(脂質が不足する場合):

食事からの脂質が不足すると、身体はエネルギー危機と判断し、代償的に糖新生を過剰に引き起こす。結果として自分の筋肉組織を大量に分解してアミノ酸を取り出さざるを得なくなり、代謝が破綻するリスク(ラビット・スターベーションの原理)が生じる。

厳格なカーニボアで脂肪を十分に摂取出来る基盤が無い方がやると、ここが危険なのです。私も初期に「ハイファットカーニボア」で推してたのも、そもそもハイファット(高脂質)が出来ない方はカーニボアしたらダメだと思ったからです。無理にカーニボア続けると体調不良酷いし、何よりも精神常態悪くなります。見てて思うのが肉や脂食べるのが苦行みたいですもん…。

そして、けっこうあるあるなのが食事を見てると、個人の運動量にもよりますが脂肪少ないなーといつも思います。辛そう…って思います。そもそもが動物性脂肪=悪、あとは高価(バターとか)な印象も邪魔してなのか、そんな少量で脂肪多めなの!?って思います。とにかく基準が低い。全然もっと脂肪食べて欲しい。特に厳格なカーニボアやってる方なら、そのくらい脂肪は食べるべきだと思っています。本当にめちゃくちゃ重要。

よくカーニボアやってて、痩せ過ぎちゃうって方は絶対に糖新生起きまくってるからでは?と私は思っています。

​3. オキサレートダンピングとの複合的ストレス

​カーニボアにおいて脂質不足などで代謝のストレス(コルチゾールやグルカゴン優位の過剰な状態)が生じているところへ、過去に蓄積されたシュウ酸が一気に排泄されるオキサレートダンピングが重なると、肉食生活であっても非常に過酷な状況に直面しやすい。


​エネルギー不足とデトックスの相乗効果:

結晶化したシュウ酸が細胞を刺激しながら血中に溶け出し体外へ排泄される際の激しい炎症やピリピリとした痛みが、代謝の調整期や疲労感と合わさることで、心身に大きな負担がかかる。

とにかくオキサレートが動き出すと痛みや苦痛、倦怠感酷いですし空咳、鼻水、喉の痛みや強烈な偏頭痛や鬱っぽくなったりイライラもするので辛いです。

​精神的負荷:

「植物を一切断っているのに不調が起きる」というジレンマは、新しい毒を取り入れているのではなく、過去の負債を身体が大掃除しているデトックスのプロセスである。

​4. アニマルベースダイエットという選択肢の優位性

​肉・卵・魚・乳製品を主軸にしつつ、果物や蜂蜜などの適度な糖質源を取り入れるアニマルベースダイエットは、完全なカーニボアと普通食の中間に位置する、非常に柔軟なハイブリッド型の代謝システムです。

​代謝のクッション機能:

外から入る少量の糖質が肝臓のグリコーゲンタンクを適度に満たし、肝臓がフル稼働で糖新生を行う必要性をセーブする。これにより、エネルギー不足やコルチゾールの過剰分泌、筋肉分解のリスクが大幅に低下する。

​オキサレートダンピングのマイルド化:

デトックス自体はなかなか進まないが、極端なシュウ酸の急激な排出(ダンピング)の波が分散され、激しい痛みを引き起こしにくくなる。

​初心者にとっての理想的な環境:

代謝の切り替え(メタボリック・フレキシビリティ)がスムーズに行われるため、ケトフルーなどの適応障害や精神的・肉体的なハードルが低く、長期的な継続がきわめて容易になる。


いかがでしたか?

私は、人体実験でカーニボアやってるだけでアニマルベースダイエット推しです。

厳格なカーニボアじゃないと体調不良が出てしまう人以外は、オキサレートダンピングのコントロールやハイファットカーニボアの継続の難しさなどを考慮しても絶対にアニマルベースダイエットや低シュウ酸ダイエットに留めておくのがおすすめです。

そして、今はコルチゾールがかなり認知度高くて悪者になってますが悪者じゃないです。以下にまとめました。

​1. コルチゾールが持つ本来の重要な役割

​血糖値の維持とエネルギー確保: 副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンであり、血糖値が下がったときにブドウ糖を供給したり、脂肪やタンパク質を代謝してエネルギーを作り出したりする。これにより、私たちは常に活動するためのエネルギーを維持できている。

​強力な抗炎症・免疫調整: 体内で炎症が起きたときに過剰な免疫反応を抑え、ダメージを最小限に食い止める消炎作用を持つ。

​ストレスへの適応: 外部からの物理的・精神的ストレス(寒暖差、運動、緊張など)に対抗し、全身の器官を「戦闘モード」にしてピンチを乗り切らせる。

​2. 正しいカーニボアにおける「素晴らしいホルモン」としての側面

​効率的な脂質・エネルギー代謝: 糖質を断ち、十分な動物性脂肪とタンパク質を摂る正しいカーニボアを行っている状態では、コルチゾールは「エネルギーを効率よく生み出す指揮官」として健全に機能する。

​朝の目覚めと高いパフォーマンス: 副腎のリズム(コルチゾール・リバウンドなど)が正常であれば、朝にスッキリと目覚め、日中の高い集中力や持久力を支える原動力となる。余計な血糖値の乱高下がないため、常に安定した高いパフォーマンスを発揮できる。

​3. 問題は「ホルモン自体」ではなく「間違ったやり方」による破綻

​冒頭で話題に挙げたような「脂質不足」「カロリー不足」「糖新生の暴走」といった間違ったやり方を続けると、コルチゾールは常に分泌されっぱなしの「非常事態モード」に固定されてしまう。

​その結果、副腎が疲れ果てて分泌能力が枯渇(副腎疲労)し、免疫が暴走したり、慢性的な倦怠感や鬱状態に陥ったりする。

​つまり、コルチゾール自体は、生命を支え、肉食の代謝を美しく回してくれる極めて優秀で素晴らしいホルモン。要は、適切な栄養(良質な脂質とエネルギー)をしっかり入れて、副腎や代謝をいじめるような間違った低栄養生活をしないことが何よりも大切。

コルチゾール、最近は悪者扱いされてて可哀想なのでフォローしてみました。あと糖新生もです。

皆さんは、どう思いましたか?コルチゾール、糖新生を悪者にする前にちゃんと動物性脂肪を美味しいと感じてたっぷり食べれてますか?しっかりとした身体になって怠さはないですか?

人間が勝手に名前つけただけの現象に偏見持ってないですか?

では、また!

参考書籍など

​1. 糖新生・脂質代謝・生理学の裏付け

​『ヴォート基礎生化学』(東京化学同人)

​生化学の世界的名著。糖質を摂取しない状態での代謝経路や、中性脂肪の分解によって生じる「グリセロール」が肝臓でどのように糖新生の基質として使われるか、その詳細な回路とエネルギー代謝の原則が科学的に網羅されている。

​『ガントン医学生化学』 または各種「標準生理学」の教科書

​副腎皮質ホルモンとしてのコルチゾールが持つ本来の生理学的役割(血糖値の維持やストレス適応)や、インスリンとグルカゴンのダイナミクスを正確に学ぶためのベースとなる。

​2. ラビット・スターベーション(タンパク質中毒・脂質不足の危険性)の裏付け

​Vilhjalmur Stefansson (ヴィルヒャルムル・ステファンソン) の著作

​北極探検家であり、イヌイットと共に生活して肉食中心の食生活を科学的に検証した人物。その記録や著書(『The Fat of the Land』など)の中で、脂質を伴わない赤身肉(リーンミート)だけに偏ったときに起こる「ラビット・スターベーション(脂肪飢餓/タンパク質中毒)」の現象や、動物性脂肪の重要性が実体験と共により深く描かれている。

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