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加害猫ポテ丸


​皆さん、こんにちは!モグです。

​今日は、先日実家の猫に思いっきりザックリ引っ掻かれたというか、刺された傷の経過がちょっと面白かったので考察していこうと思います。

​実家猫のポテ丸(加害者なので実名報道します)は、まだ10ヶ月の仔猫ですが、非常に栄養状態が良く、骨太大柄な猫で既に母親だと持ち上げるのが困難なほど。更に力が強く、何事にも全力投球してきます。

​彼は私をたまに来る「遊び相手」と認識しているようで、軽く甘えた後はずーーーっと私を遊びに誘ってきます。私が動く度に目を光らせて「やんのかダンス」で近寄って来ては、ダッシュで逃げて、また見つめてきます。

​しかし、その日私は、姪っ子が貸してくれた漫画(葬送のフリーレン)に夢中で全く相手をしませんでした。近くに置いてあったポテ丸お気に入りの段ボールに入って、ガリガリやっているのは気付いていましたが、あまり気にせず漫画を読んでると……突然ズドーーン!ザザザザ!と段ボールにスライディングを決めながら入りつつ、私の方にぶつかって来たのです。

​「もう〜」と箱を押し返すと、ポテ丸が自分で噛み千切って開けた穴から太い腕を出し、私の手のひらに2つ、深い大穴を開けていったのです!

​「うわっ」と思った時には遅く、爪がなかなか抜けないほど深く刺さっており、加害猫も「やっちまった!!」と察したようで物凄い勢いで逃げました。

​とにかくサラサラとした血液で出血の勢いが凄くて、滴り落ちるくらいぶわっと出てきて、その時真っ先に頭に思い浮かんだのが「血がサラサラ=止まりにくい、ヤバイ!」という焦りでした。

​というのも、私は以前に口腔外科の手術助手時代の経験から、とにかく「血液をサラサラにする系」の薬を飲んでいる患者さんには注意しなきゃいけない、という知識が染み付いていたからです。実際に新人だった頃に患者本人がその事実を申告しなかったために、現場が大惨事になった経験もあり、私自身は薬を何も飲んでいないのに、余りに勢いのある出血が当時の手術現場の記憶と重なり、フラッシュバックしました。

​ところが、私の心配は杞憂でした。

​流水で傷口をしっかり洗浄して手を乾かすと、あんなに勢いよく出ていた血が、ピタッと止まっていたのです。その後、ハイドロコロイド絆創膏を貼っておいたところ、あっという間に炎症も起きず、痛みも全くないまま、驚きのスピードで綺麗に治ってしまいました。

​過去記事で書いた、たった5mmの浅い傷が痛んで口内炎長引いたのに比べて、今回の「猫にやられた感染症リスクが高く、しかも深い傷」が、なぜこんなにも瞬速で、無痛で治ってしまったのでしょうか?

​(※ちなみに、その5mmの傷についての過去記事はこちら↓)

​説明しましょう!

​この「血液サラサラ=大惨事」という医療現場の常識を、私の細胞たちが鮮やかにひっくり返した驚きのメカニズムを、化学と生物学の視点から3つのステップで解説します。

​① ポテ丸の凶器(雑菌)を押し流す、天然の「高圧洗浄システム」

​猫の爪や牙の傷がなぜあんなに化膿しやすいかというと、細くて深い傷口の奥底に、目に見えない凶悪な雑菌(パスツレラ菌など)を閉じ込めてしまうからです。

​ところが、肉食生活で現在はオキサレートダンピングも落ち着いている時期(歯がツルツル期です)、ミネラルの満たされた私の血液は流動性が抜群。傷を負った瞬間、ドロドロ血のように菌をその場に留まらせることなく、淀みのないスムーズな血流が内側からの「天然の圧力」となって、奥底の雑菌ごと外へ一気にフラッシュアウト(押し流し)したのです。

​医療現場でいう「薬で凝固系をブロックして血が止まらないリスク」とは根本的に異なり、これは野生の身体の機能が発動した、意図的な「自浄作用としての出血」だったわけです。

​② 世間の悪者をフル稼働させた「高速パテ埋め工事」

​「雑菌は全部洗い流したぞ!」と細胞たちが判断した瞬間、私の身体は一転して猛スピードで止血にシフトしました。手を洗って拭う頃にはピタッと血が止まっていたのがその証拠です。

​ここで大活躍したのが、世間で目の敵にされがちな「コレステロール」や「脂質」です。

​実はこれ、生物学的には「細胞膜の原材料」であり、傷口を緊急補修するための最高級のセメント(パテ)。毎日美味しい肉や卵をたっぷり食べている私の体内には、この建築資材とそれを運ぶトラックが、常に現場(血管内)に潤沢に用意されていました。だからこそ、修復シグナルが出た瞬間に一斉投入され、まるで道路舗装のように一瞬で傷口が塞がったのです。

​③ 過去の5mmの傷との決定的な違い

​では、なぜ過去記事に書いた「たった5mmの浅い傷」の方があんなに激しく痛んで長引いたのか?

​ここで、シュウ酸研究の第一人者であるサリー・ノートン氏の著書にある「シュウ酸は傷(損傷部位)に集まって溜まる」という恐ろしい原理がバッチリ繋がります。

​あの時の私は、絶賛オキサレートダンピング(シュウ酸の大掃除)の真っ只中。体内のシュウ酸濃度が非常に高くなっている時期でした。

​そんなタイミングで小さな傷を作ってしまったために、傷口の修復シグナルに引き寄せられて、体内のシュウ酸がそこへ一斉に大集合してしまったのです。傷口でシュウ酸が結晶化して暴れ回れば、当然、強烈な炎症が起きてズキズキとした激痛が長引くわけです。細胞たちもその処理に追われてキャパオーバーになり、大パニックを起こしていました。

​しかし、現在の私の体内は違います。

​外からの余計な負荷(植物毒)を完全にシャットアウトし、毎日マグネシウムやクエン酸を補給しているため、流れてくるシュウ酸は完璧に丸め込まれて無害化されています。

​だから、ポテ丸に深い傷を開けられても、そこに痛いシュウ酸が溜まることなく、細胞たちも圧倒的な「余裕」を持って動くことができたのです。

​ハイドロコロイドで傷口の潤いを保ち、菌の入らない密室を作ってあげた瞬間、有能な細胞たちがチーム一丸となって「はい、邪魔するシュウ酸もいないし、資材は山ほどあるから爆速で突貫工事終わらせるよー!」と、ノーエラーで完璧に修復してくれた。だから、深い傷なのに痛みも炎症も全くなく、あっという間に治ってしまったのです。

​まとめ:人間本来のポテンシャル、凄すぎる

​医療現場のデータや常識は、あくまで「一般的な現代の食事(植物毒や栄養不足)」をベースに作られたものです。だからこそ、「サラサラ=止まらない」というリスクばかりが強調されます。

​しかし、外からの邪魔者をゼロにし、最高の栄養(カーニボア食)で満たされた人間の身体は、本来持っている野生のサバイバル能力を発揮します。「流動性の高い血液でまず除菌のためにわざと出血させ、その後、圧倒的な資材で素早く止血・補修する」という、信じられないほどスマートで無敵なディフェンスシステムが作動するんだということを、ポテ丸のおかげで体感することができました。



​いかがでしたか?

​ポテ丸(加害猫)には一瞬ムカつきましたが、自分の傷を観察してるうちに脳内で激しい閃きが起きてしまったので、すっかりポテ丸の存在を忘れて考え込んでしまいました。私が静かに怒っていると勘違いしたのか、その後は段ボール突進をやって来なくなりました(笑)。

​でも、よくよく考えてみると、この身体が本来持つ「フラッシュアウト機能」と「修復作業のスピード」が高ければ高いほど、過酷な自然界で怪我をしても生き延びる確率が上がります。そしてそれこそが、狩猟民族としての経験値や知恵を獲得していくための「要」だったのではないでしょうか。

​肉食動物本来の強さがあれば、「狩る」能力が上がる経験をたくさん積むことができる。その繰り返しによる脳への刺激こそが、栄養状態はもちろんですが、次世代への教育や伝承へと昇華され、人間の脳をここまで巨大に発達させたのでは?とも考えています。

​まさに「文武両道」とはこのことで、強い肉体(ベース)あればこそ、本当の学び(本からだけでなく、経験からの深い学び)は得られるのだと感じます。

​よく、「頭のいい人は本から学び、バカは経験から学ぶ」なんて言う人がいますが、私は絶対に違うと思います。

​「頭のいい人は全て(本からも経験からも)から学び、バカは本からも経験からも学ばない」

​これが正しいのではないでしょうか。

​だから、目の前で何が起きても、そこに少しでも学びや気づきを見出せる人であるならば、この世にバカなんて一人もいないのです。

​ポテ丸も何かを感じたようですし(笑)。

​では、また!



​参考文献(Citation)

​シュウ酸に関する文献

​日本語版: サリー・ノートン『毒になる植物 栄養になる植物――シュウ酸の恐怖から身を守る健康法』シカ・パブリッシング、2024年。

​原著(英語版): Sally K. Norton, Toxic Superfoods: How Oxalate Overload Is Making You Sick--and How to Get Well, Rodale Books, 2023.

​コレステロールと細胞膜・創傷治癒(傷の修復)に関する文献

​細胞膜の基本構造とコレステロールの役割(医学・生物学の標準教科書):Bruce Alberts 他『細胞の分子生物学(Molecular Biology of the Cell)』

※コレステロールが細胞膜の流動性を保ち、細胞の構造を維持するために不可欠である基本組織が網羅されています。

​脂質と皮膚・組織の再生に関する研究:各国の脂質生化学や創傷治癒(傷が治るメカニズム)の論文において、「コレステロールや脂肪酸が、新しく作られる細胞膜の障壁(バリア機能)を形成するための必須成分である」ことが広く立証されています。

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