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「椿ノ恋文」を読んで思ったこと-想いは届く-

育児に家事に追われながらも、代書業を再開した鳩子。様々な人の話を聞き、想いを手紙にしながら、QPちゃんとの関係に悩む日々。そんな時、突然、先代と恋愛関係にあった人の親戚から手紙が届く―――。

母親になってから、小説の読み方が変わりました。

以前なら主人公の恋愛や仕事に目がいっていたのに、今は親子のやり取りに胸が締め付けられます。

誰かに想いを届けるための手紙。
けれど、一番近くにいる人にほど、言葉は上手く届かないものかもしれません。
『椿ノ恋文』で描かれた、鳩子とQPちゃんの姿に、未来の自分を重ねました。

いつか娘も大人になり、私の手を離れていくのでしょう。
それは少し寂しいけれど、きっと親になるということなのだと思います。

人との出会いと別れ、伝えることの大切さについて綴ります。

①読み終わって


前作と同様、ほのぼのとしていて温かい物語でした。
特別なことは起こらないけれど、日々のもやもやや悩みが解消されていくのは、読んでいて心が温かくなりました。
私が大好きな雰囲気です。

今回は出会いと別れが印象に残りました。

②鳩子とQPちゃんとの関係


初めて登場した時、QPちゃんはまだ5歳で、天真爛漫でとても可愛かったです。
それが今作では中学生になっていて、成長に驚きました。

反抗期であり、何日も口を聞いてくれない日々も続き、QPちゃんとの関係に悩む鳩子の姿は
「未来の自分かもしれない」と思いました。
想像すると、胸が苦しくなりました。

子供は成長し、親の思うようにはいかなくなります。
大人も一緒に成長していかなければならないな、と思いました。

③出会いには別れがある


今作で私は「出会いと別れ」が印象に残りました。
結婚する娘、未来の自分、お隣さんと新しく引っ越してきた人、運命の人。

様々な出会いがありますが、人との縁は永遠ではありません。
だからこそ、一緒に過ごす時間がとても尊いのです。
今ある日常を大切にしていきたいと強く思いました。

④手紙という存在


鳩子は代書屋をしており、依頼主の言葉や想いを手紙にします。
言葉を丁寧に選ぶ姿は依頼主や送り主への想いが伝わってきて心が震えました。

QPちゃんも鳩子に手紙を書きます。
普段面と向かって言えないことも、手紙なら不思議と伝えられるのです。
気持ちを形にすることの大切さが、そこにはあります。

言葉を伝えるプロである鳩子でさえ、一番伝えたい娘には言葉が届かないもどかしさ。
手紙を書くように、娘との時間ももっと丁寧に紡いでいきたいです。

⑤「想いは届く」ということ


今生きている人や、もう会えない人。
遠くにいる人や、家族。
想いは、きっと届きます。

想いは、言葉は、形を変えて誰かの心に残っていくのです。

⑥大切なことを教えてくれた


手紙はただの文章ではなく、想いを運ぶ大切な存在です。
大切な人にはちゃんと、自分の言葉を届けたいと強く思いました。

出会いにはいつか別れがあります。
だから私は、手紙という形でも、言葉という形でも、伝えられるうちに自分の気持ちを届けたいです。

生きている人にも、もう会えない人にも
想いはきっと届くと信じています。

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