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『日曜日のラモー:ピアノをやめてしまった娘たち息子たち+に贈る楽譜帳』発売開始

去年の秋から準備を進めてきたジャン=フィリップ・ラモーのピアノ曲集が完成し、アマゾンで販売を開始しました。

ラモーのクラヴサン小曲を知って繰り返し弾くようになってから2.3年でしょうか。ラモーを知ったきっかけは多分、アイスランドのピアニスト、ヴィキングル・オラフソンのアルバム『ドビュッシーとラモーの対話』だったのではと思います。

ドビュッシーとラモー、150年くらいの時代差がありますが、どちらもフランスの作曲家です。ドビュッシーは日本でも人気の高い、20世紀初頭を代表する作曲家、一方ラモーは18世紀・バロック時代の著名な作曲家です。ただ同時代のバッハほど有名ではなく、音楽関係者以外にはあまり知られていないかもしれません。

わたし自身、ピアノを習っていた子ども時代を含め、大人になってピアノを再開した後も、ラモーはほぼ未知の人でした。教則本に沿って習うピアノというのは、(少なくとも日本では)案外狭い世界しか網羅していないのかもしれません。

楽器を奏でる楽しさは、自分が音を発し、それを耳にし、人にも聞かせるということ以外に、多様な音楽の世界を自らの手や身体で体験することがあると思います。クラシック音楽の世界でも、過去に遡って現代に至るまで、それはそれは広い広いフィールドがあって、宝物のような作品がどっさり蓄積されています。なんとゴージャスな! そんな風に思うことがよくあります。

ラモーのクラヴサン曲は、過去のアーカイブの中でひときわ輝いている、楽しく、美しく、軽快でユーモアたっぷりの、今という時代にフィットする名曲ぞろい。そう思います。

しかも、(自分に合ったテンポで弾けば)それほど難しくないのです。どれも名曲でありながら、弾くことは難しくない、理想のピアノ曲です。

自由な感覚で曲の選択をする若手ピアニストを中心に、ここ何年かラモーを弾く人が増えています。弾いていて面白い、楽しい、アピールする、そんなラモーの特徴が彼らを惹きつけているのでしょう。

以下に『日曜のラモー』の収録曲および目次を紹介します。

ジャン=フィリップ・ラモー ピアノ曲集
ミュゼット       
第1メヌエット
第2メヌエット
ガボット 
ガボットと6つの変奏(テーマ、第1〜第6変奏)          
自然児アラワル(または野生の人)            
やさしい訴え(または小さな不満)           
ソローニュの愚か者      
喜び                  
ミューズたちの対話

この曲集について
装飾音とか運指とか
各楽曲についての短い(私的な)コメント

ラモーの楽曲に鳥のさえずりや羽ばたきをイメージしたことから、鳥のイラストや鳥をテーマにした短歌、詩が本の中でつかわれています。
日曜日のラモー:ピアノをやめてしまった娘たち息子たち+に贈る楽譜帳
Amazon オンデマンド出版:A4判(210 × 297mm)、30頁、¥1,320(税込)


表紙
扉ページ(KDP 校正紙)
「GAVOTTE | ガボット」のページ
各曲についてのコメントと演奏の参照例にリンクしたQRコード(KDP 校正紙)

弾くときのヒントになればと、楽曲に短いコメントをつけています。たとえばこんな風です。

ガボット
主調はロ短調。ラモーのクラヴサン曲はときどき、鳥のさえずりや羽ばたきのイメージがあるように感じます。たとえばこのガボット。少し悲しげな曲調で始まり、装飾音(特に両手同時のプラルトリラー)は鳥たちの嘆きのよう。第2主題は長調で明るく、右手ドレシレ・ドレシレ・ドレシレ・ドーのところは、小鳥たちがかしましく話しているようで可愛らしい。

自然児アラワル(または野生の人)
『未開人』のタイトルで知られる曲です。一説によると、1725年にルイ14世に会うためやって来た北米先住民の踊りを見て、感激したラモーがその印象から作曲したものとか。ユーモア溢れる楽しい作品です。ラモーのオペラ=バレエ『優雅なインドの国々』にも引用されているようです。 

『日曜日のラモー:ピアノをやめてしまった娘たち息子たち+に贈る楽譜帳』より


*この楽譜集の制作過程(特に校正の苦労)について、明日、記事の公開を予定しています。 本日(5月8日)公開しました。


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