学振申請書のテーマ設計、間違えていませんか? ボルボックス博士が学振「フルコンプ」した、学術研究計画デザインの永遠普遍の3原則
こんにちは、浜地です。
若手研究者のみなさんは、学振の申請書作成の時期ですね。
この記事は短いですが、目的は壮大です。
読んでいただいた皆様の申請書の採択に貢献するというだけではありません。
研究計画作成そのものの透明化による学術の促進を願って書いています。
返金申請を受け付けていますのでノーリスクです!
はじめに
学振の申請書で、いちばん大事なのはどこでしょうか。
業績欄でしょうか。
研究の背景でしょうか。
私は「テーマそのもののデザイン」だと思っています。
書き方のテクニックは、世の中にたくさんあります。
でも、そもそも何を問うかという設計図がずれていたら、どんなに上手に書いても通りません。
また、学振の敗因を分析するツイートで、テーマが広すぎて実現可能性がなかったとか、逆にシニア研究者から野心的なテーマにすべきという意見も見たことがかつてあります。
こういう状況は混乱しますし、考え方としては正しくないなと思います。
わたしは実現可能性と野心は両立すると考えています。
私は学振特別研究員に全て採用(フルコンプ)されました。
ここでいう「フルコンプ」とは、DC・PD・海外学振・RPDという主要区分での採択経験を指します。
なお、SPDはPDの中から選ばれる特別枠で申請はPDと同一なのでカウントせず、CPDや海外特別研究員RRAについては、公募時点で出願資格がなかったため申請していません。
これに加え、科研費では研究スタート支援と基盤Cの採択経験があります。
つまりこのnoteで書く内容は、一度だけ当たったひとではなく、評価軸の異なる複数の制度で繰り返し通用した方法論・経験を持つ人間の意見です。
こっそり教えますが、私はこの方法をDC1からずっと使い続けてきました。
同じ形式で発想し、同じ形式で書き、そして区分を問わずに採択されました。
もちろん、進捗を盛り込んで内容はアップデートし、方法論としても洗練されたという自信があります。
別の記事(学振を「出さない」という選択肢は「ない」という冷酷な現実)で書いたように、学振DC1/2の申請書は博士論文の設計図の第一稿であり、予算獲得のスキルは研究者生活を通じて終わりなく求められます。
その設計図の「骨格」をどう組むかが、この記事の主題です。
そしてこれは、現在最新(2026年)の申請書を書くひとがビックリする「総合知への貢献」のような項目も、拍子抜けするぐらい簡単に書くことができるのです。
私から見れば「書けて当然」の項目です。
なぜなら、博士号を取得する(博士論文を書く)だけでなく、研究者として一生必要、いや研究を担う意味そのものが、ここに挙げる原則に詰まっているからです。
それが「永遠普遍」という大上段の意味です。
私が基礎生物学者のため、文中の事例は生物学に偏っていることをご了承ください。
しかし、他分野の友人の申請書を読む経験もありました。
そこから、学術全体に通用するものという確信があります。
ここでは私が学振申請書を作成するうえで確立した、テーマ設計の3つの原則をお伝えします。
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