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長男との再会が教えてくれたこと――失ったからこそ見えた幸せと、人を知ろうとする大切さ。


半年ぶりに長男とゆっくり過ごした一日。焼き肉を囲みながら語り合う中で、これまでの人生を振り返る機会になりました。病気、離婚、別れ、そして数え切れないほどの出会いと支え。たくさんのものを失ったからこそ気づけた幸せがあります。そして長男との会話を通して改めて感じたのは、「人を知ろうとすること」の大切さでした。


半年ぶりの長男との再会


今日は長男が遊びに来てくれました。

長男と会うのは約半年ぶり。私はこの日を本当に楽しみにしていました。

長男も次男も修行僧として日々修行に励んでいます。僧侶になるための厳しい修行生活を送っているため、なかなか休みが取れません。

だからこそ、久しぶりに長男とゆっくり会える時間がとても嬉しかったのです。

長男のリクエストは焼き肉。

一緒に焼き肉を食べながら、私は彼の話をたくさん聞きました。

修行のこと、元夫のこと、彼の実家である広島のお寺のこと。

できるだけ口を挟まず、アクティブリスニングを意識して話を聴きました。

長男は終始笑顔で、本当にたくさん話してくれました。

そんな姿を見ているだけで幸せな気持ちになりました。


「オカン、調子良さそうやな」


話の途中で長男が言いました。

「オカン、調子良さそうやな」

私は答えました。

「病気になってから、今が一番調子がいいねん」

すると長男は嬉しそうに、

「よかったわ。なんか安心したわ」

と言ってくれました。

そうなのです。

長男も次男も、会うとまず私の体調や心の状態を気にかけてくれます。

私が統合失調症を発病したのは、長男が11歳、次男が8歳の時でした。

子どもたちには本当に心配をかけました。

辛い思いもたくさんさせたと思います。

その後の離婚によって、さらに寂しい思いもさせてしまいました。

それでも二人は優しく、まっすぐに育ってくれました。

そして今、自分の道を究めようと努力しています。

そんな二人を私は心から誇りに思います。

何より、二人の母親になれたことに感謝しています。


離婚は必要な別れだった


長男がふと言いました。

「辛いこともあったかもしれんけど、お父さんとオカンは離婚してよかったな。二人とも今の方がやりたいことやって、イキイキしとる気がするわ」

その言葉を聞いて、私は深く頷きました。

離婚当時は本当に苦しかった。

けれど今の私は、自分らしく生きることができています。

ゼロ秒思考のメモ書きと出会い、自分の心を整理できるようになりました。

Safe Spaceの活動を始め、多くの素敵な仲間と出会いました。

ブログで発信することも、私にとって大切な生きがいになっています。

長男の話によると、元夫も自分のやりたいことを見つけ、自分らしく暮らしているそうです。

それを聞いて安心しました。

あのまま結婚生活を続けていても、お互いを傷つけ合っていただけかもしれません。

息子たちまで傷つけていたかもしれません。

だから今は、あの離婚は必要な別れだったのだと思っています。


あの頃の幸せに気づけたのは、失ったからこそ


さらに長男は言いました。

「でも、お寺におる時のオカン、頑張っとったな」

その言葉も胸に沁みました。

小さな町のお寺で暮らしていた20代、30代。

私はただひたすらに生きていました。

いつもそばには息子たちの笑顔がありました。

当時も幸せでした。

けれど、その幸せがどれほど尊いものだったのか、本当の意味では分かっていなかったのかもしれません。

それを失って初めて、その価値に気づきました。

失った悲しみに暮れた時期もありました。

でも今は、その悲しみさえ私に必要な経験だったと思えるのです。


血のような涙を流した日々


長男と次男と離れて暮らさなければならなくなった頃、私は絶望の中にいました。

もちろん本当に赤い涙が流れたわけではありません。

けれど心の奥から流れ出す涙は、まるで血のようでした。

それほど苦しかったのです。

そんな暗闇の中にいた私を支えてくれた人たちがいました。

伯母。

クリニックの先生。

スタッフの皆さん。

親友のさくら。

そしてたくさんの友人たち。

本当に多くの方々が私を支えてくださいました。

だから私は諦めずに歩き続けることができました。

真っ暗なトンネルを抜けることができました。

今は感謝の気持ちしかありません。


「あなたは独りじゃない」


だからこそ、今苦しみの中にいる人に伝えたいのです。

「あなたは独りじゃない」

「だから諦めないで」

人生には本当にいろいろなことがあります。

私も数え切れないほどの経験をしてきました。

その経験があったからこそ、人の痛みや苦しみに少しだけ寄り添えるようになった気がします。


「知ること」の価値を信じたい


今、仲良くしているシングルマザーの友達がいます。

私は離婚経験はありますが、シングルマザーとして子育てをした経験はありません。

だから彼女の苦労や頑張りを知ろうとしています。

そんな時に思い出すのが、古賀史健さんの『集団浅慮』https://amzn.asia/d/0fp4d78z

に書かれていた言葉です。


「だからこそ僕は、『知ること』の価値を信じたい。人は、一夜にして変わることなどできない。ただし、知ることはできる。

そして『知る時が来れば、その人は無知ではなくなる。
価値観のアップデートも、社会の変革も、すべては『無知ではなくなる』ことから始まるのだ。

知らないことは恥ではない。
知ろうとしない自分を恥ずべきなのである。

そしてすべての他者を『尊重』する姿勢こそが、『知ろうとすること』の第一歩となると、僕は思っている」

私はまだまだ他者を十分に理解できているとは言えません。

それでも、人を尊重し、知ろうとする努力は続けたいと思っています。

もしお互いがそういう姿勢を持てたなら、争いは減るでしょう。

差別や偏見も少なくなるでしょう。

もっと優しい社会になるはずです。

もっと生きやすい世の中になるはずです。


頑張れ、長男。オカンも顔晴る!


久しぶりに長男とゆっくり語り合った一日。

彼の話を聞きながら、私は改めて幸せを感じました。

そして、これまでの人生に起きた出来事のすべてが、今の私につながっているのだと思いました。

また修行生活へ戻っていく長男。

母親としてできることは多くありません。

でも、帰ってきた時にホッとできる場所でありたい。

安心して話せる存在でありたい。

そんな母でいたいと思います。

頑張れ、長男。

オカンも顔晴る!

最後まで読んで下さって、、ありがとうございました

※6月21日、大泉寺さんでイベントを開催します。素敵な方々がたくさん参加してくださる予定です。温かな時間になると思いますので、お近くの方はぜひお越しください。


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