【#創作大賞2026】#18 更年期ファンタジー 聖ホルモーニア・クエスト ~お母さん、今日も転生したの?~
▶第1話から読む
こんにちは😀
異世界転生中のアザミです。
★前回までのおさらい★
娘が大好きなハンバーグを作るため、イトーヨーカドゥの精肉コーナーへ「国産牛の粗挽きひき肉」を買いに行きました。
そこでまさかの戦友・ヒエ子と再会!
感動したのも束の間、
突然現れた賢者ヨシエの
「やっとかめー」
とともに(やっとかめってなにかしら?ミドリガメの仲間?🐢)、
スーパーの通路がどこまでも続く巨大な氷の通路へと変貌してしまったのです。
しかも気がつけば、私はまたあのピンクのパジャマ姿😡
一体ここからどうなってしまうのかしら😭 ミ☆
第6話の②:アザミ、こわばりと冷えで大ピンチになる!
「ちょっと待ってよ……私の国産牛粗挽きひき肉はどこへ行ったのよ!」
目の前に広がるのは、どこまでも続く巨大な氷の通路だった。
現実に帰るどころか、完全にわけのわからない場所に閉じ込められている。
今晩は絶対にハンバーグの口になっていたのに、主婦の完璧な夕飯のスケジュールを狂わされた怒りで、ピンクのパジャマの繊維が逆立ちそうだ 。
しかし、そんなパジャマの逆立ちすら、すぐに猛烈な冷気によって奪われた。
「う、うう……。冷える、冷えるわね……」
氷の冷凍庫に、私の短い呻きが漏れる。
寒いのもツラいけれど、それ以上に指が動かないのだ。
今までは、朝の数時間だけ我慢すればよかった「手指のこわばり」が、この通路の猛烈な冷気に当てられて、完全に固まっている。
特におたまを握らされている右手の中指。
こいつが、まるで誰かに喧嘩でも売っているかのように、ピーンと真っ直ぐ立ったままガチガチに固まってしまっている。
パジャマ姿な上に、お行儀が悪すぎるわよ、私!
これじゃあ近所の人にも、合わせる顔がないじゃないの😨
「……アザっち。……気をつけて。……ここは、私の現実の冷えと、魔王の呪いが共鳴している場所」
隣で物干し竿を構えていたヒエ子の声が、ガタガタと激しく震えている。
見れば、彼女の足元が大変なことになっていた。
ヒエ子が履いている膨らんだブーツの足首から下に、
まるで、意思を持っているかのような青白い氷のトゲがバリバリとまとわりつき、床と完全に一体化してしまっているのだ。
「ちょっと、ヒエ子! 足が凍りついてるじゃない! 動けないの!?」
「……うん。足元が極寒❄️
冷え性の私は、この世界で凍りついてしまう🧊
……これが、魔王エストロゲン・ロスの呪い。……ガタガタガタガタ🥶」
ヒエ子の指先が、この冷えと指のこわばりのダブルパンチで紫色になっている。
魔王エストロゲン・ロス。
おばちゃんの冷えをこんな風にするなんて、なんてヤツなの😡
「ケケケッ! ケケケケケッ!」
その時、氷の壁の隙間から、泥と霜でできた不気味な小人の群れが這い出してきた。
奴らは私の右手に容赦なく群がり、固まった中指にしがみついてくる!
「何よこれ? 小人!?」
「……アザっち、それ『リジット・ハンド・ノーム』。……朝一番に手指の関節を、ロックするこわばりモンスター」
小人たちは、動けない私たちを見て、勝ち誇ったように嘲笑っている。
「……舐めるんじゃないわよ!」
私は、感覚を失いつつある右手を無理やり動かした。
指を曲げようとすれば激痛が走る。
でも、ここで引けば、一生自分の手で娘にハンバーグを作ることすらできなくなるかもしれない。
国産牛の粗挽きひき肉が台無しになるなんて、許せない!
私は、いつもの必殺おたま攻撃を食らわせようと、中指の小人たち目掛けて、おたまを振り下ろそうとした──
その瞬間だった。
ピキキキキッ。
右の肘、そして両方の肩、さらには膝の関節までが、まるで見えないセメントを流し込まれたようにガチッと固まって動かなくなった。
「えっ……!? う、嘘でしょ、腕が上がらない……っ!」
見れば、私の中指から腕へ、そして足元へと、小人たちが信じられない速さで集まってきている。
こわばりが、全身の関節と筋肉に広がっていった。
(こ、これは……)
まるで、低気圧に覆われた朝のようなこわばり!!
主婦(更年期)のこわばりは、曇や雨の日に悪化する。
手指の関節だけではなく、太ももの筋肉や膝までもが、まるで筋肉痛のようにギシギシと痛むのだ。
そんな日のように、こわばり小人たちに覆われた私は、完全にカカシのように固まってしまった。
隣を見れば、ヒエ子は太もものあたりまで完全に氷に覆われ、もはや彫刻のようになっている。
「ヒ、ヒエ子……しっかり……しなさ……っ」
震えるヒエ子を励まそうと口を開いたが、猛烈な寒さと顎関節のこわばりのせいで、顎がガクガクと震えて上手く言葉が出ない。
「あ、アザ、っち……あ、あご、が……」
「が、ガタ、ガタガタ、ガタガタガタ……っ!」
「ゴ、ゴホッ……ガ、ガタガタ、ガタ……🥶🧊」
お行儀悪く中指を立てたパジャマ姿の私と、氷漬けの重戦士。
私たちは巨大な冷蔵庫の真ん中で、
ただただ「ガタガタガタガタ」と、不気味な音を響かせ合うことしかできなくなった。
というわけで、まさかのふたり揃って全身ガチガチ🧊の、大ピンチになってしまいました!😭
いつもなら「おたま」の一撃でなんとかなっていたのに、今回は腕を振り下ろすことすらできません。
寒さとこわばりで、口までガタガタ震えて会話にすらならない始末です。
果たして私たちは、このキンキンに冷えた冷蔵庫から生還できるのでしょうか。
国産牛粗挽きひき肉の隣で、冷凍肉になりそうです……🧊
次回の奇跡を、お待ちください😀 ミ☆
アザミ@異世界転生中
50歳パート主婦。ただいま異世界転生中😀
アザミっ娘@大学生:1時間前
お母さん、ピンチじゃんwwww
赤いきつね:30分前
アザミさん、こんばんは。
極寒の地で震えているとのこと。
無事でしょうか?
インフルエンザにお気をつけください。
(私が転生している空間では、
今インフルエンザが猛威を振るっています……)
アザミ@異世界転生中:21分前
赤いきつねさん、
インフルエンザ大丈夫ですか?
私は50年間、一度もインフルエンザに罹ったことがありません。
インフルエンザって、高熱出るんですよね😨
予防接種、まだ間に合うかしら?
アザミっ娘@大学生:7分前
ねえ、ふたりで
なんの話してるの?wwwww
#更年期 #異世界転生 #手指のこわばり #魔王エストロゲン・ロス #国産牛粗挽きひき肉

▶続きを読む
