2026年 ATPマスターズ1000 マドリードオープン ベスト8
2026年4つ目、クレーサーフェス2つ目のATPマスターズ、マドリードオープンが現在開催中です!
4回戦まで終了し、ベスト8が出揃いました。
本記事では、ベスト8の顔ぶれをご紹介しています。
準々決勝① 「前人未到マスターズ5大会連続優勝を目指すシナー vs BIG3やシナカラスを超えたスーパールーキー ラファエル・ホダル」
準々決勝①では、第1シード イタリアのJ.シナー選手(24歳)と、ワイルドカード 地元スペインのR.ホダル選手(19歳)が対戦します。
一、[1]J.シナー (イタリア) -1位(24歳)
マスターズ1000を4大会連続で優勝し、堂々と世界ランキング1位の座を奪還したシナー選手が第1ブロックを突破しました。
目指すは最盛期のBIG3達ですら成し得なかったマスターズ1000 5大会連続優勝の偉大な記録です。
本大会では、初戦となる2回戦、フランスの予選勝者B.ボンジ選手と対戦。第1セットからブレークを獲得出来ず、タイブレークの末にセットを落とす波乱が起きましたが、その後は危なげなく逆転し勝利します。3回戦でも予選勝者のE.モラー選手(デンマーク)と対戦。相手を寄せ付けずに快勝で4回戦へと進みます。4回戦では第19シード、イギリスのノリー選手と対戦しましたが、ここもストレート勝ちとしてベスト8へ進出しました。
シーズン開幕からマスターズ大会の連勝を20に伸ばすことに成功したシナ―選手の記録は、2011年と2015年のジョコビッチ選手に次ぐ史上2人目の快挙となりました。
二、[WC] R.ホダル(スペイン) -42位(19歳)
彗星の如く現れた地元スペインのR.ホダル選手が、今テニス界を大いに盛り上げています。
今シーズンからプロツアーデビューを果たした2006年生まれのラファエル・ホダル選手。あのレジェンドを彷彿とさせる名前ですが、その実力もレジェンド達を凌駕しています!
先月行われたATP250 マラケシュオープンでツアー初優勝(同年代ではフォンセカ選手に次ぐ2番目の早さ)を果たすと、前週開催のATP500 バルセロナオープンでは格上ノリー選手(イギリス)を破るなどベスト4入り。デビュー間もなく世界ランキングを42位まで上昇させることに成功しました。
続く今大会でもその勢いは留まることを知りません。1回戦ではオランダのJ.デヨング選手に対しフルセットでの逆転勝利。そして2回戦で世界ランキング8位のA.デミノー選手(オーストラリア)をまさかの圧倒。スコア6-3,6-1の大金星を挙げることに成功しました!
そして3回戦。先に世代トップをひた走るJ.フォンセカ選手(ブラジル)と激突します。フォンセカ選手はモンテカルロマスターズでベスト8に進出するなど勢いを十分に持っていました。第1セットはタイブレークの末ホダル選手、第2セットも競りましたがフォンセカ選手が獲得し、フルセットにもつれ込みます。ここから本領発揮をしたのはホダル選手、立て続けにブレークに成功し、6-1のスコアで4回戦へ進みました。
この時点で、ツアーデビューから25試合を17勝を挙げ実力者を凌いだホダル選手。フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、シナー、アルカラスといった名だたる英雄の記録を超え鮮烈なデビューを果たしました。
続くコプリバ選手(チェコ)の試合にも7-5,6-0と勝利し、マスターズ大会初のベスト8進出を果たしました。
勿論本命予想はシナー選手の勝ち上がりとなりますが、地元の声援を背に受けたホダル選手の勢いは侮れません。どちらが勝利しても歴史的記録への1歩となるこの1戦は絶対に見逃せません!
●勝ち上がり予想: J.シナー
準々決勝②「今最も勢いに乗る前週王者フィス vs マスターズ大会で躍進続くレヘチカ」
準々決勝②では、第21シードフランスのフィス選手(21歳)と、第11シードチェコのレヘチカ選手(24歳)が対戦します。
三、[21]A.フィス -25位(21歳)
若武者フィスの勢いが止まりません。今シーズン2月からツアー復帰を果たした21歳のフィス選手。ATP500カタールオープンで準優勝を果たすと、MS1000インディアンウェルズではベスト8、MS1000マイアミオープンではベスト4に進出。更に前週のATP500 バルセロナオープンでは見事優勝を果たし、一気に今シーズンの主役の一人となりました。
爆発的な勢いを維持したまま乗り込んだ本大会。初戦となる2回戦ではペルーのブーセ選手と激闘を演じます。第1セットをタイブレークで落とすと、第2セットもタイブレークの展開となり、ピンチに陥りますがこれを死守。ファイナルセットは7-5で獲得し、3時間近くの死闘を制しました。
3回戦でアメリカのナヴァ選手をストレートで下すと、4回戦では、同じくクレーサーフェスのATP500リオオープンでタイトルを獲得しているT.エチェベリー選手を激突。第1セットを6-3で獲得すると、そのまま第2セットも6-4で獲得し、ストレートの展開で見事ベスト8に進出することに成功しました。
四、[11]J.レヘチカ -14位(24歳)
レヘチカ選手はマスターズ準優勝という経験を経て、一段とレベルを上げています。3月に行われたマスターズ1000 マイアミオープンで第21シードとして出場したレヘチカ選手は、地元第6シードのT.フリッツ選手を撃破するなどの活躍でマスターズ大会で決勝戦に進出する快挙を成し遂げました。この実力が一時的ではないことを示すように本大会に臨みました。
2回戦ではチリのA.タビロ選手と対戦。クレーサーフェスのATP500でファイナリストとなったタビロ選手に1セット目を奪われますが、タイブレークを獲るなど逆転での勝利に成功します。3回戦では、ドレイパー選手に代わり急遽シードとして出場する事になった第33シードの若手ミケルセン選手(アメリカ)と対戦。6-4,6-2で快勝し、4回戦へと駒を進めます。
4回戦では優勝候補の1人である第6シード イタリアのムゼッティ選手と激突。クレーを得意とする格上に苦戦を強いられるとの予想がされていましたが、それを覆し、6-3,6-3のストレート勝ちでベスト8に進出しました。
フィス選手もレヘチカ選手もお互いにその勢いが本物であると示すように勝ち上がってきました。前月のマイアミオープン準決勝で激突したこの2人は、クレーにサーフェスを移した中で、どの様な試合を展開してくれるのか非常に楽しみです。
●勝ち上がり予想: A.フィス
準々決勝③「クレー王同士の激闘を制した前年チャンピオン ルードvs ネクストジェンの衝撃ブロックス」
準々決勝③では、第12シード 前年王者ノルウェーのC.ルード選手(27歳)とベルギーのA.ブロックス選手(21歳)が対戦します。
五、[12] C.ルード(ノルウェー) -15位 (27歳)
第12シードのルード選手は、前年のマドリードオープンで見事優勝を果たし、マスターズ大会初優勝を飾りました。今シーズンに入ってからは、中々苦しい展開が続いており、この大会はポイント保持のために絶対に落とせないかつ、調子を取り戻す上でも欠かせない大会となっています。
本大会では、2回戦で地元スペインのJ.ムナル選手と対戦。ここで衝撃の6-1,6-0という完璧なスコアで圧勝しスタートを切ります。続く3回戦では、またしても地元スペイン、第20シードのA.ダビドビッチ・フォキナ選手と激突。しかし、ここでも6-3,6-1と相手を全く寄せ付けないテニスを披露し、完全復活への狼煙が上がりました。
一番の鬼門となったのは4回戦。ここでは、得意のクレーコートで復活を目指す元世界3位のS.チチパス選手(ギリシャ)と対戦しました。
二年前はモンテカルロ・マスターズの決勝戦と、ATP500バルセロナオープンの決勝戦を2週連続で戦い五分五分と、クレーコートで主人公を争っていた両者は今回が6度目の対戦となりました。
なんと内容は3セット連続のタイブレーク、両者譲らぬ攻防が繰り広げられました。第1セットをチチパス選手が獲ると、第2セットは窮地を凌いだルード選手が獲得。最終セットに縺れ込みます。最終セットでチャンスを掴んだのはチチパス選手。2度のマッチポイントを獲得する展開となりますが、ギリギリでこれを防いだのはルード選手でした。タイブレークの末、前年王者の意地を見せたルード選手が見事勝利し、ベスト8へと名を連ねました。
六、A.ブロックス (ベルギー) -64位 (21歳)
今大会は昨年末のネクストジェネレーションファイナルズで活躍したニューフェイス達の活躍が光ります。
本大会では、昨年末時点で世界167位だったホダル選手が世界8位のデミノー選手を撃破。同127位だったプリズミッチ選手は世界6位のシェルトン選手を撃破。そして同115位のブロックス選手は世界5位のアリアシム選手を撃破する衝撃をもたらしました。
ブロックス選手は本大会、1回戦でチリのベテランであるガリン選手と対戦。第1セットを落としますが、軌道修正に成功し4-6,7-5,7-5の逆転勝利をおさめます。2回戦ではアメリカの第28シードナカシマ選手と対戦。ここでも3-6,6-3,6-4の逆転劇を興じ会場を盛り上げました。
タフマッチが続く中、3回戦に立ちはだかったのは第3シード、世界5位のアリアシム選手でした。勿論前評判はアリアシム選手の勝利となっていましたが、ブロックス選手が勢いのあるプレーで第1セットのタイブレークを奪取。第2セットでは緩急も織り交ぜ序盤からリードを奪うと、試合の主導権をアリアシム選手に渡さずにストレート勝ちに成功しました。
4回戦ではクレーサーフェスで今季タイトルを獲得している第16シードのセルンドロ選手と激突。第1セットをタイブレークスコア10-8で獲得すると、第2セットでも勢いを維持し6-2と圧倒。つい数ヶ月前までトップ100圏外にいた選手とは思えない実力を顕示しベスト8へと駒を進めました。
復活の兆しを見せ、狙うは大会連覇のルード選手。最も勢いに乗る若手の1人であるブロックス選手が激突する準々決勝は目が離せない展開が予想されます。
●勝ち上がり予想: C.ルード
準々決勝④「トップ10入りも見えてきたキャリアハイのコボッリ vs シナ―のマスターズ連覇阻止へ挑むズべレフ」
準々決勝④では、第10シード イタリアのF.コボッリ選手(23歳)と第2シード ドイツのA.ズべレフ選手(29歳)が対戦します。
七、[10] F.コボッリ (イタリア) -13位 (23歳)
今季最も勢いに乗る選手の一人であるコボッリ選手。その実力はトップ10に及ぶものとも言われています。
2月末にATP500 アカプルコで優勝を果たすと、前週のATP500 BMWオープンでは世界3位のA.ズべレフ選手を撃破するなど準優勝。どのサーフェスでも確実な実力を見せつけ本大会に挑みました。
本大会の2回戦ではアルゼンチンのU.カラベリ選手と対戦。第1セットをタイブレークの末落としますが、逆転で勝利。続く3回戦では、パラグアイのA.パレジョ選手にストレート勝ちを収め、順当に4回戦へと進みました。
4回戦では、強敵第7シードのD.メドベージェフ選手と対戦。第1セットを獲得するものの、第2セットは接戦の末メドベージェフ選手に明け渡し、フルセットに持ち込まれます。終盤まで均衡した状態でしたが、第9ゲームにメドベージェフ選手の隙を逃さず切り込み、ブレークに成功しました。このリードを維持し、6-3,5-7,6-4での勝利でベスト8へと歩みを進めています。
八、[2]A.ズべレフ (ドイツ) -3位 (29歳)
ズべレフ選手は、確実に各大会の上位に進出するも、タイトルへあと少し届かない苦しい展開でシーズンを過ごしています。グランドスラムやマスターズ大会ではシナ―選手やアルカラス選手の壁を破れず、そのほかの大会でも有望株に下剋上されるなどポテンシャルをもう一息発揮して欲しいところです。
本大会では、2回戦でアルゼンチンのM.ナボーネ選手と対戦しフルセットにて勝利。3回戦ではフランスのT.アトマネ選手にストレート勝ちを収めました。続く4回戦では、若手有望株の筆頭であるJ.メンシク選手(チェコ)と対戦。第1セットは6-4で獲りましたが、第2セットはタイブレークの末に落とします。フルセットの展開となりましたが、最終セットは6-3で逃げ切り、見事にベスト8に進出しました。
前週にBMWオープンの準決勝で激突したコボッリ選手とズべレフ選手。前週はコボッリ選手が勝利を収めましたが、世界ランキング3位のズべレフ選手としては、ここで止まるわけにはいきません。マドリードオープンの準決勝に進むのはどちらなのか、必見です。
●勝ち上がり予想: A.ズべレフ
