#31建築ビジュアル|リビングに、愛車というアートを。
今回は、ひとつ前の記事 #30 でご紹介した外観ビジュアルの内観をご紹介します。
こちらのビジュアライザーは、DizzyDesignの松永さんです。
この1枚は、ガレージとリビングがどのようにつながるのか、その関係性にフォーカスしたカットになっています。
空間としての広がりだけでなく、内と外がどう連続して感じられるかを意識した構図です。
【空間構成とインテリア】
今回の物件は、ガレージとリビングが隣接する構成となっており、大きなFIXガラス越しにガレージを望むリビングは、空間としての広がりだけでなく、内と外が緩やかにつながる構成が特徴です。
室内にいながら愛車を感じられる、少し特別な居住体験を想定した空間になっています。
インテリアは、石調の壁面や床材、ブラックのキッチンなど、ダークトーンで統一。
外観と同様に重厚な素材感をベースにしながらも、光の入り方や視線の抜けによって圧迫感を抑えたバランスを意識しています。
この案件ではダイニングテーブルセットのみ指定があり、それ以外の家具や小物については松永さんに委ねています。
空間全体を見ながら選定していただくことで、自然と統一感のある仕上がりになっています。
【視線と見え方の設計】
今回のカットでも、ガレージとリビングの関係性が自然に伝わる構図を探りながら制作を行いました。
建築ビジュアルでは、単に空間を再現するだけでなく、どの位置に立ち、どこを見るのかといった「視線の設計」も重要になります。
また、テストとしていくつかの他方向のアングルも検討しています。

ただ、「愛車を楽しむ」というコンセプトが明確だったため、最終的なカメラ位置は初期段階から大きくは変わっていません。
どこから空間を見るべきかは、技術的な検討だけでなく、空間のコンセプトによって決まる部分も大きいと考えています。
さらに、本案件では昼景での表現を前提としたご要望をいただいていましたが、この物件の価値をどのようにすれば最大限に伝えられるかを検討する中で、夕景でのカットも試作しています。

光の条件が変わることで、素材の見え方や空間の印象は大きく変化します。 昼と夕景の両方を検証することで、この空間にとって最も魅力的な見え方を探っていきました。
なお、本物件の内観ビジュアル制作については、ビジュアライザーの松永さんが制作プロセスを詳しく解説されています。
リファレンス収集からモデリング、ライティング、マテリアル設定、ポストプロダクションに至るまで、より技術的な視点でご覧になりたい方は、ぜひそちらもご覧ください。
【制作の裏側】
今回の内観ビジュアルは、ビジュアライザーのDizzyDesign松永さんと一緒に制作しています。
制作を進める中では、「ここは少し違うかもしれない」「こうした方がより良くなる」といった意見も含めて、率直にやり取りを重ねながら進めていきました。
単に依頼されたものを形にするのではなく、どうすればこの建築の魅力がより伝わるのかを一緒に考えていける、そんな進め方ができた案件だったと思います。
また、クライアントの意図や空間のニュアンスも汲み取っていただける場面が多く、詳細資料がなかったり、言葉にしきれない部分まで自然と共有できている感覚がありました。
制作そのものだけでなく、こうしたやり取りの積み重ねが、最終的なビジュアルの質にもつながっていると感じています。
・この住宅はロケーションハウス株式会社が販売している物件です。
外観ビジュアルの制作の裏側はこちらをご覧ください。
📌 このnoteでは、建築ビジュアル制作の実務ノウハウや、発注・進行をスムーズにするコツを発信しています。
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