【7月10日大功徳日】浅草寺「四万六千日」に参拝してわかった3つの奇跡|浅草寺の境内案内
@Ricoです。
今年も7月9日・10日の浅草寺「四万六千日(しまんろくせんにち)」大功徳日がやってきましたね!
一年分どころか、なんと46,000日分(約126年分)のご利益がある観音さまの特別縁日です。
是非、この機会にご参拝ください。
そして、これまでに実際に参拝して感じた3つの奇跡的な体験をお伝えしつつ、観音菩薩さまとのご縁を深めたい方、観音信仰に興味のある方へ
大功徳日である「四万六千日」の歴史と、浅草寺の境内や参拝情報も併せてお届けします。


毎年、日にちは変わらない!
🔹「四万六千日」とは?起源と大功徳日の意味
数字に込められた"46,000日分の功徳"の由来
「四万六千日」とは、その日に参拝すると、46,000日分の功徳が得られるという特別な日を指します。46,000日はおよそ126年に相当し、人の寿命の限界ともいえるため、「一生分の功徳が得られる縁日」です。
この数字の由来は諸説あり、米の一升が米粒46,000粒にあたり、一升と一生をかけたともいわれています。江戸時代の人々の長寿や無病息災への祈願が込められた、まさに庶民の願いを象徴する特別な日なのです。
四万六千日行事の成立過程──浅草寺縁起から読む
平安時代頃より、観世音菩薩の縁日には毎月18日があてられてきましたが、室町時代末期(16世紀半ば)頃から、「功徳日」といわれる縁日が設けられるようになりました。
功徳日とは、その日に参拝すると、100日、1,000日分などの功徳が得られるという特別な日を指します。現在、浅草寺では月に1度、年に12回の功徳日を設けており、このうち7月10日は最大のもので、46,000日分の功徳があるとされることから、特に「四万六千日」と呼ばれます。
江戸時代には定着し、われ先に参拝しようという気持ちから、前日9日から境内は参拝者で賑わうようになり、このため、9日、10日の両日が縁日とされ、現在に至ります。

🔹浅草寺の成り立ち──観音霊場としての歩み
創建と戦乱をくぐり抜けた歴史概観
浅草寺は、1400年近い歴史をもつ観音霊場です。寺伝によると、ご本尊がお姿を現されたのは、飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月18日の早朝でした。
宮戸川(今の隅田川)のほとりに住む檜前浜成・竹成兄弟が漁をしている最中、投網の中に一躰の像を発見しました。土師中知という土地の長に見てもらうと、聖観世音菩薩の尊像であるとわかり、やがて私宅を寺に改め、観音さまの礼拝供養に生涯を捧げました。
浅草寺に伝わる縁起には、観音さま示現の日、一夜にして辺りに千株ほどの松が生じ、3日を過ぎると天から金の鱗をもつ龍が松林の中にくだったと記されています。この瑞祥が、後につけられた山号「金龍山」の由来となりました。

"観音さま"と大功徳日の関わり
浅草寺のご本尊は、聖観世音菩薩です。世間の生きとし生けるものの音声を観じ、その苦しみを除かれ、また願いを聴いて安楽を与えてくださる仏さまです。
ご本尊は、推古天皇36年(628)にご示現されたと伝わります。その後、大化元年(645)に勝海上人が定めた秘仏の制が掟として守られてきました。数重に及ぶ厨子に固く錠をかけ、絶対秘仏として寺の住職でさえも尊容拝見を慎んでいます。
🔹四万六千日限定!行事の見どころ
朝一番の法要(6:00~)
参拝では、朝6時から始まる法要に参加しました。
(四万六千日の法要は、以下のスケジュールにて執り行われます)
当日、四万六千日のご祈祷札は内陣東・参道の祈祷受付けにてお申し込みいただけます。
法要の時間は、以下の予定です。
9日:午前6時、7時、8時、9時以降30分毎、午後6時30分まで。
10日:午前6時、7時、8時、9時以降30分毎、午後6時30分まで。
(※法要時間は変更となる場合がございます。)
本堂内陣では読経が響き、外陣の多くの参拝者が手を合わせ祈りを捧げています。
本堂内陣の荘厳さは圧巻です。内陣中央にはご本尊を奉安する御宮殿(ごくうでん)があり、御宮殿の左右には帝釈天と梵天の立像が安置されており、ご本尊の脇侍として内陣右奥に不動明王、左奥に愛染明王が祀られています。
また、御宮殿背後の裏堂の中央には観世音菩薩(通称:裏観音)が安置されます。
特別御朱印・記念散華の授与場所と方法
7月9日、10日の2日間だけ浅草寺から竹串にはさんだ三角形の「雷除守護」のお札が出されます。江戸時代には、赤とうもろこしが落雷除けになるとされ、四万六千日の縁日に赤とうもろこしを売る屋台もありました。しかし1868年(慶応4年・明治初年)頃、赤とうもろこしが不作となり、信徒が雷除けのお守りを求めたため、浅草寺では竹串に挟んだ三角形の「雷除札」の授与が始まりました。
影向堂では御朱印の授与も行われています。影向堂は当山の朱印所であり、参拝証としてご本尊の聖観世音菩薩と大黒天のご朱印をお授けしています。以前、坂東三十三観音巡礼の証として受けた御朱印の待ち札が「18番」だったことには深い意味を感じました。(かなり浅草とのご縁を感じます!)


境内の"ほおずき市"──江戸の夏の風物詩
7月9、10日の四万六千日の日、浅草寺境内は120店の「ほおずき屋」、その他100店の売店で埋まり、夜を徹して賑やかな売声は浅草の夜空にこだまします。
🔹ほおずき市の歴史と成り立ち──江戸時代から続く伝統
ほおずき市の起源と発展
四万六千日にともなうほおずき市の起源は、明和年間(1764〜72)とされます。実は、最初にほおずき市が行われたのは浅草寺ではなく、芝の愛宕神社でした。愛宕神社の四万六千日の縁日にほおずきの市が立ったのが始まりです。
※愛宕神社の千日詣りの記事はこちら↓
「ほおずきの実を水で鵜呑み(丸飲み)すれば、大人は癪(なかなか治らない持病)を切り、子供は虫気(腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)を去る」という民間信仰があり、ほおずきを求める人で賑わったそうです。
浅草寺への移転と定着
その愛宕神社のほおずき市の成功を見た浅草寺でも、同様にほおずき市を取り入れるようになりました。次第に賑わいを生み、今では四万六千日と言えば、ほおずき市と言われるまでになりました。
江戸時代の文化年間(1804-18)には雷除けのご利益があるとして「赤とうもろこし」が店先に並び、人々はこれを門口に吊していました。しかし明治時代に入り赤とうもろこしが不作となったため、浅草寺から赤とうもろこしの代わりに「雷除」のお札が授与されるようになりました。

現代のほおずき市の特徴
現在のほおずき市では、観賞用のほおずきが主流となっています。昔は「ほおずきの実を水で鵜呑みをすれば、大人は癪を切り、子供は虫気を去る」という民間信仰がありましたが、現代の子供たちにとっては、とても驚く話ですね。
ほおずきの赤い色の部分がきれいに色づくのは8月~9月と、ちょうどお盆の季節になるため、盆棚飾りにも多く利用されています。
売り子さんたちによる「ほおずきは縁起物だよ!」という威勢のいい掛け声や、風が奏でる風鈴の音、常香炉のお線香の香りなど、目だけでなく五感で楽しむことができる行事となっています。

🔹参拝レポート──感じた3つの奇跡ポイント
ポイントその1:混雑の中で味わった"静"の瞬間
四万六千日当日の浅草寺は想像以上の人出です。
当日は御祈祷申し込みの方しか内陣参拝は出来ません。さらに当日の申し込みでは入堂できなかったこともあり、観音堂の外から参拝させていただきます。
※平日、通常時であれば内陣参拝は可能です
(お寺の行事によって異なるため要確認)
しかし、本堂内から聞こえてくる法要の読経に集中すると、通常参拝時に内陣に足を踏み入れたような感覚で、不思議な静寂に包まれます。
・・・お経に集中するって、スゴイですね。
<通常時の内陣参拝の様子は以下の通り>
✔️靴を脱いで畳敷の内陣に上がらせていただくと、その中央にはご本尊を奉安する御宮殿(ごくうでん)があり、その内部にお厨子が安置されています。
✔️御宮殿の前面には「お戸帳」と呼ばれる、美しい刺繍を施した布が掛けられています。混雑するお堂外とは対照的に、内陣では深い祈りの時間を過ごすことができます。これこそが観音さまの慈悲の現れだと感じます。
✔️内陣参拝は、ご本尊の聖観音菩薩さま、愛染明王さま、裏観音さま、不動明王さまの順にお参りいただけます。

ポイントその2:本堂での祈りが与えた体感的ご利益
本堂では日々の勤行はもとより、多くの年中行事が営まれています。とくに毎月18日の観音さまのご縁日に堂内は多くのご信徒で満たされ、真摯な祈りの空間となります。
四万六千日の功徳を感じながら、家族の健康と世界平和を祈ります。
外陣は天井まで約10mの大きな空間で、天井には川端龍子画「龍之図」、堂本印象画「天人之図」「散華之図」の美しい天井画が描かれています。(一部補修されます)
観音さまの慈悲深さを表現したこれらの芸術作品に包まれながら、心からの祈りを捧げることができました。
ポイントその3:御朱印を待つ間の境内探訪ポイント
御朱印を待つ間、境内の様々なお堂を巡りました。影向堂の堂内は内陣と外陣に分かれ、内陣の須弥壇中央には聖観世音菩薩を祀り、その左右に千手観音、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来を祀ります。
影向堂では畳に上がり、干支の守り本尊にもお参りできます。干支の守り本尊さまにも特別にご挨拶いたします。
また、受付付近には浅草名所七福神の大黒天さまをお祀りされています。
薬師堂にもお参りします。薬師堂の建物は1649年に建てられたもので、浅草寺では六角堂や二天門に次いで古いそうです。健康祈願に最適なお堂として、多くの参拝者が訪れていました。

こちらで御朱印を授かります。
🔹浅草寺境内案内──各お堂とご本尊/御祭神
境内配置図
境内の詳細な配置については、浅草寺公式サイトの境内案内をご参照ください: https://www.senso-ji.jp/guide/
主要なお堂とご本尊一覧
【本堂(観音堂)】
ご本尊:聖観世音菩薩(絶対秘仏)
脇侍:梵天・帝釈天(左右立像)、不動明王・愛染明王(内陣奥)
裏堂:観世音菩薩(通称:裏観音)
【影向堂】
中央:聖観世音菩薩
十二支守り本尊:千手観音、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来
外陣:大黒天(浅草名所七福神)
【薬師堂(橋本薬師堂)】
ご本尊:薬師如来
脇侍:日光菩薩・月光菩薩
その他:十二神将、十王群像
【淡島堂】
ご祭神:少彦名神(和歌山・加太神社を勧請)
その他:淡島明神、虚空蔵菩薩(本地仏)、白木観世音菩薩
【弁天堂】
ご本尊:老女弁財天(白髪弁天)
関東三弁天のひとつとされる
ご縁日は「巳の日」
【銭塚地蔵堂】
ご本尊:カンカン地蔵(元大日如来像)
ご利益:財福招来
【五重塔】
最上層:スリランカ仏舎利
基壇:霊牌殿(永代供養位牌約3万基)
境内の見どころポイント
境内には他にもたくさんのお堂や文化財、石碑があります。
日限地蔵尊(六角堂)、鎮護堂(鎮護大使者)、三峯社、金龍権現、九頭龍権現、銭塚弁財天、めぐみ地蔵尊、恵日須・大黒天堂、二尊仏、阿弥陀如来像。
さらには、雷門(風雷神門)、二天門(東門)、六角堂(日限地蔵)、時の鐘(弁天山)、常香炉(本堂前)なども必見です。四万六千日の際は、これら可能な場所を巡っていき、観音さまの慈悲を深く感じることができるでしょう。
また、【浅草神社(三社権現)】(御祭神:檜前浜成命・檜前竹成命・土師中知命)は、浅草寺観音さまの御示現をいまに伝える大切な場所です。
その御示現の聖地である【駒形堂(ご本尊:馬頭観音)】へも足を伸ばしてみてください。

まとめ
四万六千日の大功徳日に実際に参拝し、観音さまの慈悲深さを肌で感じることができました。46,000日分という途方もない功徳を一日で得られるこの特別な縁日は、江戸時代から続く庶民信仰の結晶です。
昨今、浅草が観光地化し混雑する中でも、本堂の内陣では静寂の時を感じることが出来ます。また、御朱印の番号に込められた意味、境内各所での気づき──これらすべてが観音さまからの贈り物だと確信しています。
ご縁日にこだわるワケではないですが、折角の功徳日は大切にしていきたいですね。
では。
いつも、ありがとう^^
@Rico
幸せは自分のために
世界が平和であるために
