【AIとの距離感】LLMの正体を覗いてみた|大規模言語モデル
前の記事を読んでいるとより理解しやすくなっています。
はじめての方は先にこちらをどうぞ。
🔤 LLMという言葉を、なんとなく使っていた
Season 2でTransformerやAttentionを追ったとき、「LLM」という言葉が当たり前のように出てきました。
大規模言語モデル、という日本語もなんとなく理解した気になっていましたが、「大規模」の何が大規模なのか、「言語モデル」がそもそも何なのか、あらためて考えると説明できませんでした。
今回は、シリーズの後半に差しかかったところで、この言葉自体を掘り下げてみます。
📖 言語モデル(LM)とは何か
LM(Language Model、言語モデル)は、次にどんな単語が来やすいかを予測する仕組みです。つまり、「この文章の続きとして、もっともらしい単語は何か」を確率で計算するモデルのことです。
「今日は天気が」という文章の後には「いい」や「悪い」が来やすく、「魚が」は来にくい。この「来やすさ」を大量の文章データから学習したものが言語モデルです。
考えてみると、Season 2で追ってきたRNN・LSTM・Transformerは、すべてこの「言語モデル」を実現するための構造でした。名前は知っていたけれど、これまでの話の土台がここにあったのか、と少し驚きました。

📏 「大規模」とは何が大規模なのか
LLM(Large Language Model、大規模言語モデル)の「大規模」は、主に3つの要素の大きさを指しています。
パラメータ数
Season 2のGPTの変遷で追った話ですが、GPT-1の1億から、GPT-3の1750億まで増えていきました。パラメータは、モデルの中で調整される数値の集まりです。数が多いほど、複雑なパターンを学習できます。
学習データ量
インターネット上の膨大な文章を学習に使っています。書籍、記事、会話など、多岐にわたるデータです。
計算量
学習に必要な計算の量も膨大です。大量のパラメータを、大量のデータで調整するには、それだけ多くの計算が必要になります。
この3つが揃って初めて「大規模」と呼べる、ということのようです。

🏗️ プレトレーニングという段階
LLMは、プレトレーニング(事前学習)という段階を経て作られます。つまり、特定の用途に絞る前に、まずは大量の一般的な文章データで基礎的な言語能力を学ばせる、という段階のことです。
「Pre」は「前」という意味です。何かの前段階、というのがそのまま名前になっています。
Season 2のGPTの変遷でも触れましたが、GPT(Generative Pre-trained Transformer)の名前にもこの「Pre-trained」が入っていました。プレトレーニングの後に、RLHFのような追加の調整を行うことで、実際にサービスとして使えるモデルに仕上げていきます。
「事前学習」という言葉自体はよく見ていたのに、「何の前なのか」を考えたことがありませんでした。

⚙️ ハイパーパラメータという設定値
もうひとつ出てきた言葉が、ハイパーパラメータです。つまり、AIが学習する前に、人間があらかじめ設定しておく値のことです。
学習中に自動で調整される「重み」とは違って、ハイパーパラメータは学習が始まる前に人間が決めておく設定です。学習の速度、モデルの層の数、一度に処理するデータの量など、いろいろな種類があります。
「パラメータ」の上に「ハイパー」がつくと、途端に難しそうに見えます。実際、この設定をどう決めるかで学習の結果が変わってくるので、奥が深い領域のようです。ここは次の記事でもう少し追います。

🔗 毎日使っているAIとのつながり
Claude・Gemini・GPTと呼んでいるものは、すべてこのLLMです。
「言語モデル」という基礎の上に、「大規模」にするための工夫が積み重なって、「プレトレーニング」という段階を経て、今の形になっている。Season 2で個別に追ってきた話が、「LLM」という言葉のもとに集まってきた感じがします。
普段何気なく使っている略語が、実はここまでの学びの結晶だったんだな、と思うと少し感慨深いです。
ま、いっか
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
今まで個別に学んできて、ちんぷんかんぷんだったことが、ようやく繋がり始めた。そんな気配を感じています。
少しずつ学ぶことが楽しくなってきましたw
よければご活用ください〜
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