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『ばあちゃんのしそご飯』ハッピーライティングマラソン#20

 ハッピーライティングマラソン#20
「今、あなたが会いたい人は、どんな人? 」

という、お題いただきました。
本田さん、いつもありがとうございます。お題いただくことで、私の気づきやそのときの気持ちを確認できております。

 今回のお題ですが、「会いたい人」と言われるとたくさんいてます。例えば、疎遠になっている親類や小学時代の旧友。しかし、私が今、会えるなら会いたい、叶わなくてもいいから、という条件の下で言うなら祖母です。

 もう20年も前に亡くなったと思いますが、享年79歳です。思えば、いつもそばにいてくれて、常に愛を送り続けてくれた祖母でした。

 祖母の家に行くと、小さいときから、柔らかい笑顔でいつも私を優しく迎えてくれました。休みの日は月1くらいで、電車とバスに乗り継いで遠出をします。

 お気に入りは「箕面の滝」
二桁は行ったのではないでしょうか?
駅から滝に行く道の遊歩道は春夏秋冬と色とりどりの風景を見せてくれます。特に秋は見応えありました。真っ赤になる紅葉に、滝の音。そこに香る山の独特なツンと張り詰めた匂いがたまりません。

 滝の前に行くと、売店があります。少年だった私は祖母特製の「しそご飯」が入ったお弁当もあるのに「かき氷買って」だの「唐揚げ買って」だのいとこと駄々をこねます。

 たまに祖父とハイキングに行くことがありました。そのときにも、時折祖父の弁当にも祖母が作った「しそご飯」が入っていました。山の上で、少しもらっていただきました。口に運ぶと、優しいしその味わいにほんのり梅のいい香り。いいしそが見つかったときしか作れない貴重な一品。

 箕面の滝に行ったときには、その弁当が食べられます。しかし、少年だった私たちはジャンクフードに夢中です。今思えば、もっとちゃんと食べておきたかった「しそご飯」
今、どんな料理本やレシピを見てもその味は再現できません。

 子供の頃は、そんな日常がずっと続くものだと思っていました。祖母の「しそご飯」もずっと食べられるものだと思っていました。
 五十を超えて思うことは、「永遠なんて一つもない」ということです。今この瞬間はニ度となく、大切な人とのひとときはかけがえのない時間です。忙中の日々に追われる生活の中、私に出来ることは、「人を大切にすること」「時間を大切にすること」を心がけたいです。

 会いたいときに会いたい人はいない。
そんな切ない世の中ですが、後悔だけはしない人生を生きていきたいです。

 この拙稿は愛する祖母に捧げます。
生前の祖母に感謝をこめて……


👉以前書いた祖母に関連するエッセイです。

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