野村万作さん 違いの分かる男
野村万作さんのインタビュー記事を読みました。
とても感動しました。とても刺激を受けました。
そして最後に安心しました。

野村万作さんプロフィール
1931年東京生まれの狂言方和泉流能楽師。重要無形文化財「狂言」の保持者(人間国宝)であり、文化勲章受章者。3歳で初舞台を踏んで以来、90年以上にわたり現役で活躍し、その格調高く現代的感覚も備えた芸は「狂言の頂点」と評される。
活動内容
1934年:初舞台
1950年:父の本名・「万作」を襲名
1990年:日本芸術院賞、紫綬褒章
2007年:人間国宝
2012年:旭日小綬章
2015年:文化功労者
2022年:日本芸術院会員
2023年:文化勲章
(すごい経歴だこと。わたしにはなにもありませぬ)
1977年に「ネスカフェゴールドブレンドの「違いの分かる男」に選ばれてCM出演をするようになると、その名と顔が一躍全国のお茶の間にまで知られる存在となった。(う~んそうなの、知らなかった)
2025年 - ドキュメンタリー映画「六つの顔」公開
残念ながら本物の生きた国宝が、映画界ではつくり話の『国宝』に圧倒されてしまったようだ。
息子が野村萬斎さん、わたし萬斎さん大好き。一度狂言を生で見ました。
心に染みたおことば
「芸」とは。
「狂言に関して、私は常々こう口にしています。まず美しく、次に面白く、最後に可笑しく。やはり、立ち居振る舞いと申しますが、 所作が美しいことが大前提です。これが型や芸と重なっていく。美しい振る舞いがあってこそ、可笑しみが生きてくる。狂言の笑いの質は、美しい「型」によって支えられています」
いやあ同感です。所作が美しいこと。
よどみなく流れるように動く。
ゴルフ、ボウリング、ダンス、茶道、武道・・・みんな同じですね。
そのように人生を過ごしたい。
でもこれがむずかしい。
芸は高みに達しているのでは?
「いまだに己の芸、完成せず、ということです。未完成なので、一日の練習は欠かせません。振り返ると、一日のほとんどを狂言に費やしていますね」
90代、人間国宝も毎日練習だ。
野村万作−狂言=ゼロ。
ワーク・ライフバランスなんて言葉がありますが、万作さんにこの言葉にどのような感想をもつか聞いてみたい。
ほかの人に稽古をつけることは。
「倅や孫、一門の人間に芸を継承するということはもちろん、変わらず続けています。それだけでなく、カルチャー講座などのアマチュアの弟子も十数人いましてね。定期的に積古をつけています。何十年通っているのもいますし、中学生の子もひとりいます」
自分の稽古、一門への稽古、そしてアマチュアの弟子への稽古。
狂言に今もどっぷりつかっている。
「稽古が終わると、先生、どっか行きましようか」と誘ってくる弟子がおりまして、近くの毒麦屋に出かけては、夜8時半から10時近くまで、ちょっと飲んで、ちょっと食べて、 を楽しんでいます」
お酒がお好きなのですね。
「一日の最後に、のんびりとお酒――ビールや日本酒をいただきながら、そら豆を食べる。 そら豆を食べつつ、お酒を飲む。これが人生の大きな楽しみ」
そら豆を食べながらお酒を飲む、これは真似できそう。
最後に庶民的な言葉を聞けてよかった。
楽しみは狂言以外にないと言われなくてよかった。
練習してもなかなか成果が出ない時は、万作さんのことを思い出そう。
でもあきらめも大事。
94歳かあ、わたしの母とおなじ年齢だがこうも違うものか。
この違いはいったいなんだろうね?
やはり打ち込むものがあるかないかか。
ではまた ごきげんよう
<引用文献>
取材・文/角山祥道撮影/湯浅立市 協力 万作の会


