信長の最期は完璧。でも光秀の謀反には納得できず、小一郎には思わずツッコんだ【豊臣兄弟 第27話感想】
こんにちは。ごんごん夫です。
あー終わっちゃったか・・・
もっと深く書いてほしかった。
そんな話です。
信長の最期は完璧。でも光秀の謀反には納得できず、小一郎には思わずツッコんだ【豊臣兄弟 第27話感想】
大河ドラマ『豊臣兄弟』第27話「本能寺の変」を見ました。
ついに来てしまいましたね。
戦国史上でも最大級の事件、本能寺の変です。
今回は、織田信澄が明智光秀を謀反へ誘う場面から始まり、大河ドラマ恒例のオープニング映像もありませんでした。
オープニングがない。
それだけで、
「ああ、今回は特別な回なんだな」
と身構えてしまいます。
まあ、本能寺の変なので重要回なのは当たり前なんですけどね。
以前、浅井長政が亡くなった回でも、確かオープニングがなかった記憶があります。
あの時も「これはものすごい回になるのでは」と期待しすぎて、見終わった後に少し物足りなさが残ったんですよね。
その記憶があったので、今回も期待しつつ、
「大丈夫かな」
という妙な不安を抱えながら見始めてしまいました。
そして、見終わった後の率直な感想は、
信長の最期は本当に良かった。 でも、光秀がなぜ謀反を決断したのかは最後まで腑に落ちない。 そして、小一郎にはさすがにツッコまずにはいられない。
そんな、いろいろな感情が入り交じる第27話でした。
前回の記事はこちら
▶︎ 第26話「信長を笑わせろ」感想
秀吉の言葉が照らした、織田信長の最期
今回、文句なしに良かったのは、本能寺で迎えた信長の最期です。
炎に包まれる本能寺。
その中で、信長が最後に思い出したのは、秀吉の言葉でした。
「上様が作った新しい世を、わしが太陽となって照らし続けます。」
正確なせりふは少し違うかもしれませんが、そういう意味の言葉です。
前回、信長は秀吉に、自分が作りたい世について語りました。
この空のように境目がない。
どこまでも一つであれば、争いは起きない。
そして今回、その信長が最後に思い出したのは、その空を照らすと言った秀吉の姿でした。
ここは、本当に良かったです。
信長は秀吉に、
「あとは頼んだぞ」
と言葉には出していません。
それでも、最後に秀吉の言葉を思い出したことで、完全に未来を託して亡くなっていったように見えました。
最初は「猿」と呼ばれていた秀吉。
信長に見出され、試され、使われ、無理難題を課されながら、少しずつ一人の侍として認められていく。
前回は、信長から、
「よき侍になりよった」
という言葉も受け取りました。
その積み重ねがあったからこそ、最後の短い回想が強く響いたんですよね。
これまで描かれてきた信長と秀吉の関係が、あの炎の中の一場面にすべて詰まっていたように感じました。
正直、もうあのシーンだけで第27話を終えてもよかったんじゃないか。
それくらい、信長の最期は印象に残りました。
なぜ光秀は「本能寺」へ向かったのか
一方で、最後まで腑に落ちなかったのが、明智光秀が謀反を決断するまでの流れです。
今回の光秀は、足利義昭に文を送っていました。
私の理解では、信長を討てという話が本当に義昭の意思なのか、それを確かめようとしたのだと思います。
ところが、義昭から返ってきたのは、
「わしを巻き込むな」
という内容でした。
その返書を受け取った後、光秀の中で、これまで信長から受けてきた仕打ちが一気にフラッシュバックする。
そして、
「敵は本能寺にあり」
と叫ぶ。
ただ、私はこの一連の流れが、どうしても一本につながりませんでした。
義昭に突き放されたことが、なぜ信長を討つ決断に直結したのか。
信長への恨みが積み重なっていたことは分かります。
光秀が追い詰められていたことも、理解できます。
でも、
義昭から拒絶される。 過去の仕打ちを思い出す。 信長を討つ。
この三つが、光秀の中でどのようにつながったのか。
そこが、どうしても伝わってこなかったんですよね。
見ながら、
「織田信澄の関係性と、その二つの点、どうやって頭の中で一本の線につながったの?」
と思ってしまいました。
このドラマなりの「光秀の腹の内」が見たかった
明智光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのか。
これには今もさまざまな説があります。
怨恨だったのか。
天下への野心だったのか。
足利義昭との関係があったのか。
信長の明侵攻を止めたかったのか。
それとも、ほかに守りたいものがあったのか。
史実として一つの正解を出すのは難しいのでしょう。
だからこそ、大河ドラマでは、
この作品の光秀は、なぜ信長を討ったのか。
その答えを見せてほしかったです。
史実として正しいかどうかではなく、『豊臣兄弟』なりの光秀の答えです。
これまでの光秀は、理性的で、周囲をよく見ていて、簡単には感情に流されない人物として描かれてきたように思います。
そんな人物が、なぜすべてを投げ出して謀反へ向かったのか。
どこで心が折れたのか。
何を守ろうとしたのか。
それとも、何もかもがどうでもよくなってしまったのか。
その心が決壊する瞬間を、もう少し丁寧に見たかったです。
今回は、信澄の誘い、義昭からの返書、信長への恨みの記憶が並べられていました。
でも、出来事が並んでいるだけで、光秀の中で何が起きたのかまでは十分に伝わってきませんでした。
本能寺の変という歴史上でも最大級の事件だからこそ、ここはかなり期待していました。
それだけに、正直かなり残念でした。
やっぱり『豊臣兄弟』は人間ドラマの回が面白い
今回を見て、改めて思いました。
『豊臣兄弟』は、歴史的な大事件を描く回よりも、人と人との関係を描く回の方が面白いです。
前回のように、羽柴家臣団が信長を笑わせようと奮闘する。
信長が秀吉に「よき侍になりよった」と声をかける。
小一郎が「わしは変わっておらぬか」と、自分自身に問いかける。
そういう、人間同士の関係がじっくり動く回は本当に面白い。
今回も、信長と秀吉の関係を描いた信長の最期は素晴らしかったです。
でも、本能寺の変の中心人物である光秀の心は、少し置いていかれてしまったように感じました。
歴史上の出来事を起こすことが優先されて、その人物がなぜそこへ向かったのかが、十分に描かれなかった。
だから正直に言うと、今回の本能寺の変そのものは期待外れでした。
ただし、信長の最期だけは本当に良かった。
この二つの感想が、最後まで同時に残りました。
いやいや小一郎、そこまで行ったら見つかるでしょう
そして最後。
もう一つだけ、全力でツッコませてください。
信長の危機を察知し、京都へ向かって走る小一郎。
気持ちは分かります。
信長の安否を、自分の目で確かめたかったのでしょう。
信長に何が起きたのか、じっとして待っていることなどできなかったのだと思います。
でも、本能寺の目の前まで一人で駆けつけたら、さすがに明智軍に見つかるでしょう。
周囲は完全に包囲されているはずです。
そこへ一人で本能寺の前まで来る小一郎。
感動的な場面にしたかったのは分かります。
ただ、戦国の最前線をここまで生き抜いてきた小一郎が、急に猪武者のような行動を取ったので、私は画面の前で、
「いやいや、危ないって。戻れ!」
と素で心配してしまいました。
慶ちゃんが泣くぞ。
ここは、少しツッコまずにはいられませんでした。
さようなら、小栗旬さんの織田信長
いろいろと脚本への不満やツッコミも書きました。
でも、小栗旬さんが演じた織田信長には、本当に大きな存在感がありました。
怖い。
冷酷。
厳しい。
近寄りがたい。
昔から多くの人が抱いてきた、王道の織田信長像だったと思います。
でも、その奥には、人間らしさがしっかりにじんでいました。
家臣を簡単には信じられない孤独。
天下一統の先を見ようとする苦悩。
そして、秀吉に未来を託すような優しさ。
ただの魔王ではない。
それでも、どこまでも信長らしい。
そんな描かれ方だったと思います。
だからこそ、今回の退場による信長ロスはかなり大きそうです。
本能寺の変そのものには、正直かなり物足りなさが残りました。
光秀がなぜ謀反を決断したのかも、最後まで腑に落ちませんでした。
小一郎の行動にも、思いっきりツッコんでしまいました。
それでも、信長の最期だけは間違いなく良かったです。
最後に秀吉の言葉を思い出し、未来を託すように亡くなっていく。
信長と秀吉の関係の締めくくりとしては、本当に良い場面だったと思います。
次回から、いよいよ信長のいない『豊臣兄弟』が始まります。
秀吉と小一郎は、この死をどう受け止めるのか。
そして、信長の死を力に変え、あの中国大返しへどう向かっていくのか。
信長ロスを抱えながら、次の豊臣兄弟の物語も見届けたいと思います。
※次話の感想記事はこちら
▶︎ 第1回「二匹の猿」の感想
また懲りずに、こんな記事を書いていきます。
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