漫画家アシスタント移住物語 先生との思い出5 泡姫絶笑!
《 写真上:フリー画像からの引用。時代はわかりませんが吉原の千束町 》
お薦め:古いですが「漫画家アシスタント物語・エントランス」もどうぞ!
先生との思い出 5
《 先生のヤバい入浴方法‥‥‥‥コンパニオン悶絶寸前!》
今回も少しだけアシスタント時代の‥‥ 下半身の困ったセガレについてお話したいと思います。
20代、30代の男どもは、給料日や原稿料の振り込み日に、頭の中でキノコのような欲望を繁茂させます‥‥‥‥ ごく自然な事だと思います。 そのキノコをどう処理するかは人ぞれぞれなのですが‥‥‥‥
前回、私の師匠であるジョージ秋山と1980年代に吉原へ行った時の話を書きましたが・・・・・ いつも遊んでばかりいるのか・・・・ と思うとそうでもありません。
実際には皆で吉原へ遊びに行ったのは、40年近いアシスタント勤務の間に2回ほどしかありません。
それも、なぜか‥‥ この時期だけです‥‥ ( 理由は後ほど‥‥‥‥ )

さて・・・・・・・・
師匠は、これ以外にも個人的に〇ープランドへ遊びに行った事があった様です・・・・・・・ そこはきっと、編集さんに紹介された高級店だったのではないかと思いますが‥‥‥‥
その遊び方が‥‥ 尋常ではありません。
ただ普通に遊ぶのではなく、コンパニオンさん( 入浴を介助する泡のプロ )に強烈なインパクトを与えないと気が済まないのか・・・・・・・ それとも、自分の集中力を高めるためなのか・・・・・・・ ただ、頭がちょっと変・・・・・・・・・・・・・・・・
いや、そんなはずはないのですが・・・・・・・・ たぶん、「 洒落 」のつもりなのか・・・・・・・・・・ 人がやらない様な事をあえてやる悪癖(?)があります。
師匠が一人で、ある〇ープランドへ行った時の話です・・・・( 本人談 )
入店後、待合室から個室へ案内されます。
「お客様~ ご案内いたしま~す!」

担当のムチムチコンパニオンさんについて個室へ・・・・・・・・
コンパニオンさんは浴槽の湯量と湯加減を調整しながら・・・・・・・・
「 さ~どうぞ~ お入り下さいませ~ 」
・・・・・と、ジョージ先生を振り返ると・・・・・・・・
先生は、まだ服を着たままで立っているのです・・・・・・・・
彼女は‥‥「何この人‥‥」ってな表情で‥‥‥‥
「 あ・・・・あの、服は全部ぬ‥‥い‥‥で・・・・・・・ 」
言い終わる前に、ドカドカと浴槽に近づくと、彼女の眼の前でサングラスに真っ白な3ピースのスーツを着たまま、ドブンッとバスタブへ入ってしまいます!
浴槽に浸かった先生は気持ち良さそうに・・・・・・・・
「 イ~湯だね~! 」
これを見たコンパニオンさんは大笑いしながら部屋を飛び出し、控室でくつろぐコンパニオンさんたちを全員呼んで来ます!
「 来て、来て、来て見てよ! 」
「 わッ! スゴイお客さん!」
「 大変だァ! この人服着たまま入っているっ! 」
「 なに、この客! 」
「 ウソでしょ~っ! 」
お店中は大騒ぎの「 バカ受け! 」。 まさに「 抱腹絶笑! 」。
その後、彼女たちがドライヤーを使ったり、アイロンがけして服を乾かしてくれたりしたそうです。
どうやって女にモテるか・・・・・・・この思考訓練こそが、面白い漫画を発想する原点だとジョージ先生はよく言っていました。
私にはどうしてもこれが納得出来ず・・・・・・・・40年近く師事していても、この「 発想法 」には付いて行けませんでした。( 真似もしたくない )
さて・・・・・・・・・
私の師匠であるジョージ秋山が、スタッフ全員を連れて吉原へ行った時の話を書いるのですが・・・・・・
とても面白い体験でしたし、師匠自身も楽しんでいたはずなのですが・・・・ きっと、忘年会の二次会恒例行事になると期待もしていたのですが‥‥‥‥
何故か、パッタリと吉原へ行かなくなりました・・・・・・・・・・
80年代の半ば頃からは「 エイズ騒動 」で風俗業界は大打撃を受けたのですが、その影響もあって、我が秋山プロの年末恒例の忘年会とその二次会も、特に「 吉原 」でのお遊びは中止になってしまいました。
「 何故だろうね? コンドーム使えば性病は予防できるのに・・・・・・ 」
・・・・・という意見も、スタッフの間にはあったのですが・・・・・・・・
師匠は「 エイズ 」に対してかなり警戒心を持っていて・・・・・・・・
「 危ねぃ~からよ、もう行かねぃ~よ! 」
‥‥とか
「 おめぃ~は吉原へ遊びに行くのか? イイ度胸してるじゃねぃ~かよ! 」
「え‥‥‥‥ ど、度胸なんか必要ですか?」
「おめぃ~は、凄い奴だなぁ~~!」
「はぁ?」
‥‥など
奇妙なほど警戒心が強いのですが・・・・・・・ 実は、これには理由があるのです。
かなり前の「 漫画家アシスタント物語 」で書いた事なのですが‥‥‥‥ 面白い話なので( 一部重複しちゃいますが )、ここで簡単に紹介したいと思います・・・・・・・( 先生が存命だった頃なら公開できる話ではないのです )
少し長くなりますが・・・・・・・・・
まず、50年位前の1969~1975年(昭和44~50年)に話は戻ります・・・・・・・・・・・
アシスタントの先輩であるAさんから聞いた話です・・・・・・・ 彼は師匠の「 銭ゲバ 」「 アシュラ 」の時代に秋山プロに入った古株ですが、1971年、師匠の引退事件( 「 告白 」発表後、突然「 引退宣言 」して、3ヵ月ほど失踪 )があった頃の事です・・・・・・・
この事は、最近出版された「 ジョージ秋山本 」( 小学館2021年刊 )の中で、元担当編集員氏が語ってもいるのですが・・・・・・・・
「 引退 」した時に先生には「 彼女 」らしき女性がいた話が書かれています。( 『 引退 』というのは先生の嘘で、実際はスタッフと彼女を連れて熱海へ旅行へ行っていたのです )
この「 彼女 」というのが、愛人の「 秘書さん 」です・・・・・・・・ といっても、漫画関係の仕事は何もしないで、毎月のお手当だけもらっていた「 秘書さん 」なのですが。
まだ若かった( 20歳前後 )アシスタントのAさん、師匠の奥さん( 当時30歳ほど )からは画力もあり、正直で誠実な人だと信頼されていました。
その奥さんから、以下の様な相談を受けたのです・・・・・・・・
「 ねぇ、A君、先生、浮気してるんじゃないかなぁ? 」
Aさんは、先生がよく銀座や新宿で遊んでいる事も、「 秘書さん 」の事も、全て知っているのですが・・・・・・・・当然、ここは何も知らないフリをします。
「 A君、本当の事を言ってよね 」
真実を知りたい奥さんは、信頼するAさんに涙を浮かべて訴えかけます。
「 僕・・・・・・分からないんで・・・・・・・・・ 」
口をモゴモゴさせるAさんに、奥さんは老練な刑事が尋問する様に・・・・ しかし、眼には涙をいっぱいに溜めて‥‥‥‥
「 先生の仕事場を掃除していたらね、ゴミ箱の中からコンドームが出てきたの 」
Aさんはゴクリと唾を飲み込みます・・・・・・ もはや奥さんの目を見る事が出来ません。
「 A君、なぜ、仕事場のゴミ箱にコンドームがあるの? 」
先生を裏切る事は出来ないが・・・・・・・・あまりにも奥さんが可哀そうだ・・・・・・・・
アシスタントの自分なんかに、泣きながら相談する奥さんの姿に・・・・・・ つい、もらい泣きするAさんは、全てを話してしまうのです・・・・・・・・
銀座のクラブや新宿の若い娘っ子を連れて遊び回るだけではなく、愛人にもマンションを与えて月々お手当まで出している・・・・・・・・全てを。
この直後、奥さんは先生との離婚を真剣に考えたそうですが・・・・・・・・ どう、おさまったのか‥‥‥‥ 数年後には、「 浮浪雲 」の一家の様に幸せな家庭を作っています。
1995年頃に、師匠の奥さんは病気で亡くなられました。
そして、10年ほどしてAさんも病気で亡くなり‥‥‥‥
確か、その頃だと思うのですが・・・・・・・・
私は、師匠と昔話のついでに上記の先輩Aさんの話をしたのです。
先生の浮気の事は、Aさんが奥さんに全て話してたんですよ・・・・・・・・と。
私は、師匠が苦笑いでもしながら「 あの時には参ったよな~ 」などと、懐かしそうにするだろうと想像したのですが・・・・・・・・
師匠はニコリともしないで、少し不快そうな表情で・・・・・・・・
「 そんな事、何も聞いてねぃ~ 」
「 ・・・・・・って、先生、今まで知らなかったんですか? 」
「 聞いてねぃ~ だいたい、なんで俺ぃの仕事場にコンドームがあるんだよ? 」
「 はぁ? 」( 先生は仕事場でエッチした事を忘れているのか? )
「 俺ぃはコンドームなんて使った事がねぃ~んだよなぁ~ 」
「 はぁあ~? 」
「 だからよ、コンドームの使い方もよく分からねぃ~んだよなぁ~ 」
「 はぁあああああ~~? 」
師匠は、真面目に答えてくれました・・・・・・いや、ホントに!
つまり・・・・・・・・
師匠の奥さんは、「 コンドームがゴミ箱から出てきた 」という嘘で、Aさんを引っ掛けたわけです。
そして、この「 コンドームなんて使った事がねぃ~んだよなぁ~ 」という一言が、エイズ騒動でパッタリと吉原へ行かなくなった理由なわけです。
そりゃ、怖いだろうなぁ・・・・・・・・エイズ禍の吉原。
でもね・・・・・・・・・・
先生、普通の人は、みんなコンドームを使うもンなんですよ~!
《 2021年8月:ブログ公開 》
「こりゃタイ編 その11」 へつづく・・・・
「先生との思い出4後始末」 へもどる‥‥
「もくじ・こりゃタイ編」へ‥‥
いいなと思ったら応援しよう!
年金生活者にとって、とても嬉しいご支援! 感謝申し上げます!