元漫画家アシスタントの チェンマイ淡々通信 28 救急車で田舎の病院へ!
《 写真上:2026年2月、地元のお役所関係の簡易健康診断を受ける 》
淡々通信 28
はじめて、タイのお役所から医療関係の看護師さんたちが来て、カミさんの母親( 94歳 )を診察しました。
検査は、脈拍、血圧、などの簡易検査です。
タイでは、90歳以上の高齢者は珍しいので、町でも一番か二番の高齢者だと思われます。 それでも、我が家への訪問診療は初めて‥‥
検査の結果、母親の体調は良好、介護の状況や、母親の健康、衣類や介助器具、室内の清潔さ、寝具の質など、たくさん褒めてくれました。( 実際のタイの自宅介護現場は悲惨な場合が多いのです )
数年間も、自宅で寝たきり状態の高齢者がどうなるか‥‥ 誰でも知っているのです。( 悲惨な床ずれなどや感染症、雑多な介護器具や洗濯もの、室内のゴミや汚れ、汚物臭のためにマスクが必要になるほどです )
私は、これから、やっとタイも福祉による訪問介護やデイケアなんかが始まるのかと期待したのですが‥‥ その後、なんの連絡もなく‥‥
それっきり。( 結局、調査するだけで終わり )
もちろん、隣の部屋に寝ている、私の母親は日本人なので、完全無視。
それは、わかってはいても、ちょっと‥‥ ついでに‥‥ 少しだけ診てくれるかなぁ‥‥ くらいの軽い期待はあったのですが‥‥ 日本人は寝たきりの98歳でも完全無視。
下の写真は、私の母( 昭和3年生まれの98歳 )が救急車に乗っているところです。
看護師が訪問検査に来てくれた2ヵ月足らずで、母の呼吸に異常が現れ救急車を呼んだのですが、のどに何かが詰まっているようなゴロゴロという音がします。

10年ほど前に、カミさんの父親(82歳前後)が呼吸困難になって救急搬送された時に、病院の医師からの勧めで人工呼吸器を使ったのです。
しかし、1日で、その苦痛の耐えがたさに、父親は泣きながら呼吸器を外してくれと頼んだそうです。 家族が「はずしてください」と医師に頼むと‥‥
「外せば、死ぬかもしれませんよ!」
「‥‥‥‥」
「もし外せば2,3日で死ぬかもしれないんです。それでも良いのですか?」
‥‥そう言われたそうです。
それでも、父の長い闘病生活と寿命を考慮して、本人の希望通り、苦痛を避けるべきだという結論になり人工呼吸器を外す事にしたそうです。
その際に、家族全員が病院から求められた誓約書にサイン。
「 治療しないなら、うちは病院ですから、すぐに退院してください 」
そういって、追い出されるように病院を後にして自宅へ戻りました。 そして、父親は自宅でゆっくりとくつろぎながら‥‥‥‥
‥‥‥‥回復しました。
半年ほど自宅で、静かに暮らしながら、眠るように誰にも気付かれる事もなく、本当に静かに永眠しました。
この経験があったので、私もカミさんも、救急車のボロいスプリングのガタガタと揺れる救急車内で‥‥
『 人工呼吸器だけは無しにしよう‥‥ 』
なぜなら‥‥
『 母も経管栄養の延命治療を嫌がっていた 』
そんな覚悟で‥‥ 病院へ‥‥
車内がやたらと揺れるので、母がストレッチャーから落ちないように体をささえなければならない。
こんなに、救急車でガタガタ揺れるの? ボロすぎるのか、公立病院の予算が全然ないのか‥‥‥‥
タイの医療制度の矛盾について考えてる場合ではない‥‥‥‥ 揺れて落ちそうな母を支えながら病院へ‥‥‥‥

上の写真が、我が家から車で10分ほどの所にあるメーアイ公立病院です。
写真では立派に見えますが‥‥ 潰れた廃工場のような、改築を繰り返す田舎の総合病院です。
待合室には、大勢の受診者が待っているのですが‥‥ 救急搬送ですので、優先的に治療してもらえそうです‥‥
下の写真が、病院内の受付前。 集中治療室は、左手前に‥‥‥‥
寝ているのが私の母、右に立っているのがカミさんです。

集中治療室へ入る前に血圧などの簡易検査を受けます‥‥‥‥
少し、長くなりそうなので‥‥
病院での出来事は、次回にご紹介したいと思います。
「 チェンマイ淡々通信 29 」 へつづく‥‥
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