見出し画像

漫画家アシスタント移住物語9 金払え、その屋根は俺のだっ!

 
《 2019年6月、完成したばかりの自宅。右の手前がガレージ、灯りの部屋がリビングで左にメインベッドルーム、その向こうに広い裏庭があります 》
 
 
         

         こりゃタイ編 その9

 
   《 タイで脅迫‥‥金払え、その屋根は俺のだっ‥‥! 》

 
私の漫画家アシスタント稼業リタイアの時‥‥‥‥ その最も過酷な1年が終わりました。

今は新しい家で少しですが、のんびりと過ごせています。

それにしても、タイで暮らすのは想像以上にキビシイものがありました・・・・・・・・

もっと気楽なものだと甘く考えていたのがいけませんでした・・・・・・・・

水は透明に見えても、不純物が多くて飲めないだけではなく、多くの水栓器具を破損させます。( 精密な温水便座なんか、すぐノズルがダメになります )

また、ショッピングモールなどで売られるコンセントや充電器具類なども、1ヵ月ほどでショートしたりして火を噴く事があるのです。

同じ様にプラスチック製品( ほうきやチリトリなど )は、すぐに折れたり曲ったりしてしまいます。

日本風の「 ダイソー 」( 200円均一 )目覚まし時計は、1日で10分、3日で3時間遅れる代物です・・・・・・・・

日本料理とは名ばかりの「 なんちゃって日本レストラン 」の固く、あまりにも固く握られた寿司・・・・・・・・・

ハエや蚊、ムカデやトカゲ、野良犬、野良猫、野良ニワトリの横行などには悩まされ・・・・・・・・・・・・

乾季には山火事、野焼きの煙が毒ガスの様に漂い・・・・・・・・・・・・

タイ人のカミさんのヒスには怯え・・・・・・・・・・・・

日本の基準で見ると、あらゆる事に「 不満 」や「 憂鬱 」を生じますので、タイ暮らしを快適にするためにはコツが必要になります。

それは・・・・・・・・・・・・・・ 日本を忘れ、日本と比較しない事です。

夏には冷やし中華にかき氷、冬にはコタツでミカンとみそラーメン‥‥‥‥そんなもの忘れる事です‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

建築初期のガレージと玄関です。これ以降(下)の写真は、建築中、完成後の写真です。

 


ガレージの奥の正面玄関。要介護老人が二人いますので、車椅子用スロープも作ってあります。

 


前に紹介した建設中のリビングルームです。贅沢に大きなガラス戸と中庭を設置する計画です。

               

完成したリビングです。ベッドにもなる大きなソファや60インチのテレビなど、私の財布をスッカラカンにして内装に奮発しました。左側に庭とガレージ、右側にベランダ付きの中庭があります。

 

前回と似たアングルの写真、中庭からメインベッドルームの屋根を撮影しました。

 

メインベッドルームと。中庭の植木はお世話になったホテルオーナーのプレゼント!

 

「その6」のバスタブが入らなくて、困ったバスルームの写真。

 

イメージ通りに完成しました。左に鏡とシャワー。タイの湯沸かし器と水質はイマイチでした。

 

私の書斎になる部屋です。左側にウッドテラスを作る予定が猫部屋に変更‥‥

 

書斎は6畳ほどの広さですが、椅子ではなく座卓を使用すると意外と広く使えます。2020年2月


完成予定日の2019年4月1日‥‥‥‥

窓もドアもないコンクリートの基礎と壁、それにかろうじて屋根が出来上がっただけの廃墟‥‥‥‥ 十数羽の野鳥が巣を作り、無数のトカゲやムカデ、昆虫どもがはいずり回る!

毎日、とにかく安い部材を探し回りました。見てくれは良いのですが、実際は安普請でいたる所に欠陥があります。

例えば、玄関のドアは安物ですので歪んでいるために隙間があったり、照明器具はすぐに切れたり・・・・・・・・ケチっても結局お金がどんどん消えていきました。

それでも、2ヵ月でなんとか人の住める状態になり、6月の半ばに入居したわけです・・・・・・・・・・・・

敷地の総面積は約1200㎡、建物は平屋で敷地面積は約400㎡、東京で大手の注文建築なら土地代込みで億単位の金がかかると思いますが、ここチェンマイの田舎なら土地代で200万円、建築費は格安の800万円!( 最初の契約上の金額 )

4ベッドルーム、Wクローゼット、リビング( 36㎡ )、ダイニングルーム( 24㎡ )、テラスダイニング、書斎、サービスルーム、バス付お風呂、シャワー室、2トイレ、2洗面所、駐車スペース・・・・・・・・・・

ここまでたどり着くのに様々な問題がありましたが・・・・・・・・・・・

それらは、前回までにしつこく書かせていただいた通りです。

ただ・・・・・・・・・・・・

とても大きなトラブルが一つあったので・・・・・・・その事だけは追加で書いておきたいと思います・・・・・・・・・・

家の建築を請け負ったのがD社ですが、D社の依頼で屋根が設置され‥‥‥

一応「 棟上げ 」が完了( 去年の3月 )しました。 しかし、その直後にD社の社長が現場放棄してしまいます。

この屋根費用( 80万円ほど、タイの労働者の年収分 )も、建築作業員の賃金( 2ヵ月分 )も未払のままだったので、作業員は誰も現場に来ず、屋根業者は支払い金の督促で私のカミさんへ何度も電話をかけてきます。

「 屋根は設置したんだから、その資材費と手間賃を払ってくれ! 」

しかし、建築費としてD社へ一括して支払い済みですから( 屋根の施工契約はD社と屋根業者で交わしている )私たちが支払ういわれはないのです。

しかし、D社の社長は「 金がない 」「今 は払えない 」の一点張り。 そのため、数日後‥‥ 頭に血が登った屋根業者が脅しの電話をかけてくる様になりました。

「 金を払わないなら屋根をはがしに行くからな! 」
「 今すぐ払え! 屋根は俺のものだ~~っ! 」

大きな屋根の全費用がタダ働きなのでは会社がもちません・・・・・・・・家族の生活もかかっているのでしょう、当然の怒りだと思います。

自分たちの用意した資材を使い、人を雇って作業しているのだから自分の物だと思うのは自然な事だと思うわけです。

ただ・・・・・・・・・・気持ちはよく分かるのですが・・・・・・・・・・それでも、こう返答する以外にありません・・・・・・・・・・・・

「 もし、勝手に屋根をはがしに来たら警察に連絡しますよ! 」

・・・・・・・・・ってな事で納得してもらうしかなく・・・・・・・・・・

まったくとんでもない事になったと頭を抱えたものです・・・・・・・・・しかし、それから1年が経とうとしています。

今は、そんな事があったのかと思うほど平穏な日々です・・・・・・・・・・

もっとも・・・・・・・・・・

電気配線、照明、建具に床材、バス、トイレ、上下排水管・・・・・等々、これから起こるであろうトラブルに目をつぶっていればの話ですが。

 

                    《 2020年3月:ブログ公開 》

 

                  「こりゃタイ編 その10」 へ・・・・

                      「その8」 へもどる‥‥
 
                  「もくじ・こりゃタイ編」へ‥‥
 
 

 

いいなと思ったら応援しよう!

yes 年金生活者にとって、とても嬉しいご支援! 感謝申し上げます!